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アブチロン赤
2022.02.02

アブチロンの育て方や特徴

垂れ下がった花がかわいらしい、熱帯生まれの植物。
寒さに比較的強いものが多く、ウキツリボクと呼ばれるものがよく植えられている。
他にも赤や黄、オレンジなど様々な花を咲かせる種類や品種がある。

基本データ

  • 分類庭木-低木・下草
  • 学名Callianthe spp.
  • 科・属名アオイ科Callianthe属
  • 別名チロリアンランプ、フラワリング・メイプルなど

熱帯生まれのかわいらしい花

アブチロンとは

 
アブチロンは、垂れ下がる花が特徴的なアオイ科の植物です。
たくさんの種類や品種があり、提灯のように垂れ下がる花が特徴的なウキツリボクなどがよく植えられています。
アブチロンはもともとアオイ科イチビ属(Abutilon属)に属すいくつかの植物の総称でしたが、近年の研究でアブチロンとして植えられているものの多くはAbutilon属からCallianthe属という新しいグループに振り分けられるようになり、「アブチロンなのにAbutilon属じゃない」というちょっとややこしいことになっています。
しかし、ややこしい事情はあれど、アブチロンは熱帯が原産にもかかわらず高い耐寒性や、赤や黄色、オレンジなどのエキゾチックな花が根強い人気を誇っています。
花言葉は「尊敬」「良い便り」など。
 

熱帯生まれの割に寒さに強い

 
アブチロンは熱帯や亜熱帯を原産とするものばかりですが、寒さに強いものが多いのが特徴です。
関東から西の暖かい地方なら地植えできるものも多く、熱帯らしい華やかな花を庭で楽しむことができます。
寒い地方の場合、鉢植えに植えて冬の間は部屋の中にしまい、それ以外の季節は外に出すということもできます。
 

いろいろな姿のものがある

 
アブチロンにはたくさんの種類があり、その見た目や特性もさまざまです。
花は垂れ下がるようになるものが基本ですが、ベルのような形のものと、ウキツリボクのようにすぼまったがくから花びらが覗くような変わった形のものもあります。
色も赤、黄色、オレンジ、白などさまざまです。
鉢植え向きのコンパクトなものからつる性のもの、低木になるものまであり、いろいろな楽しみ方ができます。

バリエーション豊富で色々使える

花をたくさん咲かせて庭を華やかに

 
アブチロンは長い期間たくさんの花を咲かせるので、うまく管理すればとても華やかな庭をつくりだすことができます。
花をたくさん咲かせるには適切に肥料を与えることと、鉢植えの場合は苗の大きさに合わせて植替えするのが大事です。
また、ものによってはよく結実するものもあり、実ができるとそちらに養分を取られてしまうといわれています。
そのため花が終わったらこまめに花がらを取り去るようにしましょう。
 

庭のテイストや他の植物に合わせる

 
アブチロンはいろいろなものがあるので、庭のテイストや他の植物に合わせて種類を選ぶことができます。
つる性のものをフェンスに這わせてみたり、低木になるものを大きく育ててみたり、鉢植えで家の中や玄関先で育てたりと使い方はさまざまです。
花がたくさん咲くととても目立って主張が強いので、他の花木との兼ね合いを考えながら選ぶようにしましょう。
 

挿し木にして家の中も華やかに

 
アブチロンは挿し木でも増やすことができます。
剪定したあとの枝などを使って挿し木にすれば、庭に植える分と家の中で小さな鉢植えにする分とで分けて育てることができます。
部屋の中では、12℃以上に保つことができれば冬でも花を咲かすことができるので、そのような楽しみ方も可能です。
冬に花を咲かせたい場合、窓際は冷え込むので窓から離れた場所に置くようにして、液体肥料を時々与えるようにしましょう。

育て方・管理方法

詳細情報

 
草丈・樹高
0.3~1.5m

 
栽培可能地域
関東以南

 
花色
赤、オレンジ、黄色など

 
開花期
4~10月

 
耐暑性/耐寒性
耐暑性は強く、耐寒性はやや弱い

 

育て方

 
植え付け・植え替え
庭に植替える場合、植え付け作業は4~6月に行います。
風や西日があまりあたらない、午前中だけ日が当たるような半日陰に植えるのがおすすめです。
庭に穴を掘ったら、周りの土は腐葉土など有機物をすき込むようにして苗を植え付けます。

 
肥料
4~10月ごろに、化成肥料や油かすなどの有機質肥料を与えるようにします。
それ以外の期間も、もし開花していれば薄めにした液体肥料を10日に1回ほど与えると良いです。

 
剪定
背が高くなる品種の場合、剪定は秋ごろに行います。
切り戻すように行うと良いですが、切りすぎると枝が枯れ込むことがあるので大きく剪定する場合でも多少は葉っぱが残るように切るのがおすすめです。
鉢植え用のたくさん枝葉が茂るものの場合、かなり切り戻しても1ヶ月ほどで再生します。

 
病害虫
病気としては、立枯れ病というものにかかる場合があります。
株が乾燥して根が傷むと発生する病気で、土が湿っていても葉がしおれたようになってしまいます。
水を切らさないようにすることと、鉢植えなどで移動が可能であれば日当たりの少し弱い場所に移すことで予防が可能です。
もし発生した場合、発生初期でしおれきっていない枝があれば、葉が枯れる前に芽を3~4つくらいつけた状態で切り取り、挿し木をすればそこから再生できる場合があります。
 

害虫としてはハダニ、アブラムシ、カイガラムシなどがつくことがあります。
こちらは発生初期にブラシなどでこそぎ落とすか、薬剤を使って対処しましょう。

 
日当たり
午前中に日が当たるくらいの、半日陰に植えるようにします。
西日は避けるようにしましょう。

 
水やり
地植えの場合、植え付けてからしばらくは頻繁に水をあげて、枝葉が伸びてくるようになったら徐々に水やりを減らしていきます。
夏場に乾燥している場合は、土が乾燥したらよく水をあげるようにしましょう。

出典(引用元)

日本放送出版協会
「NHK趣味の園芸 2018年7月号」
Systematic Botany vol.37
“”Callianthe (Malvaceae): A new genus of neotropical Malveae. Systematic Botany, “”

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