「これから土木工事に携わって稼ぎたい」
「新入社員だから現場に行くのが不安」
「現場でよく使われる用語ってなんだろう」

土木現場に関わったことがない方にとって、最初にぶつかるのが用語の壁です。

土木用語を学ぼうと思ったら、用語集も販売されているし、ネットを使って調べることもできます。

しかし、土木用語はかなり多いので、どれを覚えれば良いのかわからないですよね。

そこで今回は、「新入社員が覚えておきたい用語集」を作りました。

実際に現場でよく使われる用語をピップアップし、現場での呼び方も記載したので初心者必見の内容になっています。

記事後半では経験談も紹介しているのでぜひ最後までご覧ください。

高杉 有希子
監修者 エクステリアプランナー 高杉 有希子

静岡県御殿場市の土建屋に生まれ、大型重機が大好きな子供時代を送る。
建築に憧れ、三重短大で住環境を学ぶ。新卒でハウスメーカーFC工務店の「インテリアプランナー」に応募するも、社長の勘違いで募集したかったのはなんと「エクステリアプランナー」!!
ハウスメーカーで個人住宅のエクステリアを担当。その後、ゼネコン住宅事業部のインテリアプランナー、植木屋の外構プランナーを経て、現在は(株)ガーデンメーカーで営業設計を務める。

執筆者 ダーチー

工場に勤務しながらWebライターをしているダーチーと申します。これまで、建設業や製造業、物流業、飲食店のアルバイトまで経験しました。

目次

土木現場で使われる用語を知っておこう

安全第一のフェンス

土木現場では様々な専門用語が使われており、未経験者にはわからないものが多くあります。

未経験者は、現場でよく使われる基本的な土木用語を知っておくことが大切です。

現場未経験者が土木用語を知っておくメリット

土木現場未経験者や就職したての初心者が、土木用語を知っておくと便利です。

先輩や現場監督がなにを行っているか理解できるため、仕事がスムーズに運部からです。

例えば、朝礼では所長や現場監督が、1日の作業の流れを説明します。
そんなときに基本的な用語だけでもわかっておけば、自分が何をしたらいいのかがわかりますよね。

また、現場の危険箇所や変更点などもわかるので危険回避にもなります。

土木現場でよく使われる用語集!【新入社員が知っておきたい】

RC(アールシー)

鉄筋コンクリートのことです。
コンクリートに鉄筋を加え強度を上げたものです。

安全帯(あんぜんたい)

安全帯

落下を防止するために体に装着する安全具です。
腰に巻くものや体全体に装着するフルハーネスと言われるものもあります。

型枠(かたわく)

コンクリートを打設する際に、建物の型を作るための枠です。

型枠足場(かたわくあしば)

作業者が歩行、作業するための仮設の足場です。

キャットウォーク 

型枠足場

高い場所に設置する作業通路です。

基礎(きそ)

土木構造物を支える土台になる部分のことです。

KY活動(けーわいかつどう)

現場に潜む危険を知り、回避方法や対策を立て労災を起こさないようにする活動です。
朝礼や作業開始前に行われます。

桟木(さんぎ)

バタ角

資材を置くために使う木材のことです。
地面と資材の間に挟んで使います。
バタ角ともいいます。

詰め所(つめしょ)

作業員の休憩所です。
ミーティングを行う場合もあります。

養生(ようじょう)

養生

汚したくない場所にマスキングテープやブルーシートを貼る作業です。
壁塗りでよく行われる作業です。

立馬(たちうま)

手が届かない場所で作業をするときに使う、4本足の仮設の足場です。
折りたたみなので自分で組み立てる必要があります。

ねこ

ねこ、一輪車

土やモルタルなどを運ぶための一輪車のことです。
コンクリート打設などで使います。

墨出し(すみだし)

工事に必要な線を引くことです。
墨つぼという道具を使って床や壁に線を出します。

入隅み(いりすみ)

2つの壁面が内向きになっている窪みの部分です。

出隅み(ですみ)

2つの壁面が外向きになっている出っ張りの部分です。

天端(てんば)

部材の上面(頂点)のことです。
測量の際によく使われる用語です。
上場(うわば)とも呼ばれます。

下端(したば)

部材の下面のことです。
天端の反対の用語です。
同じく測量の際に使われます。

トランシット

トランシット

測量機械の1つです。
角度を図るために使われます。
現場では「トラ」と呼ばれることもあります。

レベル

測量機械の1つです。
高さを測るときに使います。

コーン

カラーコーン

カラーコーンとも呼ばれます。
危険箇所や立入禁止箇所に置かれます。

生コンクリート

コンクリートを流し込む前の、固まってない状態のコンクリートです。

アンカーボルト

アンカーボルト

基礎と土台をつなぐボルトのことです。
土台が基礎コンクリートから抜けにくくするために設けます。

新規入場者教育届け(しんきにゅうじょうしゃきょういくとどけ)

新しく現場に入るときに書く書類です。
工事現場に関する知識や各現場独自のルールを知るために説明を受け、生年月日や名前を書いて提出します。
提出しないと現場に入れません。

現場ではよく「新規」と省略して呼ばれます。

土木現場で新入社員がぶつかる用語の壁【経験談あり】

怒る現場監督者

ここからはどんな場面で土木用語の壁にぶつかるのか、よくある事例を挙げていきます。

実際に私が経験したこともお話します。

待ち合わせ場所がわからない

大きな土木現場では、よく待ち合わせすることがあります。

例えば「アンカーボルトの前で待ってて」と言われても、アンカーボルトがわからなかったら待ちようがありません。

それは何なのか聞いても、見たこともないためイマイチどのようなものか想像できないんですよね。

道具の名前がわからない

新入社員のころはよく「〇〇持ってきて」と頼まれます。

何度も聞き返すのも効率が悪いので、今回紹介したものだけでも覚えておきましょう。

桟木がわからなかった【経験談】

資材搬入のときに、部材を地面にそのまま置いていました。
すると上司に「桟木の上に置け!」と怒られました。
しかし桟木がわからず、さらに怒られました。

桟木は「バタ角」とも呼ばれるので覚えておきましょう。

どこに行けば良いのかわからなかった【経験談】

キャットウォークの意味がわからなくて、作業場所までたどり着くのに苦労しました。

言葉どおりネコが歩く場所だと思っていたので、どこに行けばいいのかわからずに困り果てていました。

なんとか自力でたどり着きましたが、わかっていればすんなり行けたでしょう。

土木現場で使う基本的な用語を覚えて仕事をスムーズに進めよう!

握手する土木労働者

今回は、新入社員が覚えておきたい土木用語をご紹介しました。

土木用語はたくさんあり本当に難しいので、全部覚える必要はありません。

新入社員の場合わからなくて当然ですし、基本的には仕事をしながら覚えるのであまり気にしなくても良いでしょう。

しかし、今回紹介した土木用語だけでも覚えておけば仕事が多少スムーズになるので、ぜひ活用してみてください。

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