「土木現場で使う腰道具を知りたい」
「腰道具はどんな用途で使うの?」
「土木現場にどんな工具を持っていけばいいかわからない」

腰道具は、持っておくと土木現場では大変便利になります。

とはいえ、どんな腰道具が必要なのかわからなかったり、そもそも腰道具とは何かわからない方もいるでしょう。

そこで今回は、腰道具とは何か、おすすめの腰道具までご紹介します。

この記事を読めば、初心者が初めに揃えるべき腰道具がわかります。

記事後半では、+アルファで欲しいレベルアップ道具・工具も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

高杉 有希子
監修者 エクステリアプランナー 高杉 有希子

静岡県御殿場市の土建屋に生まれ、大型重機が大好きな子供時代を送る。
建築に憧れ、三重短大で住環境を学ぶ。新卒でハウスメーカーFC工務店の「インテリアプランナー」に応募するも、社長の勘違いで募集したかったのはなんと「エクステリアプランナー」!!
ハウスメーカーで個人住宅のエクステリアを担当。その後、ゼネコン住宅事業部のインテリアプランナー、植木屋の外構プランナーを経て、現在は(株)ガーデンメーカーで営業設計を務める。

執筆者 ダーチー

工場に勤務しながらWebライターをしているダーチーと申します。これまで、建設業や製造業、物流業、飲食店のアルバイトまで経験しました。

目次

そもそも腰道具って何?どんな物?

土木腰袋工具

腰道具は、土木作業員が常に持ち歩く作業するための道具です。

腰に装着する腰袋に入れて持ち歩きます。

腰道具は、コンクリートに釘を打ち付けるもの、木材や鉄を切るもの、部材の長さを測るものなど様々です。

初心者にとっては、何が必要になるのか分からず苦労することもありますよね。

そこで、腰道具についてもう少し具体的に解説していきましょう!

腰道具とは?

先ほどもお伝えしましたが、腰道具は土木現場に必要な道具のことで、腰袋というものに入れて使います。

作業員は常に持ち歩き、必要なときにサッと取り出して使います。

木材や鉄材を切るノコギリ、長さを測るスケール、釘を打ち付けるハンマー、部材を浮かせたり、釘を抜いたりできるバール、番線や鉄を切るカッターなど、種類は豊富にあります。

軽いものから重いもの、安価なものから高価なものまで様々です。

しょうじき、どの仕事を専門にしているかによって、必要な腰道具はガラリと変わります。

例えば、大工にとってノコギリは必需品ですが、左官屋にとってはそこまで必要ありません。

このように、腰道具は専門分野によって現場に持ち込むものが変わります。

土木現場で基本的に必要な道具・工具5選!

働く作業員

それではいったい初心者は何を持っていけば良いのでしょうか。

ここでは初めて土木現場に入る人向けに、使用頻度の高い基本的な工具を厳選して紹介します!

腰袋

腰袋は、ベルトに取り付けて腰に装着する道具袋です。

作業道具を置いている場所から離れている場合、高所作業、大きな工事現場ではとても便利になります。

大きさは20cm〜30cmほどで、ものによって深さは様々です。

素材はポリエステルや本皮などがあります。

金額はポリエステル素材で小さいものだと700円ほど、本皮で大きいものだと3000円ほどになります。

あまり深さが浅いと、道具が落ちて無くしてしまうことも考えられます。

大きすぎると重いので、疲れたり足場などに引っかかったりすることもあります。

どこで、どんな作業をするかによって大きさを選ぶと良いでしょう。

ハンマー

基本的には、コンクリートや木材などに釘を打ち付けるために使います。

ヘッドの材質は、金属製が多いですが、タイルや、石材を叩くときに使われるゴム製、木製のものもあります。

わりとどんな職種でも使うので、持っておくと便利です。

重さは、600g〜1.5kg程度で、長さは20cm〜30cmほど。

安いもので600円ほどから購入でき、高いものだと2000円ほどです。

釘打ちメインで使う場合は、後ろに釘抜が付いているハンマーが便利ですよ。

滑らないように持ち手が加工されているものであれば、安全に作業できます。

コンベックス

長さを測るために使われる、小型スチール製巻き尺です。

手のひらサイズなので、持ちやすく携帯性に優れています。

先端に引っ掛ける部分が付いているので、1人でも長い距離を測ることが可能です。

重さは250gほど、メジャー部分の長さは1m〜5mほどのものが多く、大きいもので10mほどです。

1000円〜3000円ほどで購入できます。

メモリが見やすいものや、使っているとよく落とすので衝撃耐性のあるものがおすすめです。

また、雨の日に使用するとどうしても濡れてしまいます。

メジャー部分はステンレス製ですが、濡れたままにしておくとだんだん錆びてくるので注意して使いましょう。

シノ付きラチェットレンチ

ボルトを締める、番線を結ぶときに必要なのがステンレス製のラチェットレンチで、反対部分がシノ(番線を結ぶために使用)になっています。

ボルトを締めるソケット部分は、回転方向が制限されるのでボルトを締めやすくなっています。

逆回転に切り替えることができるので、緩めるのも簡単です。

シノ部分は番線を締めるだけでなく、ボルト穴を合わせるときにも使います。

穴のサイズは、17mm〜21mmのものが土木現場では便利です。

長さは20cm〜25cmほど、重さは300g〜500gほどです。

2000円〜3500円程度で購入できます。

長さがあるので、なるべく深い腰袋に入れて持ち歩くと良いでしょう。

番線カッター(ミゼットカッター)

番線を切るために使う工具です。

基本的には片手で握って使います。

番線を使って木材や足場をまとめるので、番線カッターの使用頻度は高いと言えます。

重さは250〜300gほど、長さは20cmほどが多くなっています。

1000円〜1500円程度で購入できます。

あると便利なレベルアップ道具・工具

青い作業服の作業員

必須ではないですが、あると便利なレベルアップ道具・工具をご紹介します。

・工具用カッター
少し大きめの刃のカッターです。

ウレタンや石膏ボードなどを切るときに便利です。

500円ほどで購入できます。

・下げ振り器
糸の先端に重りが付いた、鉛直方向が正しいかを見る道具です。

柱の垂直を見るときや墨を出すときに使います。

測量をするなら持っておくべきでしょう。

・水平器
地面に対する角度を測る機械です。

部材や地面の水平を取るために使います。

こちらも、測量をするなら持っておくべきです。

・ハッカー
先端が鍵上になっている、鉄筋を結束するための道具です。

先端を結束線に引っ掛けて鉄筋を固定します。

無くても良いのですが、あると便利です。

・工具ホルダー
工具ホルダーと言っても、ハンマーを入れるためのホルダーです。

腰のベルトに装着して使います。

ハンマーは腰袋の中に入れて持ち歩けば良いのですが、ものが多くなってくると邪魔になるので、工具ホルダーに収納すれば取り出しやすく見た目もスッキリします。

1500円ほどで購入できるので、余裕があれば購入しても良いでしょう。

土木作業員がよく使う腰道具を揃えて現場デビュー!

並ぶ作業員

今回は土木現場で使う道具を、よく使うものから、あると便利なものまで選びました。

しかし、今回紹介したものが全てではありませんので、注意してください。

また、冒頭でもお伝えしましたが、必要な道具・工具は、専門分野によって変わります。

元土木作業員の私の経験上、最初からあまり多くのものを持ち歩くのはおすすめしません。

腰袋がパンパンになって邪魔ですし、落下して人に怪我をさせることも考えられるからです。

そのため自分に必要なもの、使いそうなものを見極めて徐々に腰道具を揃えることを意識してみてください。

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