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サルスベリ
2021.02.12

サルスベリ

鮮やかな花が鑑賞できる人気の落葉樹。スベスベとした幹肌が特徴的。花が長く楽しめることから、
別名「百日紅」とも言われる。萌芽力が強く耐寒性・耐暑性もあるため初心者でも育てやすく、多くの庭で植栽されている。

基本データ

  • 分類庭木-落葉
  • 学名Lagerstroemia indica
  • 科・属名ミソハギ科・サルスベリ属
  • 別名百日紅(ひゃくじつこう)

サルスベリとは?開花時期や幹の特徴は?

ポピュラーな庭木で知られるサルスベリ

 
サルスベリは中国原産の落葉樹で、日本には江戸時代より前に渡来してきたと言われています。
古くから庭木として植えられたり、神社やお寺、公園などに植栽されたりと、見る機会が多い身近な樹木としても有名ですね。
花の美しさはもちろん、見事な自然樹形とまだら模様の幹肌にも見応えがあります。
 

サルスベリの性質

 
耐寒性・耐暑性が強く、潮風や乾燥にもよく耐えます。
また、萌芽力があるので強剪定をしても問題なく、よく分岐する特徴もあります。このように、サルスベリは丈夫な性質を持つことから、育て方が簡単で初心者にも育てやすい樹木と言えるでしょう。
花芽は春に伸びた枝の先につく性質があるので、春の剪定は避けてください。
 

サルスベリの種類

 
サルスベリは高く成長する種類が一般的。
しかし、今では多くの園芸品種があり、コンパクトに育てられる種類も人気が高まっています。
エキゾチックな印象を持つ「カントリーレッド」は、深い紅色の花が咲く中高木の人気品種。「あすか」は種をまいて一年で開花する一才サルスベリと言われる矮性種で、コンパクトに育てられます。
中でも「ブラックパール」という新しい品種は黒い葉が印象的。花色との対比が素晴らしいと定評があり、人気が高まっている種類です。
 

花の開花時期

 
花の開花時期は夏から秋までと、他の花木に比べて長く花を鑑賞できます。
フリルのような花が枝の先にまとまって咲くため、遠目で見てもうっとりしてしまうほど豪華絢爛な花姿を眺められます。
花色はピンクや赤が人気ですが、白や紫のほか、ピンクと白の複色もあり、好みや庭のテイストに合わせて選べるのも嬉しいポイントです。
 

幹の特徴

 
サルスベリ 幹
 
サルスベリというユニークな名は、猿も滑り落ちてしまいそうなスベスベとした幹肌が由来で名付けられたそう。
確かにサルスベリの幹肌は思わず触れたくなるほど滑らかですね。
樹皮は褐色ですが、剥がれ落ちた箇所は白くなり、日が経つごとに緑がかった茶色へと変化していきます。このような過程を経て、サルスベリの幹肌はまだら模様がつくられていくのです。

サルスベリの魅力とさまざまな楽しみ方

サルスベリの魅力

 
サルスベリの魅力は花の美しさもさることながら、滑らかな木肌とダイナミックな自然樹形、美しい紅葉などにも大変魅力があります。
特に樹形は剪定にもよりますが、枝ぶりが波打つようにうねり、落葉中も趣のある姿が楽しめるでしょう。
一年を通して常に違う表情を見せてくれるサルスベリ。花はもちろん、木肌、樹形、紅葉にもぜひ注目してみてください。
 

庭のアクセントにおすすめ

 
サルスベリは基本的に大きく成長することから、シンボルツリーやサブツリーとして植栽できます。
ただし、独特な樹形となるので、他の樹木との混植は控えた方が無難です。
庭にアクセントをつけたい時にはぴったりの樹木なので、広いスペースにゆったりと植えて育てましょう。
矮性種やコンパクトに育つサルスベリなら、アプローチや玄関脇などを飾る樹木として植えるのもアリですね。
 

実生サルスベリを育てよう

 
サルスベリ 実
 
次々と花を咲かせるサルスベリは、花後の実もたくさんできます。1cm以下の小さな緑色の実が熟し、やがて種となります。実生で育てたい方は11月頃に熟した実を採取して、中に入っている種を取り、種まきをしましょう。一から育てたサルスベリは愛着が湧き、思い出深い庭木となるはずです。
 

挿し木と根伏せで増やしてみよう

 
お気に入りのサルスベリを増やしたい時は、挿し木か根伏せを行いましょう。
台木の遺伝子を引き継ぎ、同じ花色や育ち方のサルスベリを増やせます。
ただし、接ぎ木されていた株の場合、根伏せでは接ぎ木に使った木を増やしてしまうことになるため、必ず挿し木で増やしてください。
挿し木には春に出た新しい枝を10cmほどカットして使用。根伏せには根を使うので、サルスベリを掘り上げてから、根を10cmほどに切り取って植え付けます。
 

サルスベリの魅力を堪能!盆栽もおすすめ

 
サルスベリは季節によってさまざまな表情を見せてくれます。
強い剪定にも耐え、仕立て方次第でさまざまな姿を見せてくれることから盆栽で楽しむのもおすすめです。
幹肌、花、紅葉、樹形、新緑と、一年を通して四季の移り変わりを感じられ、鑑賞ポイントも盛りだくさん。サルスベリの魅力をめいいっぱい味わい、楽しみながら育てられるでしょう。

育て方・管理方法

詳細情報

 

草丈・樹高

3m〜10m

 

栽培可能地域

東北以南

 

花色

ピンク、赤、紫、白、複色

 

開花期

7月〜10月

 

結実期

9月〜11月

 

耐暑性/耐寒性

強い/強い

 

育て方

 

植え付け・植え替え
植え付けは3月〜4月の時期が適期。それ以降は10月〜11月の休眠に入る時がおすすめです。用土は水はけのいい土作りを目指し、赤玉土や腐葉土で調整していきましょう。

地植えした場合は植え替えが不要ですが、鉢植えで育てると根詰まりを起こすため、少なくとも2年に1回は植え替えをしてください。植え替えも3月〜4月の時期に行い、一回り大きい鉢に新しい用土を使って植え替えをします。

 

肥料
肥料は12月〜1月の時期に寒肥を与えてください。寒肥にはゆっくりと根に吸収される緩効性の有機質肥料が適しています。
サルスベリの周囲に30cmほどの深さの穴を掘り、そこへ有機質肥料を入れ、掘り起こした土で蓋をします。間隔は30cmくらいを目安にして寒肥を与えましょう。

 

剪定
花を長く楽しみたい方は、開花期に咲き終わった花の剪定を行います。そうすることで再び花がつき、秋まで長期間たくさんの花を咲かせられるでしょう。
樹形を整える剪定は、冬の落葉期に行います。枯れた枝、交差枝、伸びすぎている枝などを剪定し、形を整えていきます。
また、サルスベリは同じ枝の場所の剪定を繰り返していくと「こぶ」ができてしまいます。こぶができてしまった場合は、冬の時期にこぶより下を剪定し、切り口へ癒合剤を塗って病気から守りましょう。

 

病害虫

病害虫には比較的強いサルスベリですが、稀にすす病、うどんこ病、サルスベリフクロカイガラムシなどの被害に合うケースがあります。
すす病やうどんこ病には、茂った箇所を剪定し、風通しよく日が差し込むようにすることで発生を抑えられます。サルスベリフクロカイガラムシは、発見次第すぐに駆除することが大切です。

 

日当たり

サルスベリは日当たりを好みます。日照不足になると花付きが悪くなるので、なるべく一日を通して日光が当たる場所に植え付けてください。

 

水やり

鉢植え栽培は、土の表面が乾いたタイミングで水やりをします。地植えも植え付けてから1年間は、土の表面が乾いていたら水やりをしましょう。
サルスベリはやや乾燥気味を好むため、水の与え過ぎには注意してください。鉢植え地植えともに、タイミングを見計らって与えることが重要です。

 

育てやすさ

★★★★★

出典(引用元)

サルスベリの育て方 – みんなの趣味の園芸 NHK出版

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