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アンズ
2022.02.07

アンズ(杏)の育て方や特徴

夏に黄色の甘酸っぱい実を付けるアンズ。
春には美しい花が咲き乱れ、華やかな庭を演出してくれます。
寒さに強く、育て方も簡単なので庭木におすすめです。
アンズの花の特徴から花言葉、育て方、剪定の時期や方法、実の栽培の仕方などたっぷりと紹介します!

基本データ

  • 分類果樹
  • 学名Prunus armeniaca
  • 科・属名バラ科サクラ属
  • 別名アプリコット、カラモモ

アンズの特徴や魅力

●アンズとは|花も実の収穫も楽しめる庭木
アンズは、中国に自生する、冬に葉を一斉に落とす落葉性低小高木。
春に花が鑑賞でき、夏に実を収穫できるので、楽しい庭づくりができるでしょう。
寒さにとても強く、冬に剪定や植え付け・植え替えがまとめてできるので、管理のしやすい庭木です。
強剪定をしても枯れにくく、初心者でも育てやすくておすすめ!
 
●アンズの生長スピード・樹高
アンズの生長スピードは早く、樹高は大きくなると2〜6mほどでにもなります。
定期的な剪定をして、樹形や生長をコントロールする必要があるので、作業のし忘れには注意しましょう。
 

●アンズの花と花言葉|梅のような趣のある姿
・花
ソメイヨシノが見頃を迎える前の3〜4月に、梅の花に似たピンク色の花を咲かせるアンズ。
梅と同じように葉が出る前に花が開花するので、和風のような雰囲気があり、趣を感じるような庭づくりができるかもしれませんね。
 

・花言葉
アンズの花言葉は「乙女のはにかみ」「臆病な愛」です。
 

●アンズの実|植え付ける位置には注意!
開花が終わると、6月中旬〜7月上旬にはアンズの実を収穫できるシーズンに入ります。
実が黄色く熟し、軽く手で握ってやわらかくなっていたら収穫のサイン。
収穫したあとは、そのまま食べたり、果実酒などに加工したりするのもおすすめです。
収穫が遅れてしまうと、実が鳥に食べられてしまうほか、自然落下して、床を汚す危険性もあるので、石やタイル張りの近くに植えないよう注意しましょう。
 

●アンズの種|漢方として古くから親しまれていた
アンズの種は、中国では昔から漢方として使われ、果肉よりも種の栽培がメインだったようです。
現在でも杏仁豆腐の材料として使われることが多いアンズの種。
果実酒や火で加工すると毒は薄れるようですが、種類によっては毒の強いものもあるため、むやみに飲食するのはやめましょう。
 

アンズを元気に育てて実を収穫!栽培のコツ

●元気な株に育てるなら落葉掃除は徹底的に!
花や実を楽しめるアンズですが、地球温暖化の原因によって、バラ科に多い病気が発生しやすくなっています。
とくに冬に落ちた葉を放置することで、病原菌が発生しやすく、アンズの木にも影響を及ぼすようです。
落ち葉はこまめに掃除をし、袋に封をしてゴミ出し、または、焼却処分をしましょう。
 

●実をたくさん収穫するなら、人工授粉や摘果を忘れずに
アンズの実をたくさん収穫したいときは、開花したあとに人工授粉をし、実がなり始めたら、摘果をしましょう。
摘果は、約1mの枝に8〜10個ほどの実がつくように調整すると、大きな実を収穫できますよ。
 

育て方・管理方法

詳細情報

 
草丈・樹高
2〜6m

  
栽培可能地域
全国(沖縄は除く)

  
花色
ピンク

  
開花期
3〜4月

  
結実期
6月中旬〜7月上旬

  
耐暑性/耐寒性
やや弱い/強い

  

 

育て方

 
植え付け・植え替え
●アンズの適切な植え付け・植え替え時期
アンズの植え付けは、葉が落ちた12〜3月が最適な時期です。
寒さにはとても強い木なので、時期が少しずれても問題はありません。
しかし、真夏や極寒日に、根を外気温にさらしてしまうと、株が弱ってしまうこともあるので、できるだけ極端な温度日は避けましょう。

 
●植え付け
アンズは、水はけと通気性が良く、有機質がたっぷりと入ったふかふかの土が大好き。
庭木として地面に植え付ける前には、掘り起こした土に腐葉土または鶏ふんなどをしっかりと混ぜ込んでから、植え付けましょう。
植え穴の深さは、根鉢の高さよりも3cm低くし、根鉢の表面が少し地面から出るように植え付け、土を被せてから足で踏んで固定します。

 
●植え替え
アンズを鉢植えで育てる場合は、2〜3年に1度のペースで植え替えをします。
地中にたくさんの細い根を張るアンズは、マチが広い植木鉢を選びましょう。
鉢が浅かったり、小さかったりすると根詰まりを起こして、呼吸ができず枯れてしまうこともあるので注意!

  
肥料
春に梅のような花を咲かせるアンズは、3〜4月に速効性の化成肥料または有機肥料を与えます。
花や実の付きが良くなるように、リン酸が多いもの選び、一握りほど株周りにまきましょう。
また、9〜10月には窒素やカリウムの多い緩効性化成肥料をまいて、冬を迎えさせます。

 
 
剪定
夏に実をたくさん収穫するならアンズの剪定は1年に最低でも2回しましょう。
剪定を放置してしまうと、樹高が高くなり、実の収穫のしにくさや、花・実の付きがわるくなってしまうことも。
樹高が高くならないよう、上空へ伸びようとする幹は切り落とし、横へ枝葉が伸びるように生長をコントロールしましょう。

 
●アンズの最適な剪定時期|落葉期の12〜3月に
アンズは冬に葉が落ちた12〜3月に剪定をします。
この時期ならアンズの木にストレスを与える心配がなく、剪定後の生長も良好です。

 
●アンズの剪定の仕方
・Step1. 徒長枝を切り落とす
アンズは地面から太い幹が一本伸び、そこからさらに複数の細い幹が伸びます。
太い幹、細い幹からは、空へ高く真っ直ぐと伸びる徒長枝(とちょうし)が出やすいです。
葉ばかりが生い茂り、病害虫の被害だけでなく、花や実の付きも悪くさせるので根本からノコギリなどで切り落としましょう。

 徒長枝は幹の色が白っぽいので、すぐに見つけやすいです。
また、徒長枝が全く出ていない幹は、生長不良を起こしている場合が多いので、幹の付け根から切り落としてしまいましょう。

 
・Step2. 太い枝を50cmの長さになるよう切り落とす
細い幹からは、太い枝、細い枝の順で伸びます。
太い枝は50cmほどの長さになったら、節目の少し上で切り落としましょう。
そうすると切った箇所より下の節から短い枝が出て、花や実付きの良い木に。

 
・Step3. 太い枝からでる先端の細い枝を間引く
太い枝の先端には複数の細い枝が伸びやすいです。
メインとなる枝を決め、そのほかの先端の細い枝は、切りとしましょう。
切る位置は、上へ向いた冬芽が出ている節で切り落とします。

 先端の細い枝を間引くことで、樹形が暴れず、枝葉が混み合いにくくなるので、丁寧に行ってくださいね!

  
病害虫
バラ科のアンズは、樹木の中でも病気や害虫の被害が多い木です。
病害虫の被害にあわないよう、ジメジメとした場所を避けて植え付けたり、定期的な剪定をする必要があります。
また、剪定をするときは、剪定ばさみ、ノコギリなどはしっかりと殺菌消毒をしてから作業をしてくださいね!

 ●病気
・黒星病
・灰星病
葉や果実などに、黒いすすのような斑点模様が発生します。
過湿や気温が低いと発生やすいようです。

 
●害虫
・アブラムシ
・カイガラムシ
・シンクイムシ

  
日当たり
アンズは直射日光が当たるような、明るい場所で元気に生長します。
病害虫の被害にあわないよう、風通しが良くて涼しい場所に植え付けましょう。

 
庭木など屋外で育てる場合は、南東、南側の方向に植えると、朝の日差したっぷりと吸収でき、夕方は西日に当たり過ぎる心配がありません。
西日あたり過ぎてしまうと、アブラムシなどの害虫が発生しやすくなるので、注意してくださいね!

  
水やり
庭に地植えの場合は、幼木のうちや、植え付けてから1年未満のうちは、土壌を乾かなさいよう、水をたっぷりと与えます。
成木や植え付けてから2年以上たった株は、毎日水を与える必要はなく、雨の水などに切り替えて管理しましょう。
ただし夏の猛暑日が続く場合は、土の具合を確認しながら、水を与えます。

 
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、水をたっぷりと与えます。
水切れを起こしやすい植物なので、夏場の根腐れに注意しながら、定期的に水を与えましょう。

出典(引用元)

みんなの趣味の園芸ー「アンズ」
庭木図鑑植木ペディアー「アンズ」

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