半日陰や日陰の緑化に最適な常緑低木。光沢のある艶やかな葉が日陰を明るく彩る。
耐寒性・耐陰性があり、北側の植栽におすすめ。冬から春には赤い実が楽しめる。
斑入りの品種は洋風な庭やカラーリーフとして活躍し、人気が高まっている。
基本5データ
- 分類
- 庭木-常緑
- 学名
- Aucuba japonica
- 科・属名
- アオキ科・アオキ属
- 別名
- アオキバ、ヤマタケ
- 草丈・樹高
- 1〜3m
- 栽培可能地域
- 北海道以南
- 花色
- 赤紫
- 開花期
- 3月〜5月
- 結実期
- 12月〜5月
- 耐暑性 / 耐寒性
- 強い/強い
日陰の庭づくりに欠かせない常緑樹
日本に自生する常緑低木
アオキは日本原産の常緑低木です。
全国の山林で自生している樹木であり、日本の気候に合う育てやすい庭木として古くから重宝されてきました。
一年を通して青々とした緑の葉をつけるため、冬の閑散とした庭を明るく彩ってくれる貴重な庭木でもあります。
公園や街路樹などにも多く使われ、育て方が簡単なことから人気の庭木です。
アオキの特徴
強い耐寒性と耐陰性を持つアオキは、北海道以南であれば育てることができるため、北側の植栽や寒い地域でも庭木に多く植栽されています。
もちろん、耐暑性もありますが、直射日光や乾燥には弱い傾向にあるので、育て方には少し注意が必要です。
半日陰や日陰に植え付ければトラブルなく育ってくれるはず。
また、冬から春の時期にかけては赤い果実をつけるので、華やかさがアップするでしょう。
アオキの種類
一般的なアオキは艶やかな葉と深い緑色の葉が特徴です。
それ以外には、黄色の斑が入るアオキがあり、日陰を特に明るく彩ることから注目を集めています。
「ゴールドストライク」という種類は、斑入りの面積が広いため全体が黄色く見えるのが特徴。
「サルフレア」という種類は、葉の縁が黄色く色付いている特徴を持ちます。
一方、「ピクチュラータ」と呼ばれる種類は、葉の中心が黄色、葉の縁が緑色をしており、細かな斑も入ります。
一般的なアオキであれば和風の庭に向きますが、斑入りのアオキであれば洋風な庭にもしっかり馴染むはず。
他にも、白やクリーム色の斑が入る種類もあるので、気になる人は要チェックです。
花の開花時期
花の開花時期は、3月から5月頃の春の季節に咲きます。
花は黒ずんだ赤紫色のようなカラーが特徴です。
しかし、花は小さ過ぎてあまり目立たないので、観賞価値は低いかもしれません。
また、アオキは雌雄異株です。
果実は雌株につきますが、雄株がなければ果実が付かないので、果実を鑑賞したい時は雄株と雌株の両方を庭木に迎えましょう。
名前の由来や花言葉は?おすすめの楽しみ方を紹介
名前の由来
アオキは一年中青々とした緑の葉を付けています。
また、枝や幹は葉と同じ緑色(昔の人は緑色を青色と称していた)をしていることが理由で、「アオキ(青木)」と名付けられたそうです。
別名、「アオキバ(青木葉)」「ヤマタケ」とも呼ばれています。
アオキの花言葉
アオキの花言葉は「永遠の愛」「変わらぬ愛」「若く美しく」「初志貫徹」。
耐寒性の強い常緑樹のため、いつまでも変わらず緑の葉を付けているその姿から、永遠の愛や変わらぬ愛、初志貫徹などの花言葉が生まれたのでしょう。
また、アオキの持つ艶やかで美しい葉は、生命力と美を連想させることから、若く美しくという花言葉がつけられたようです。
アオキの花言葉はロマンチックな意味があるので、夫婦円満などの意味合いを兼ねて庭木に迎えるのもいいかもしれませんね。
カラーリーフとして活用しよう
シェードガーデンや北側の植栽などは雰囲気が暗くなりがちです。
そのような場所に斑入りのアオキを植え込むことで、カラーリーフとして活用でき、辺りに華やぎや明るさを与えます。
一株植えるだけでも葉色が引き立ち、庭のアクセントにもなるので、おしゃれな庭づくりに役立つはずです。
生垣にもおすすめ
アオキは生垣にも活用できます。
葉が多く茂り、冬でも葉が落ちないため、目隠し要素が高いことがメリットです。
ただし、夏の直射日光では葉焼けを引き起こす可能性があるので、生垣にするなら半日陰から日陰、北側の目隠しに使うといいでしょう。
アオキの苔玉作りにチャレンジ!
苔玉は盆栽のような楽しみ方ができるもので、材料さえ揃えば自宅で簡単に苔玉作りができます。
新たな楽しみ方として、家の中に涼や自然を取り入れたい人はぜひアオキの苔玉作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
<苔玉作りに必要なもの>
・アオキの苗
・苔玉用の土(ケト土、赤玉土など)
・苔
・水苔
・テグス(木綿糸、麻紐など)
・ハサミ
・容器(水受け皿、トレー、ボウルなど)
<アオキ苔玉の作り方>
1.苔に水分を含ませておく。
2.ボウルにケト土、赤玉土、水苔を入れて混ぜ合わせ、耳たぶくらいの硬さになるまでこねたあと、ボール状に形成する。
3.中心にくぼみを作り、アオキの苗を植え込む。
4.土全体を苔で覆う。
5.苔をテグスで巻きつけて固定したら完成。
アオキの育て方と特徴の育て方・管理方法
植え付け・植え替え
アオキは水はけや通気性がよく、有機物が多い用土を好みます。
適度な保水力も必要となるため、赤玉土、堆肥、腐葉土などをすき込んでから植え付けましょう。
一年を通して植え付けができますが、暑さや寒さが厳しい時期や新芽が出てくる時は避けるのが無難です。
植え替えは鉢植え栽培で必要となります。
根詰まりを防ぐために、少なくとも2年に1回は一回り大きい鉢へ植え替えてください。
肥料
肥料はなくても育ちますが、葉を茂らせたい時や果実を多くつけたい場合は、2月〜3月くらいの時期に寒肥を与えます。
肥料には緩効性化成肥料か有機質肥料がおすすめです。
剪定
基本的な剪定は、不要枝を取り除く程度で問題ありません。
生垣として植えている場合は、枝が伸びすぎたり形が崩れたりした時に剪定を行います。
萌芽力があるので、株を更新したい時は切り戻すのもアリ。
病害虫
アオキはすす病やカイガラムシなどの被害にあうケースがあります。
日陰の風通しの悪い場所で育てていると、カイガラムシなどの被害にあいやすくなるので、混み合った枝は剪定しておくのがおすすめです。
また、カイガラムシなど害虫の排泄物は、すす病の原因となります。
大量発生しないためにも、早期発見、早期駆除を心がけてください。
日当たり
植え付けて一年目の時期は、土の表面が乾いていたら水をたっぷり与えてください。
二年目からは水やりをしなくても降雨だけで十分育ちます。
ただ、雨が降らない日が続く時や、夏の暑い時期は水やりをしてください。
また、鉢植え栽培では水分が乾きやすいため、水切れを引き起こしやすくなります。
アオキは乾燥に弱いので、鉢植え栽培では特に水切れに注意して育ててください。
水やり
植え付けて一年目の時期は、土の表面が乾いていたら水をたっぷり与えてください。
二年目からは水やりをしなくても降雨だけで十分育ちます。
ただ、雨が降らない日が続く時や、夏の暑い時期は水やりをしてください。
また、鉢植え栽培では水分が乾きやすいため、水切れを引き起こしやすくなります。
アオキは乾燥に弱いので、鉢植え栽培では特に水切れに注意して育ててください。