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カラタネオガタマ
2021.03.30

カラタネオガタマ

庭や公園などで植えられるモクレンの仲間。
バナナの匂いのする大きな花が特徴。
中国原産の植物で、日本に元々自生するオガタマノキより背があまり高くならず、育てやすいことから好まれている。

基本データ

  • 分類庭木-常緑
  • 学名Magnolia figo (Lour.) DC.
  • 科・属名モクレン科モクレン属
  • 別名トウオガタマ など

バナナの匂いがするモクレンの仲間

カラタネオガタマとは

 
カラタネオガタマは、中国原産の常緑樹です。
春に大きな花が咲くコブシやハクモクレンなどと近い仲間で、マグノリア(Magnolia)属というグループに含まれます(分け方によってはオガタマノキ(Michelia)属に含まれる場合もあります)。
普通花は白っぽい色ですが、花びらがピンクになるポートワインという品種も見出されています。
日本にも西の方にオガタマノキというよく似た仲間が自生していますが、葉っぱの柄が短いことや、枝に茶色の毛がたくさん生えることなどで見分けることが可能です。
 

バナナの匂いの花が人気

 
カラタネオガタマの最大の魅力は、バナナの匂いのする花です。
初夏ごろに咲くカラタネオガタマの花はマグノリアの中ではやや小ぶりで、花の時期に葉っぱがついているのでハクモクレンやコブシのように木全体を染め上げるようなインパクトはありません。
ただこの強烈なバナナの匂いが人気で、公園や庭などによく植えられています。
ちなみに花言葉はそのまま「甘い誘惑」だそうです。
 

よく見ると特徴的な木

 
カラタネオガタマを始め庭木の多くは、花や実が終わってしまうと見分けがつかなくなるほど特徴が無いように思えてしまいます。
カラタネオガタマも一見花が終わるとなんの特徴もない木のようですが、よーーく観察すると、枝先にはまるで獣のような茶色い毛がビッシリ生え、秋ごろまでにできる冬芽にはさらにたくさんの毛が生えています。
じっくり観察すればするほど、この木がいかに個性的かわかってくるはずです。

花を中心に、いろいろ楽しんでみる

花を楽しむ

 
やはりカラタネオガタマの魅力はバナナの匂いのする花を抜きにしては語れません。
匂い以外にも、特徴的な形をした花は見る者の心を奪います。
こんなに匂いがするのに、蜜が入っていないのも特徴的です。
カラタネオガタマをはじめモクレンの仲間はどれも非常に個性的な花の形をしているので、じっくり観察してみても楽しいです。
 

他のモクレンと一緒に楽しむ

 
カラタネオガタマと同じモクレンの仲間には、様々なものがあります。
先ほど紹介したハクモクレンやコブシ、オガタマノキの他にも、朴葉味噌で有名な大きな葉のホオノキ、公園などによく植わっていて、大きな木の上に大きな花を咲かせるタイサンボクもモクレンの仲間です。
どれも個性的で大きな花を咲かせるので、庭のスペースに余裕があればいろいろなものを並べて植えてみても楽しいかもしれません。
咲く時期に種類ごとに少し差があるので、春先にまずハクモクレンやシモクレン、シデコブシが咲き、少し遅れてコブシやオガタマノキ、次いでカラタネオガタマやホオノキ、最後にタイサンボクが咲く、というように、長い間たくさんの花を楽しむことができます。
秋になるとまたそれぞれ個性的な実をつけるので、形を比べてみても楽しいです。
 

カラタネオガタマで季節を感じる

 
きれいな花が魅力のカラタネオガタマですが、季節ごとに違った姿が見られるのも魅力の一つです。
春先には冬芽が少しずつカラを脱いで大きくなるところが見られ、初夏にはいい匂いの花が咲き、秋になると不思議な形の実ができ、冬までにはフサフサの冬芽ができています。
特に、花の匂いは記憶に直結するといわれるものなので、この匂いを嗅ぐと初夏のさわやかな風景が目に浮かぶような、そんな素敵な気持ちになれます。
お子様がいるご家庭なら、大人になっても忘れられない思い出の香りになること間違いありません。季節ごとの姿も魅力的なので、感性豊かな子どもに育つことでしょう。

育て方・管理方法

詳細情報

 

草丈・樹高

3~5m

 

栽培可能地域

関東以南
 

花色

白・ピンク

 

開花期

5~6月
 

結実期

10~11月

 

耐暑性/耐寒性

寒さにやや弱い
 

 

育て方

 

植え付け・植え替え

時期としては3月下旬~4月か、6月~7月上旬が適しています。ただし植え替えがやや難しい木なので、地植えで別の場所に植え替える場合はきちんと根回しをしてから行いましょう。
 

肥料

3~4月頃に元肥として有機質の肥料を与え、7月に追肥として肥料を与えます。
 

剪定

1~2月、または花の終わった6~7月頃に行うのがオススメです。
もともとさほど大きくならない木なので、混んだ枝を整理して風通しをよくする程度で問題ありません。

 

病害虫

時々ツノロウムシなどのカイガラムシの仲間が発生する場合があるくらいで、これといってよく発生するような病害虫はありません。
カイガラムシが発生した場合は数が少ないうちは直接ブラシなどでこそぎ落とし、たくさん発生してしまったら薬剤で対処しましょう。
カイガラムシには普通の薬剤が効かない場合があるので、マシン油剤などを使うのがオススメです。

 

日当たり

日当たりの良い場所を好みます。

 

水やり

植え付け直後や鉢植えで育てている場合などは土が乾いていたら水をあげるのが良いですが、地植えの場合はそれほど気にする必要はありません。
真夏に葉っぱが先から枯れてしまうような場合は乾燥している可能性があるので、水をあげて様子を見ましょう。
 

育てやすさ

★★★★★

出典(引用元)

日本樹木医会
「樹木医必携」
山と渓谷社
「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花①」
村越匡芳監修
「庭に植えたい樹木図鑑」

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