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ロウバイの花と雪
2021.12.27

ロウバイの育て方や特徴

ロウバイは葉が芽吹く前、まだ真冬のうちに花を咲かせるのが大きな特徴。
葉っぱが落ちて寂しくなった庭に彩りを与えてくれるため、庭木や公園の植込みなどによく植えられている。
秋にできる果実も特徴的でおもしろい形をしていて、見逃せない。

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基本データ

  • 分類庭木-落葉
  • 学名Chimonanthus praecox (L.) Link
  • 科・属名ロウバイ科ロウバイ属
  • 別名なし

寂しい冬を彩るかわいい花が人気

ロウバイとは

 
ロウバイはロウバイ科ロウバイ属の落葉低木です。
中国を原産地として、日本には江戸時代ごろに持ち込まれたといわれています。
全国で庭木として植えられるほか、公園樹として植えられることも多いです。
 
植えられるものの多くは、ソシンロウバイというロウバイの品種で、通常花の真ん中が茶色くなるロウバイと比べ、ソシンロウバイは花全体が黄色く、また少し花が大きいという特徴があります。
近い仲間では、北アメリカ原産で赤黒い花を咲かせることが特徴のアメリカロウバイなどもありますが、そちらはロウバイやソシンロウバイに比べあまり見かけません。
 
 

数少ない冬に咲く花

 
吹雪の中のロウバイの写真

ロウバイの最も大きな特徴は、真冬に花が咲くことです。
庭木で同じ時期に花を咲かせるものはツバキなどのごく一部の種に限られ、寂しい冬に咲くロウバイの花はとてもよく目立ちます。
ソメイヨシノのように木全体が一斉に色付くことや香りが良いということもあり、全国にロウバイの名所があるほどです。
 
ロウバイの花粉を運ぶのはハエの仲間といわれていますが、ハエは日当たりが良ければ真冬でも活動するものがいるし、真冬なら他の花も咲いていないので、ロウバイにとって真冬は絶好の季節なのかもしれません。
 
 

花も実も葉っぱも特徴的

 
ロウバイ科の植物は9種しか知られておらず、日本にもともと自生する種類はありません。
そのせいもあってか、ロウバイはほかにはない特徴的な姿をしています。

ロウバイの実の写真
秋になるとできる果実は、まるで何かの妖怪のような姿をしており、葉っぱは片側に撫でたときのみ、やたらとざらつき、芽生えのときに出る子葉はゴワゴワした不規則な形。
次の葉っぱを出さずに、子葉のまま一年過ぎることもあります。
たくさんの不思議な特徴も相まってか、ロウバイはとても人気の庭木となっています。
また、上に広がっていくような樹形はとてもかっこいいです。

ロウバイを植えて一年中楽しめる庭に

寂しい冬に彩りを

 
雪をかぶったロウバイの花
庭に植える木を選ぶ際、それぞれ花の時期の少しずつ違う木を選ぶと、一年中華やかな庭をつくることができます。
中でも、ロウバイは真冬に咲く花の代表選手!
香りもよく、冬でも彩りの絶えない素敵な庭になります。
 
ロウバイは字面から和風のイメージがありますが、西洋風の庭でもきちんとマッチするので、どんな庭でも楽しめる木です。
逆に、あえてロウバイをツバキなどと一緒に植えて、冬になると華やかな庭にしてしまうのも良いかもしれません。
 
 

比較的手がかからない木

 
ロウバイはほとんど病害虫にかかりません。
ロウバイの花と青空
 
土や日当たりなどの環境も選ばず育つことが多いので、庭木に手間をかけたくない方や虫が苦手な方、植物を育てるのに苦手意識を持っている方などにおすすめです。
 
ただし、ほとんど病害虫がつかないというだけで、全くつかないわけではないし、生理障害は他の木同様に起こるので、「手をかけなくて良い」というわけではないことに注意しましょう。
 
 

種から育ててみる

 
ロウバイの種
ロウバイの秋にできる果実には、いくつか大きな種が入っています。
これを土にまくと芽が出てくることがあるので、育ててみるのも楽しいです。
 
大きくて茎を一周するようにつく子葉が特徴的で、何年も育てていると意図せずしてロウバイの種が芽生えているのに気づきます。
苗木を増やしたら、盆栽にしてみたり、庭に並べて植えてみたり、さまざまな楽しみ方ができます。
同じ木をたくさん植えると病害虫が大発生することがありますが、ロウバイはその心配が少ないのも安心です。

育て方・管理方法

≪ 詳細情報 ≫

草丈・樹高
3~5m

栽培可能地域
東北以南

花色
黄色

開花期
1~2月

結実期
9月

耐暑性/耐寒性
どちらも強い

 

≪ 育て方 ≫

植え付け・植え替え
12~3月の葉が落ちた時期に行います。
土はあまり選びませんが、水はけが良く、なおかつ乾燥しすぎないやや砂質の土にするのがおすすめです。

大きな木になってから植え替えをする場合、失敗しやすいので根回しをきちんとしてから行うようにしましょう。

肥料
1月~2月くらいに寒肥として化成肥料などを与えます。
また若木の場合、6月ごろ追肥としておなじものを与えると良いです。

剪定
花が終わったあとの2月中旬~3月下旬ごろに行います。
長く徒長した枝には花芽があまりつかないので、優先して切りながら、枝の先端を切り戻していくような形で行いましょう。
切りすぎると徒長枝がたくさん出て、花芽の数が少なくなってしまうので注意が必要です。

また、伸びが早い場合は6月ごろに剪定することもできますが、短く伸びた枝には花芽がたくさんつくので、そこをなるべく避けながら、切り詰めていくように行います。

病害虫
不思議なことに、ロウバイには病害虫がほとんどつきません。

一応、記録として炭疽病の発生例と、ネコブセンチュウの一種が検出されたことがありますが、一般的にはほとんど発生しないと考えて良いでしょう。
もしロウバイの調子が悪い場合は、病害虫より先に環境条件や生理状態を疑ってみるのが無難です。
ただし、広い種類の木に発生する病原菌や害虫がたまたまつくことはあるかもしれません。
また、病害虫は発生しなくても野鳥が花芽をかじってしまうことがあります。

日当たり
日当たりの良い場所を好みます。
半日陰でも育ちますが、あまり暗いと花の数が少なくなってしまう場合もあるので注意が必要です。

水やり
地植えの場合、植え付けしてしばらくと、夏の乾燥がひどい場合を除き気にしなくても大丈夫です。
ただ、若干乾湿に弱いので、他の木よりも少し気にかけてあげるようにしましょう。

出典(引用元)

日本樹木医会
樹木医必携
矢口行雄監修
樹木医が教える 緑化樹木辞典
山と渓谷社
山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花①
村越匡芳監修
庭に植えたい樹木図鑑

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