ヒトツバタゴ

「なんじゃもんじゃ」の名で知られるヒトツバタゴ。
白い花が満開になると、雪をかぶったかのように樹の上部が真っ白に染まる。

野生のヒトツバタゴは希少で、絶滅危惧種に指定されるほか、一部の自生地は国の天然記念物に指定。
園芸品種は庭木にも用いられる。

造園業界No.1店舗数!

剪定・伐採・草刈り・雑草対策等お庭周りのお悩みを解決!
プロの知識と技術で最適なお庭の手入れをご提案します

年間実績
3万件

お見積り後の
キャンセル可

出張料
0円

0120-4128-11

瀬尾 一樹
監修者 樹木医 瀬尾 一樹

樹木医です。木も草も大好きで、将来は自分だけの森を持ちたいと思っています。木の美しさや育てる楽しさだけでなく、生きものとしての生態的な面白さも伝えていきたいです!好きな木はケヤキです。

執筆者 小原らいむ

植物が大好きなライターです。小学校の自由研究は「雑草の研究」でした。忙しい毎日でも無理なく楽しめるガーデニングを日々研究しています。雑草&野草・カラーリーフ・球根植物・100円ショップの園芸グッズ。

基本データ

分類
庭木-落葉
学名
Chionanthus retusus
科・属名
モクセイ科ヒトツバタゴ属
別名
なんじゃもんじゃ、ナンジャモンジャノキ、海照らし

自生地は天然記念物に指定されることもある希少な樹木

ヒトツバタゴとは

ヒトツバタゴ(一つ葉田子)は、モクセイ科ヒトツバタゴ属の落葉高木です。
野生のヒトツバタゴは絶滅が危惧されるほど希少な植物ですが、街路樹や庭木としても利用されています。
成木の樹高は10m以上と大きくなり、20mに達するものもあります。
主な自生地は、愛知県犬山市、長崎県の対馬、岐阜県南東部の木曽川周辺などで、エリアは飛び飛びです。
このように離れた地域に分布することを隔離分布と言い、海外では中国、台湾、朝鮮半島にも自生しています。
ヒトツバタゴ自生地には、国の天然記念物にも指定された場所もあります。
ヒトツバタゴという名前の由来は、タゴノキ(トネリコの別名)に姿が似ていることにちなんでいます。
タゴノキが葉軸に複数の葉を付けるのに対し、ヒトツバタゴの葉は一枚ずつ付くことから、ヒトツバ(一つ葉)タゴと命名されました。

満開時は雪をかぶったような姿になる

満開時は雪をかぶったような姿になるヒトツバタゴ写真

5月~6月になると、樹の上部を覆うように白い花が咲きます。
満開時は、まるで雪をかぶったかのように見える見事な咲き姿です。
他の樹木より背が高いこともあり、山林の中でもよく目立ちます。
花言葉は「清廉」です。
ヒトツバタゴの花は、花びらがヒモのように細長いことが特徴で、雄花と雌花がそれぞれ別の樹に咲く雌雄異株です。
対馬では、海岸沿いに自生しているヒトツバタゴの花びらが海面に散ると、海を白く照らすように見えることから「海照らし(ウミテラシ)」という名でも親しまれています。
果実は楕円形をしており、秋になると青黒く熟します。

別名「なんじゃもんじゃ」とは

ヒトツバタゴは「なんじゃもんじゃ」や「ナンジャモンジャノキ」と呼ばれる樹の代表種です。
なんじゃもんじゃは、名前がわからない大きな木の総称であり、ヒトツバタゴのみに用いられる名称ではありません。
しかしながら、なんじゃもんじゃという時は、ヒトツバタゴのことを指しているケースが多いです。

花を楽しむシンボルツリーや記念樹に

関東地方以南の温暖な環境が向いている

ヒトツバタゴは、自生地からもわかるように、関東地方以南の温暖な環境が生育に適しています。
満開時の美しさが魅力的な樹木です。
花を楽しむシンボルツリーやサブツリー、記念樹にもおすすめ。
清楚な白花は、家の外壁や他の植物とも調和しやすいでしょう。
樹高10mを超える高木なので、狭いスペースの植栽には不向きです。
ただし、生長はゆっくりなので、苗の植え付け後数年で10mに達することはありません。

小ぶりで繊細な雰囲気の「アメリカヒトツバタゴ」

小ぶりで繊細な雰囲気の「アメリカヒトツバタゴ」の写真

アメリカ東南部原産の「アメリカヒトツバタゴ」は、樹高5m~10mとヒトツバタゴより小ぶりで、庭木としては扱いやすい品種です。
葉はヒトツバタゴより大きめですが、花びらがより細長く繊細な印象になります。
若木のうちから開花しやすいことも特徴です。
花からはライラックに似た甘い香りがします。

ヒトツバタゴの詳細情報

草丈・樹高
10m以上
栽培可能地域
関東以南
花色
開花期
5月~6月
結実期
10月
耐暑性 / 耐寒性
耐暑性・耐寒性共に普通です。温暖な気候を好みます。

ヒトツバタゴの育て方・管理方法

植え付け・植え替え
土質に関係なく良く育ちます。植え付けの適期は、芽が出る前の3月上旬ごろです。
乾燥にはやや弱く、水はけの良すぎる土地に植え付ける場合は、腐葉土などをすきこんで水もちを良くしてください。
肥料
肥料はほとんど必要ありません。与える場合は、冬期に油かすや鶏糞などの有機質肥料を少量施せば十分です。
剪定
放任しても樹形がまとまりやすく、自然樹形の美しさを楽しめる樹木です。
枝が混みあいすぎている、スペースの都合上大きくなると困る、といった場合を除き、基本的には剪定は行いません。
強剪定すると樹形が乱れたり、弱ったりする恐れがあります。
 
ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ)の剪定の時期は、11月から3月までです。
冬の落葉期に行います。また、花後の6月~7月頃も軽く剪定することができます。

春に咲く花の木は、花が終わって同じ年度の夏~秋に来年度咲く花の花芽をつけるので、夏以降に剪定すると花の量が減ってしまいます。
注意しましょう。
透かし剪定なら、切る枝と残す枝があるので花芽のすべてを落とす失敗がなく、おすすめです。
病害虫
病害虫の被害を受けにくい樹です。
日当たり
地植えの場合、植え付け直後から2年くらいは、表土が乾燥したら水を与えます。その後は、ひどい乾燥が続いた場合を除き、特に水やりの必要はありません。
鉢植えでは、表面の土が乾き次第、鉢穴から流れ出るくらいの水をやってください。
水やり
地植えの場合、植え付け直後から2年くらいは、表土が乾燥したら水を与えます。その後は、ひどい乾燥が続いた場合を除き、特に水やりの必要はありません。
鉢植えでは、表面の土が乾き次第、鉢穴から流れ出るくらいの水をやってください。

出典(引用元)

平野隆久『よくわかる樹木大図鑑』永岡書店
椎葉林弘『よくわかる庭木大図鑑』永岡書店
小幡和夫ほか『樹木博士入門』全国農村教育協会

造園業界No.1店舗数!

剪定・伐採・草刈り・雑草対策等お庭周りのお悩みを解決!
プロの知識と技術で最適なお庭の手入れをご提案します

年間実績
3万件

お見積り後の
キャンセル可

出張料
0円

0120-4128-11

ヒトツバタゴの関連記事