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コンロンカ
2022.08.02

コンロンカ

日本では沖縄などに分布する、亜熱帯性の植物。寒さに弱いので冬は室内に取り込む必要があるが、白いがく片と黄色い星型の花びらからなる花はとても美しく、見ていて飽きない。赤やピンクのものも販売されている。

基本データ

  • 分類庭木-常緑
  • 学名Mussaenda parviflora Miq.
  • 科・属名アカネ科コンロンカ属
  • 別名ハンカチノキ、ムッセンダなど

亜熱帯育ちのつる性植物

コンロンカとは

 
コンロンカはアカネ科コンロンカ属の常緑低木で、半つる性の性質を持つ植物です。
花の時期に一部のがく片が白く大きくなることから「ハンカチの木」と呼ばれることもありますが、ハンカチノキという名前の植物は別にあります。
 
コンロンカは日本に自生するものもありますが、観賞用として苗の販売もされています。
半つる性のため支柱に絡みつかせる育て方をすることが多く、一見多年草のように見えてしまうかもしれませんが、れっきとした木本植物です。
 

亜熱帯地域の植物

 
コンロンカは、日本では九州の種子島から沖縄にかけて分布しています。
同じコンロンカ属で日本に分布するヒロハコンロンカという種類は静岡から九州にかけてに分布しますが、コンロンカは完全に亜熱帯地域の植物です。
 
そのためコンロンカは寒さに弱く、本州など温帯地域では屋外で冬越しするのは難しく、庭に地植えする場合は冬に掘り上げて屋内で管理する必要があります。
 
外で育てていて元気がない場合や、葉が落ちるといった場合は、一概には言えませんが気温が原因となる場合もあるので、管理方法を見直してみましょう。
 

ちょっと変わったつくりの花

 
コンロンカは白い花びらの中に黄色い星形の花が咲くように見えますが、実は白い部分は花びらではありません。
本物の花びらは黄色の星形の部分で、白い部分はがくの一部が変化したものです。
 
コンロンカはアジサイのように小さい花が集まって咲きますが、そのうち端にある花のがく片のうちの一つが大きく花びらのように変化しています。
花びらとがく片の両方を使って、2色で花を目立たせているというわけです。
園芸用に販売されるものの中には、このがくが赤やピンク色になるものもあります。

きれいな花で南国気分

独特な花を楽しむ

 
コンロンカの白と黄色の花は、他の花には無い見た目をしています。
他にもピンクや赤など、色違いのものがあるのも魅力的です。
 
また、花は温帯地域では初夏から秋にかけて咲くので、緑の割合が増えがちな夏の庭を美しく彩ってくれることでしょう。
花期が長いので、長い間楽しむことができます。
 

室内で育てて南国気分

 
小さな苗木を室内で育てて南国気分を味わうことができます。
本来日当たりの良い場所を好む種類なので、室内で育てることはあまり推奨されませんが、コンロンカは剪定した枝を挿し木として増やすことができる種類です。
 
たとえ枯れたとしてもダメで元々、といった心持ちで育ててみると良いでしょう。
たくさん増やして、ミニ鉢植え以外にも苔玉に植えたり他の花と寄せ植えしたりと、使い方は様々です。
室内で育てる場合は、窓際などなるべく明るい場所で育てるようにしましょう。
 

他の熱帯植物と一緒に育てる

 
コンロンカ以外の熱帯植物と合わせて育てるという楽しみ方もあります。
コンロンカを育てる場合、沖縄や南西諸島でなければ冬に屋内に取り込んで冬越しするという作業が必要です。
 
そのために窓際から離れているけど日の当たるスペースを確保したり、暖房をかけたり、簡易温室をつくったり、といった作業があれば次の春も元気に育つ可能性が上がります。
 
せっかくそこまで手間をかけるのであれば、他の熱帯植物を一緒に育ててみても良いでしょう。
フィロデンドロンやディフェンバキアなどのサトイモ科植物や、グズマニアやネオレゲリアなどのパイナップル科植物、ネペンテスなど熱帯性の食虫植物など、選択肢はたくさんあります。
 
いずれもホームセンターで手に入るような手頃さがあり、育て方もそんなに難しくないので、コンロンカをきっかけに世界が広がるかもしれません。
何より、育てる植物を熱帯植物で固めると統一感があるというメリットもあり、冬でも南国気分を味わうことができます。

育て方・管理方法

≪ 詳細情報 ≫

 
草丈・樹高
 
1~3m

 
栽培可能地域
 
東海以南

 
花色
 
白、黄色など

 
開花期
 
6~9月(原産地では3~5月)

 
結実期
 
原産地では10~12月

 
耐暑性/耐寒性
 
耐暑性は強いが、耐寒性は弱い

 

≪ 育て方 ≫

 
植え付け・植え替え
 
4~5月ごろに、日当たりが良く、水はけの良い肥沃な土に植え付けます。
元々亜熱帯に自生する木で耐寒性が非常に弱いため、地植えの場合は冬に掘り上げ、屋内の鉢に植え替えて冬越しさせるという管理が必要です。

 
肥料
 
緩効性の固形肥料などを、製品に記された規定のペースで与えるようにします。

 
剪定
 
全体の形を仕立て直す場合、花が終わった9月から10月ごろに行います。
また、春先に枝先を軽く剪定するとよく枝分かれします。
花付きが悪くなるため、夏にはあまり剪定をしないようにしましょう。
剪定した枝は春ごろに挿し木として使えます。

 
病害虫
 
病害が発生することはあまりありませんが、枝が込み合っているとアブラムシやハダニなどが発生する場合があります。
薬剤で対処できるので、発生を確認したらなるべく早く対処するようにしましょう。

 
日当たり
 
日当たりの良い場所を好みます。

 
水やり
 
鉢植えの場合、土の表面が乾いたら水を与えます。
地植えの場合も、本州などの温帯地域では冬に掘り上げて室内に取り込む必要があるため、鉢植えと同じような管理を行うようにしましょう。

出典(引用元)

葛西愛著
「改訂版 散歩で見かける 街路樹・公園樹・庭木図鑑」
ブティック社
「新装版 園芸大図鑑」

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