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グーズベリー
2022.07.07

グーズベリーの育て方や特徴

グーズベリーは寒い地域で栽培できる落葉低木。欧米ではポピュラーな果樹で、赤く熟した果実はジャムやパイなどのスイーツにぴったり。
夏の暑さに弱いことから温暖な地域では育て方が難しく、北海道や東北など、冷涼な環境下を好みます。

基本データ

  • 分類果樹
  • 学名Ribes
  • 科・属名スグリ科・スグリ属
  • 別名マルスグリ

欧米で人気の果樹「グーズベリー」の特徴と種類

グーズベリーとは?

 
日本ではあまり馴染みのないグーズベリー。
しかし、欧米ではポピュラーな果樹の1つで、多くの家庭で栽培されています。
 
原産地はヨーロッパと西アジアの地域。
冷涼な地域を好むことから、北海道や東北地域での栽培は適しています。
 
夏の暑さが厳しい地域では育て方が難しいため、庭に植えるよりも鉢植えで育てた方が管理がしやすく、夏越しもしやすいでしょう。
 

グーズベリーの特徴

 
グーズベリーは樹高が約1mほどの落葉低木の仲間で、樹形はブッシュ状に成長します。
5月の開花後に1cmほどの果実が枝いっぱいになり、熟した果実は生食やスイーツなどに利用できることも魅力です。
 
ただし、枝には細かいトゲがあることから、手入れや収穫時には注意が必要となります。
また、グーズベリーは病害虫に強く、ほとんど手入れいらずで育つメリットも。
 
1本だけでも結実するため、ガーデニング初心者の人や育て方が簡単な果樹を探している人にもおすすめです。
 

グーズベリーの収穫時期

 
グーズベリー
 
グーズベリーは初夏に果実をつけ、6月から7月にかけて収穫時期を迎えます。
初めのうちは透明感のあるグリーンの果実ですが、日が経つにつれて赤く染まっていき、まるで宝石のような美しい果実へと熟していきます。
 
果実がまだ青いうちは酸味が強いため、生食には向きません。
グーズベリーを美味しく味わうには、果実が赤く熟すのを待ってから収穫することが大切です。
 

グーズベリーの種類

 
グーズベリーは大きく仲間分けすると、欧州系のセイヨウスグリと、アメリカ系アメリカスグリの2種類に分別できます。
セイヨウスグリは冷涼な地域での栽培を好む特徴を持ち、夏の暑さは苦手です。
 
その一方、アメリカスグリは夏の暑さにも比較的強い性質を持つため、関東以西ではアメリカスグリの方が栽培しやすいでしょう。

ジャムやパイでグーズベリーを味わおう

グーズベリーの栄養素と効果効能

 
グーズベリーに含まれる栄養素には、β-カロテン、ビタミンE、カリウム、クエン酸などがたっぷり詰まっており、どの栄養素も健康や美容にいい効果効能をもたらすと言われています。
 
ただし、グーズベリーは日本のスーパーなどではほとんど販売されていないことから、グーズベリーを食べられるのは家庭果樹ならではの楽しみ方。
甘酸っぱくて美味しいグーズベリーを味わうためにも、ぜひ苗から育ててみてはいかがでしょうか。
 

おすすめの食べ方&アレンジ方法

 
グーズベリー
 
グーズベリーは果実が赤く熟したときが食べごろです。
皮ごと生で食べられますが、酸味が気になる人はジャムやゼリーなどにアレンジする食べ方がおすすめ。
 
果実が青いうちに塩漬けにして食べるのもいいでしょう。
冷凍パイシートを活用すれば、おしゃれなグーズベリーのタルトや、美味しいパイ包みを作ることも可能です。
 
イギリスではグーズベリーを使ったスイーツがよく食べられているのだそう。
海外の伝統的なスイーツを作り、洋風な味わいを堪能してみるのも面白いでしょう。
 

グーズベリーのおすすめ品種

 
グーズベリーにはいろいろな品種があります。
日本でも栽培しやすい種類や大果品種をピックアップしたので、ぜひチェックしてみてください。
 

・赤果大玉…欧州系セイヨウスグリの仲間で大果品種です。
うどんこ病や暑さに弱く、冷涼な地域の環境が適しています。
 
・オレゴン・チャンピオン…米国系アメリカスグリの仲間です。
耐暑性が高く、うどんこ病にも強い性質を持ちます。
果実は熟すと黄緑色になるのが特徴。
 
・グレンダール…米国系アメリカスグリの品種で、熟した果実は赤紫色に染まります。
耐暑性があることから、比較的温暖な地域でも育てやすい品種です。
 
・ドイツ大玉…欧州系セイヨウスグリの仲間に分類される大果品種。
熟した果実は淡い緑色に変化します。
うどんこ病や斑点病に弱い傾向があるので、育て方に少し注意が必要です。
 

グーズベリーの増やし方

 
グーズベリー
 
グーズベリーの増やし方は、種まきで育てることができますが、挿し木や取り木で増やす方が簡単です。
挿し木は12月〜2月ごろが適期。
 
剪定した若い枝を10cm程度にカットして、清潔な用土に挿し木し、根が発根したら新しい鉢に植え替えをします。
 
取り木の場合は、発根させたい箇所の表皮をカッターやナイフで剥ぎ取り、水苔を巻いてからビニールで保護します。
発根したら親株から切り取って、新しい鉢に植え替えをしてください。

育て方・管理方法

≪ 詳細情報 ≫

 
草丈・樹高
 
1〜1.5m

 
栽培可能地域
 

 
花色
 
緑白色、ピンク

 
開花期
 
5月

 
結実期
 
6月〜7月

 
耐暑性/耐寒性
 
弱い/強い

 

≪ 育て方 ≫

 
植え付け・植え替え
 
植え付け・植え替えに適した時期は、寒冷地では3月、温暖地は11月〜12月です。

 
苗木を庭植えにする場合は、赤玉土と腐葉土、堆肥をよくすき込んでから植え付けます。

鉢植え栽培をする人は、市販の培養土を使うか、赤玉土と腐葉土をブレンドして植え付けるといいでしょう。

 
庭植えの場合は植え替えを必要としません。
鉢植え栽培では根詰まりを防ぐために、少なくとも2年に1度は植え替えを行います。

 
肥料
 
肥料は12月〜2月の時期に有機質肥料の寒肥を与えましょう。

 
また、収穫期を過ぎた9月の時期にはお礼肥を与えます。
お礼肥には速効性化成肥料がおすすめです。

 
剪定
 
剪定に適した時期は、12月〜2月です。

 
基本的な剪定方法は、混み合ってきた場所や風通しの悪い場所を付け根から剪定します。
3年から4年くらい経過した古い枝や細い枝は地際でカットし、新しい株に更新するといいでしょう。

 
病害虫
 
病害虫の被害は少ないものの、温暖な地域ではうどんこ病や斑点病が発生するリスクがあります。
また、カイガラムシやハダニといった害虫がつくケースもみられるので、発見次第すぐに対処しましょう。

 
日当たり
 
基本的には日当たりがいい場所の方が収穫量がアップします。
とはいえ、グーズベリーは夏の西日に弱いことから、午前中に日が当たり、午後には日陰になる半日陰の環境がベストです。

 
水やり
 
グーズベリーは乾燥に弱いため、特に夏場の水やりは注意が必要です。

 
庭植えでは、根がしっかりと根付いたあとは降雨のみで問題ありませんが、雨の降らない日が続く場合と夏の間は適宜水やりを行います。
土の表面が白っぽく乾いていたら、水をたっぷりと与えてください。

 
鉢植えは土の表面が白く乾いたタイミングで水やりを与えます。
鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えることがポイントです。
また、夏場は土が乾きやすいことから、朝と夕方の涼しい時間帯に1日2回水を与えましょう。

出典(引用元)

・グーズベリーとは – 育て方図鑑|みんなの趣味の園芸 NHK出版
・三上常夫、若林芳樹、小林隆行
「園芸図鑑 家庭果樹 庭・ベランダ・鉢植えで楽しむ70種類」
・成美堂出版、監修 小林幹夫
「果樹の上手な育て方大辞典」

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