アカシデ

アカシデ

アカシデは日本全国に自生する落葉樹で、中国や朝鮮半島でもその姿が見られる。木全体が赤みを帯びており、新芽や紅葉の観賞価値が高い。病害虫に強く育てやすい樹木だが、根の取り扱いには注意が必要。

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瀬尾 一樹
監修者 樹木医 瀬尾 一樹

樹木医です。木も草も大好きで、将来は自分だけの森を持ちたいと思っています。木の美しさや育てる楽しさだけでなく、生きものとしての生態的な面白さも伝えていきたいです!好きな木はケヤキです。

執筆者 Matsuri.

熊本県の海と山に囲まれた田舎で育ち、幼少期からガーデニング好きの祖母を手伝う。高校時代には、音楽を中心に様々な芸術分野に興味を持つようになり、同時に自然の持つ面白さや奥深さに気づく。現在はライターとして活動し、多趣味を活かして幅広いジャンルで執筆。他にもカメラやデザインについて勉強中。自然に囲まれて暮らすのが1つの目標。

基本データ

分類
庭木-落葉
学名
Carpinus laxitflora
科・属名
カバノキ科 クマシデ属
別名
ソロ、ソロノキ、アカソロ、シデノキ、コソネ、アカメゾロ

木の赤色が特徴的なシデの仲間

日本全国に自生する落葉樹

アカシデは日本に自生する落葉樹で、北海道から九州に至るまで幅広く分布しています。関東地方ではイヌシデと同じく一般的に見られる樹木です。中国や朝鮮半島にも自生しています。
アカシデは「アカソロ」という別名で呼ばれることがありますが、同じようにソロと呼ばれる樹木に比べて樹高が小さいのが特徴です。新芽が赤色で、幹や葉まで全体的に赤みを帯びることから、アカシデと名付けられました。

葉は卵のような形

葉は卵のような楕円形になっています。アカシデは秋頃になると黄葉することがありますが、元々の赤みが多少残ります。1年間を通して木が赤みを帯び、観賞価値の高い樹木です。
ケヤキのような樹形に育つものの、小ぶりで場所を取らないため、狭い庭に雑木スタイルの趣を取り入れたいときに重宝します。

家具などに使用されることも

アカシデは樹皮が滑らかな樹木です。縦筋の模様はありますが、裂け目が発生することはありません。材としては堅さと美しさを兼ね備えており、ピアノや家具などに用いられることがあります。しかし加工しづらいため、使用されることは稀です。

庭木だけでなく盆栽まで楽しめる

新芽と紅葉を楽しむ

年間を通して木全体が赤みを帯び、鑑賞を楽しみやすいアカシデですが、新芽と紅葉の時期はより観賞価値が高まります。新芽は赤みが強く、新たに伸びる枝も赤に発色します。紅葉はオレンジに近い赤色で、軽やかさも感じられる印象です。
また、環境によっては黄葉することがあり、赤と黄色のコントラストを楽しむことができます。

アカシデは盆栽にも

アカシデは通常通り庭で育てるのも1つの楽しみ方ですが、実は盆栽でも用いられることの多い樹木です。先程紹介したアカソロという別名は、主に盆栽の世界で使用されています。
家の中でもアカシデを楽しみたいという方は、盆栽にチャレンジしてみるのも良いでしょう。アカシデは単管や寄植えに適していますが、1本だけで見応えのある姿にするには時間が必要です。

種からでも育てられる

苗から育てられることが多いアカシデは、実は種からも育てることが可能です。苗に比べて成長するのに時間がかかる点はデメリットですが、また違った楽しみ方ができます。種まきは植え付け同様、落葉期に行うのが良いでしょう。

イヌシデとアカシデの見分け方

イヌシデはアカシデと似た樹木で、混同されることがよくあります。見分け方としては、葉に注目するのが有効です。アカシデの葉はイヌシデのものよりも小さく、葉の付け根まで赤みを帯びています。加えてイヌシデの葉には多くの毛が生えており、ザラザラしています。

アカシデの詳細情報

草丈・樹高
10~15m
栽培可能地域
全国
花色
開花期
4月から5月にかけて
結実期
8月から10月にかけて
耐暑性 / 耐寒性
耐暑性:高い 耐寒性:高い

アカシデの育て方・管理方法

植え付け・植え替え
アカシデの植え付けは、12月から3月にかけての落葉期が適期です。場所は日当たりと水はけが良い場所を選びます。根鉢よりも1回り大きく穴をほったら、土に混じった石などの異物を取り除きましょう。後は堆肥や腐葉土を3割程度混ぜ込んで、植え付けます。
アカシデは根がデリケートな樹木で、水はけの悪い土壌だと根腐れを起こしてしまいますし、土に石などが混じっていると根を張りづらくなります。購入した苗は根の部分が麻布が巻かれていることがありますが、これは根を保護するためのものです。この場合はそのまま植え付けても問題ありません。
植え替えは1~2年に1度のペースで行います。それまでより一回り大きい鉢を準備しましょう。植え替えの際も根の取り扱いには十分注意が必要です。
根がデリケートなアカシデですが、一度根付いてしまえば管理は難しくありません。それまではしっかり手間をかけましょう。
肥料
肥料は2月頃、寒肥として堆肥や化学肥料をすき込みます。アカシデは肥料を与えずとも枯れることはありませんが、しっかり育てたい場合は肥料を与えましょう。
剪定
自然に樹形が整うアカシデは、それほど剪定する必要がありません。大きくなりすぎたり、枝が密になっている場合に軽く枝を切り除きます。
病害虫
アカシデは病害虫に強い樹木で、対策に気を使うことはありません。ただ、風通しが悪くなっていたり、土壌の水はけが悪いと、病害虫や根腐れの原因になります。普段から適切な環境を維持し、定期的に木を観察しておきましょう。
日当たり
水やりは植え付けてから根付くまでの期間、しっかりと与えます。根付いてしまえば、基本的に水やりは必要ありません。自然の雨だけで育ちます。
水やり
水やりは植え付けてから根付くまでの期間、しっかりと与えます。根付いてしまえば、基本的に水やりは必要ありません。自然の雨だけで育ちます。

出典(引用元)

アカシデ – 庭木図鑑 植木ペディア

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