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ギョリュウバイ
2022.07.25

ギョリュウバイ(レプトスペルマム)

マヌカハニーの原料となる木。品種により白やピンク、赤などの花を咲かせる。
日本に自生する樹木や、花壇の花とは一線を画す、異国情緒あふれる独特の雰囲気が魅力的。
オーストラリアなどに多いフトモモ科の樹木。

基本データ

  • 分類庭木-常緑
  • 学名Leptospermum scoparium J.R. et G.Forst.
  • 科・属名フトモモ科ギョリュウバイ属
  • 別名ネズモドキ、マヌカ、ティーツリーなど

バリエーション豊かな美しい花

ギョリュウバイとは

 
ギョリュウバイは、オーストラリアやニュージーランドが原産のフトモモ科に属す常緑低木です。
 
ウメやサクラを思わせるような花をたくさん咲かせるのが特徴で、庭木だけでなく、鉢植え苗で育てたり大きな鉢で寄せ植えにしたり、盆栽にしたりと、様々な育て方ができます。
花言葉は「蜜月」など。
 

マヌカハニーの原料

 
ギョリュウバイは、マヌカハニーの原料となる木の一つとして知られています。
マヌカハニーは美容や健康に良いということで注目を集めているハチミツで、ミツバチがギョリュウバイやその近縁種から集めた蜜からなります。
 
また、ギョリュウバイはティーツリーという別名もありますが、これは原産地のニュージーランドでお茶の代用品とされていたためで、ハーブとして利用されるティーツリーはまた別の植物です。
 

色や姿など、バリエーションが豊富

 
ギョリュウバイの花でよく見られるのはピンク色の花ですが、他にも白から赤までの様々な色のパターンがあります。
 
花びらも5枚からバラのようにたくさんあるものまで様々。
姿も、庭植えされるものは枝をそのまま伸ばしたものが多いですが、仕立て方によっては盆栽として松のような姿になっているものや、スタンダード仕立てとよばれる丸く刈り込まれた姿まで非常にバリエーションが豊富です。
 
また、黄花ギョリュウバイと呼ばれるものもありますが、こちらはビワモドキ科に属す別種の植物です。

異国情緒あふれる姿を楽しむ

きれいな花を楽しむ

 
ギョリュウバイの魅力は枝いっぱいに咲く美しい花です。
ギョリュウバイを含むフトモモ科の植物はオーストラリアに多いグループで、日本に自生している種類はほとんどありません。
 
そのためフトモモ科の植物は異国を感じさせる独特の雰囲気を持っています。
ギョリュウバイも例に漏れず、洋風の庭にマッチするような雰囲気があります。
 
花は春に咲くものが多いですが、品種によっては春と秋の二季咲きのものもあり、元々の花期も長いので、長い期間楽しませてくれることでしょう。
 

様々な仕立て方にチャレンジ

 
ギョリュウバイは仕立て方によって様々な姿を見せます。
寄せ植えとして使う場合、前面にパンジーなどの背の低い花を植え、後ろの方にギョリュウバイを植えると、立体感があり全体のシルエットも映える形となり美しいです。
 
盆栽にしたい場合は、細い葉っぱを活かして松のようにしてみたり、主幹のある樹木のようにしてみたり、いろいろな仕立て方ができます。
あえて元々の樹形を残したまま、小さくまとめてみても良いでしょう。
 
また、自分で仕立てるのは難しい場合もありますが、スタンダード仕立てのものが販売されている場合もあるので、好みの仕立て方のものを買ってみても良いです。
 
ギョリュウバイを育てるうえで嬉しいのが「挿し木ができる」ということで、剪定によって出た枝は挿し木して別の苗にすることができます。
挿し木で苗をたくさん増やして、いろいろな形のものをつくってみましょう。
 

シンボルツリーとして大きく育てる

 
大きくなるとギョリュウバイは人の背丈を軽々超えるくらいに育つので、シンボルツリーとして育ててみるのもおすすめです。
 
他の高木や亜高木に比べると最大の大きさでは見劣りするように思えますが、庭のスペースや日照、近隣の住宅との兼ね合いなども考えて、3mくらいの木でも十分選択肢に入り得ます。
 
また、異国情緒あふれるギョリュウバイの姿には、他の木には出せない魅力があります。
大きく育ち、枝いっぱいに花を咲かせたギョリュウバイは非常に美しいです。
庭や家の雰囲気との相性も考えて、ぜひお庭のシンボルとして育ててみてください

育て方・管理方法

≪ 詳細情報 ≫

 
草丈・樹高
 
2~3m

 
栽培可能地域
 
関東以南

 
花色
 
ピンクなど

 
開花期
 
2~5月など

 
耐暑性/耐寒性
 
耐暑性は強く、耐寒性は弱い

 

≪ 育て方 ≫

 
植え付け・植え替え
 
作業は3~4月に行います。
寒さに弱いので、東北以北の北日本や標高の高い地域では庭に地植えせず、鉢植えで育てるのが無難です。
日当たりの良い場所を選び、水はけの良い土に植えるようにしましょう。

 
肥料
 
元肥として緩効性肥料を施すほか、開花前と開花後に、それぞれ化成肥料を与えます。

 
剪定
 
枝が込み合ってきたら、冬を避けた暖かい時期の間に適宜間引くようにします。
また、小さく仕立てたい場合は花が終わった後に切り詰めるのがおすすめです。
 
9月以降に剪定すると花芽を落としてしまう場合があり、花が咲かない原因となるので注意しましょう。
剪定した枝は挿し木として使うことができます。

 
病害虫
 
特に問題となるようなものはありません。

 
日当たり
 
日当たりの良い場所を好みます。

 
水やり
 
庭植えの場合、植え付け後しばらくは土の表面が乾いたら水を与えますが、枝が旺盛に伸び始めてからは気にする必要はありません。
乾燥に強い木ではありますが、植え付け時の水やりを怠ると枯れる原因になるので注意しましょう。
鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水を与えます。

出典(引用元)

佐藤勇武監修
「増補改訂版 実用庭木・花木の手入れと剪定」
ブティック社
「新装版 園芸大図鑑」
岩槻秀明著
「身近にあるハーブがよーくわかる本」

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