ヨーロッパなどが原産のセイヨウニンジンボクは、庭木やハーブとして育てられている落葉樹。夏の時期に青紫色の花が咲き、開花期が長く香りも良い。自然樹形が美しいので、剪定は不要枝を取り除く程度に行う。性質が丈夫なため育て方は比較的簡単。
基本5データ
- 分類
- 庭木-落葉
- 学名
- Vitex agnus-castus
- 科・属名
- シソ科・ハマゴウ属
- 別名
- イタリアニンジンボク、チェストベリー
- 草丈・樹高
- 2m〜3m
- 栽培可能地域
- 東北以南
- 花色
- 青紫、ピンク、白
- 開花期
- 7月〜9月
- 結実期
- 花後
- 耐暑性 / 耐寒性
- 強い/強い
花が少ない夏の時期に活躍する人気の庭木
セイヨウニンジンボクとは?
南ヨーロッパやアジアが原産のセイヨウニンジンボク。
昔から薬用、ハーブとして活躍していた落葉樹で、生育旺盛で丈夫な性質を持つことから育て方が簡単です。
また、花の少ない夏の時期に花が咲き続けるため、夏の花木としても重宝されています。
ちなみに、セイヨウニンジンボクという名前は、細長い葉が朝鮮人参に似ていることからつけれらたそうです。
セイヨウニンジンボクの特徴
セイヨウニンジンボクは夏に青紫色の花穂をつけ、秋まで長期間花を咲かせます。
スパイシーな香りが花だけではなく木全体から香りが楽しめるのが特徴で、花後は胡椒に似た果実がつきます。
乾燥や暑さに強い特徴を持ちますが、寒さにはあまり強くないため、寒冷地での栽培は寒さ対策が必要です。
樹勢が早いので、広いスペースに植え付けることもポイントです。
セイヨウニンジンボクの種類
プルプレアという種類は葉の表が緑色で、葉裏が紫色の大変人気がある種類です。
シックな色合いが特徴的でカラーリーフとしても活躍。
また、鉢植え栽培ができるため、寄せ植えで楽しむのもおすすめです。
寒さにはマイナス3度くらいまでなら耐えられますが、寒風を避けたり霜よけをするなど、冬越し対策が必要です。
プルプレア以外にも、花色がホワイト、ピンク色になる種類も人気があり、庭や花壇の雰囲気に合うセイヨウニンジンボクが選べることも魅力的ですね。
花言葉は「才能」「純愛」「思慕」
セイヨウニンジンボクの花言葉は、学名のラテン語「castus(貞淑)」をもとにつけられたのだそう。
また、ハーブとしてさまざまな効果効能を持つことから、「才能」という花言葉が選ばれたとされています。
セイヨウニンジンボクを活かす庭づくり&ハーブの活用方法
シンボルツリーやアクセントツリーにおすすめ
セイヨウニンジンボクは他の花が咲かない時期に開花を迎えるので、庭に植え付けると人目を引く存在になります。
生育が早いのでシンボルツリーはもちろん、アクセントツリーとして活用するのもおすすめです。
爽やかな雰囲気を活かしたおしゃれな庭づくりを
青紫色の花と緑の葉が爽やかなセイヨウニンジンボクは、他の草花と組み合わせることで、さらにおしゃれな庭づくりができます。
青や紫色の花が咲く植物で統一すれば、清涼感たっぷりのブルーガーデンが完成。
白色やピンク色のセイヨウニンジンボクと、さまざまな草花を植え込んでイングリッシュガーデンを作るのも素敵ですね。
ハーブとしての効果効能
セイヨウニンジンボクは女性ホルモンを整える効能があると言われていて、海外では生理痛をやわらげたり、更年期対策に活用したりなど、古くからさまざまなシーン活躍していました。
今はPMS対策などに注目されており、今後の活躍が期待されています。
活用方法はハーブティーやスパイス
花後にできる果実は、胡椒のようにスパイスとして使ったり、ハーブティーで楽しんだりすることができます。
女性ホルモンを正常化する効能により、生理痛やPMSなどの悩み改善に期待大。
爽やかな香りでリラックス効果も得られそうですね。
セイヨウニンジンボクの育て方と特徴の育て方・管理方法
植え付け・植え替え
植え付け・植え替えに適した時期は、霜が降りる心配のない3月〜4月か、秋の9月〜11月ごろの気温が穏やかな時期に行いましょう。
用土は水はけがよく、適度に保水力がある土作りを目指してください。庭植えでは、腐葉土、堆肥、赤玉土などをすき込んでから植え付けましょう。
庭植えのセイヨウニンジンボクは、縦にも横にも広く成長していくので、ゆったりとしたスペースに植え付けます。
鉢植え栽培では市販の培養土か、赤玉土や腐葉土をブレンドして植え付けましょう。
庭植えの場合は植え替えが必要ありませんが、鉢植え栽培では少なくとも1年〜2年に1回は植え替えをして根詰まりを防いでください。
また、水が土に染み込みにくくなった、新しい芽が出てこない、生育がストップしているなどのケースが見られた場合も植え替えが必要です。
鉢植えを植え替えるときは、一回り大きい鉢を用意し、用土も新しいものを使います。
根鉢についた古い土はふるい落とし、なるべく根を傷めたりストレスを与えたりしないように注意しながら植え替えましょう。
肥料
元肥には植え付け時に緩効性肥料を混ぜ込んでおきます。
追肥は2月〜3月の時期に緩効性肥料を寒肥として与えましょう。
有機質肥料と化成肥料のどちらでもOKですが、与えすぎると肥料焼けを引き起こすので、規定の量以上の肥料を与えないように気をつけます。
剪定
セイヨウニンジンボクの剪定は、落葉期の12月~3月か、花後の9月頃が適期です。
自然樹形でまとまるため過度な剪定は不要ですが、高さを抑えたいときなどは強剪定を行っても良いですが、枝を切りすぎないようにしましょう。
枝葉が込み合っていたら、冬剪定で不要枝を透かし剪定していきます。
切り戻しもできるので、思い切って株を新しくしたいときは、幹を好みの位置でカットすると、春には新しい芽が出てくるでしょう。
また、古い枝やひこばえ、樹形を乱すような枝なども剪定しておくと、風通しがよくなりすっきりとします。
病害虫
セイヨウニンジンボクは丈夫なため、病害虫の被害に合うことはほとんどありません。
稀に虫の食害に合うことがありますが、大した脅威ではありません。
日当たり
根付きさえすれば、その後は降雨だけで問題なく育ちます。
しかし、植え付けたばかりのころは根の張りが浅いので、雨が降らない時期が続くときや、土の表面が白く乾いているときはたっぷりと水を与えましょう。
鉢植え栽培では、土が乾いたタイミングで水やりをします。
セイヨウニンジンボクは乾燥気味を好むので、過度な水やりは避けることが上手な水やりのポイントです。
また、夏の暑い時間帯に水やりをすると、高温多湿の環境を作りあげてしまうのでNG。
夏の水やりは、必ず朝か夕方の涼しい時間帯に水やりをするように心がけてください。
冬場は休眠期に入るので、水をそれほど必要としません。鉢植えの表面の土が乾いてから数日後を目安に水やりをするといいでしょう。
水やり
根付きさえすれば、その後は降雨だけで問題なく育ちます。
しかし、植え付けたばかりのころは根の張りが浅いので、雨が降らない時期が続くときや、土の表面が白く乾いているときはたっぷりと水を与えましょう。
鉢植え栽培では、土が乾いたタイミングで水やりをします。
セイヨウニンジンボクは乾燥気味を好むので、過度な水やりは避けることが上手な水やりのポイントです。
また、夏の暑い時間帯に水やりをすると、高温多湿の環境を作りあげてしまうのでNG。
夏の水やりは、必ず朝か夕方の涼しい時間帯に水やりをするように心がけてください。
冬場は休眠期に入るので、水をそれほど必要としません。鉢植えの表面の土が乾いてから数日後を目安に水やりをするといいでしょう。