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コナラ 紅葉
2020.12.24

コナラ

コナラは、クヌギと共に雑木林を代表する落葉樹の一つ。
北海道の1部と沖縄を除く日本各地に自生しており、古くから薪や家具材など様々な用途で利用されてきた。
現在は雑木ガーデンにマッチする庭木として一般家庭でもその姿が見られる。

基本データ

  • 分類庭木-落葉
  • 学名Quercus serrata
  • 科・属名ブナ科 コナラ属
  • 別名イシナラ ナラ シダミ ホウソ ハハソ

コナラは雑木林を代表する樹木

日本に馴染みのある落葉樹

 
コナラは、北海道の北部と沖縄を除いた日本全国に自生する落葉樹です。
どんぐりが実る木として知られており、クヌギとあわせて雑木林に多く採用されています。
日本ではシイタケのホダ木や薪、家具材など様々な用途での利用価値があり、生活に馴染み深い樹木となっています。
 

生長が早く、大きくなる

 
自然での樹高は10~20m程度と高く、庭に植える場合でも10mを超えることがあります。
また、環境によっては1年間に1mも生長するほど生長スピードが早く、伐採して切り株だけになっても再生する生命力が特徴的です。
コナラが薪として利用されていたのは、この生命力の高さや火力の強さ、火持ちの良さが関係しています。
燃料が石油に代わり、薪を使用することが減ったため、一度は数が減りました。
しかし雑木ガーデンが流行したことで、その美しい姿が評価され、現在は観賞用の庭木として一般家庭の庭でも見られるようになっています。
 

コナラの花は株で異なる

 
コナラ 花
 
コナラは、雌雄異花と呼ばれる特徴を持つ樹木です。
雌雄異花は1つの株に対して、雄花と雌花が別々に咲く植物を指します。雄花は紐状の長く連なった房のような花、雌花は新枝の丈夫に咲く小さな花です。
 

ミズナラ、クヌギとの見分け方

 
ミズナラとクヌギは、コナラ同様どんぐりが実る樹木です。
混同されることが多くありますが、ここではそれぞれの見分け方を解説します。
 

ミズナラとの見分け方

 
ミズナラ
 
ミズナラはコナラよりも葉が大きく、葉のギザギザがよりはっきりしています。また、葉柄が短いのが特徴です。葉が大きいことから、ミズナラは別名オオナラ(大楢)とも呼ばれます。コナラを漢字で書くと、小楢と書かれるのも納得です。
ドングリで見分ける場合は、帽子(殻斗)の部分に注目してみましょう。ミズナラの帽子は深く、沢山の突起が付いていますが、コナラの帽子はすぐに取れそうなほど浅く突起もありません。
 

クヌギとの見分け方

 
クヌギ
 
クヌギの場合は、葉の大きさが明らかに異なります。
コナラの葉の2倍ほどの大きさが、クヌギです。
ドングリはコナラのものよりも丸いだるま型で、帽子(殻斗)はもじゃもじゃとした毛のような突起が反り返っています。

コナラには様々な楽しみ方がある

雑木ガーデンやシンボルツリーとして

 
コナラは、雑木ガーデンやシンボルツリーにおすすめできる庭木です。大きく生長するため場所を選ぶ点はデメリットですが、その存在感は他の樹木では中々味わうことはできません。
どんぐりや紅葉など、1年間の中で様々な表情を見せてくれますし、コナラには野鳥や虫がよく集まります。育てているうちに沢山の生き物の姿を見ることができるのもコナラの魅力です。
 

カブトムシが集まるコナラ

 
コナラは、カブトムシやクワガタが好む木の1つです。
樹皮に傷がつくと、コナラは樹液を出すようになります。この樹液は木や時期によって成分が異なりますが、カブトムシやクワガタはコナラやクヌギの樹液を好んで集まります。周辺の環境にもよりますが、自宅の庭にカブトムシが訪れることもあるかもしれません。
 

コナラは盆栽にもなる

 
コナラは盆栽としても楽しむことができる樹木です。
小さな盆栽にする場合は難しいですが、大きく育てれば盆栽でもどんぐりが実ることがあります。
既にシンボルツリーとしてコナラを植えている場合は、どんぐりから盆栽として育てるのも面白いかもしれません。
時間はかかりますが、鉢にどんぐりを植えておくと来春に発芽します。
 

剪定・落ち葉の処理に注意が必要

 
コナラは生長スピードが早いため、剪定には非常に手間がかかります。
樹高が低い間は特に問題ありませんが、4mを超えるほどに生長すると脚立が届かなくなってしまうため、個人での剪定が難しくなってしまいます。
剪定をせずに放置してしまうと、コナラはどんどん大きく生長し、完全に個人で管理できない高さになるため注意しましょう。
また、コナラは落葉樹です。剪定ほどではありませんが、落ち葉の処理にも気を使う必要があります。

育て方・管理方法

詳細情報

 

草丈・樹高

10~20m

 

栽培可能地域

全国

 

花色

黄緑

 

開花期

6月から7月にかけて

 

結実期

8月から9月にかけて

 

耐暑性/耐寒性

耐暑性:高い 耐寒性:高い

 

育て方

 

植え付け・植え替え

植え付けは11月から3月の落葉期が適しています。地植えにする場合は保水力と水はけの良さを兼ね備えた土壌が良く、日当たりの良い場所が最適です。
ただしコナラは10mを超える高さに生長するため、予めスペースに余裕があるかを必ず確認しておきましょう。
植え付けの際は根鉢より2回りほど大きい穴を掘り、腐葉土と元肥を混ぜ込んでから植え付けます。
植え替えを行う場合は、2月から3月が適期です。
コナラは根詰まりを起こすことが多いため、鉢植えの場合は1年に1度植え替えを行うのが良いでしょう。長く太い根がある場合は、ある程度の長さに切り戻してから同じサイズ台の鉢に植えます。
 

肥料

コナラは2月頃に油粕のような有機肥料、もしくは緩行化成肥料を寒肥として与えます。
根の先端から吸収できるよう、幹からは少し離して施肥するようにしましょう。
 

剪定

剪定を行う時期は、葉が落ちてから2月までが適しています。
枝が伸びすぎている部分や、枝が混み合って風通しが悪くなっている場所を中心に剪定を行いましょう。風通しが悪いと病害虫が発生する原因になります。
樹高が高い場合は作業に危険が伴うため、高所での剪定に慣れていない方は業者に依頼するのがおすすめです。

 

病害虫

コナラはナラ枯れと呼ばれるカビが原因の病気になることがあります。症状が酷いと枯れてしまうので注意が必要です。
カビを媒介するのは、カシノナガキクイムシという害虫です。十分に害虫対策を行いましょう。この害虫は幹から入り込んで食害を起こすこともあります。薬剤を定期的に散布しておくことをおすすめします。

 

日当たり

コナラは日当たりを好む樹木です。
日当たりの悪い場所でも育てることは可能ですが、発育が悪くなったり実の付きが悪くなるので注意しましょう。
 

水やり

根付くまでは、1日2回程度水やりを行いましょう。
冬場であれば土が乾燥しづらくなるため、必ず2回与える必要はありません。
根付いてしまえば、基本的に降雨のみで育ちます。
 

育てやすさ

★★★★★

出典(引用元)

コナラ(小楢) – 庭木図鑑 植木ペディア

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