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ウグイスカグラ
2022.04.14

ウグイスカグラの育て方や特徴

雑木林に生える、春を告げる花。
ピンクの花や赤い実がかわいらしく、派手さはないものの趣があり、雑木を主体にする庭にぴったりの木。
花を観賞するだけでなく、果実は食用になり、甘くておいしい。

基本データ

  • 分類庭木-落葉
  • 学名Lonicera gracilipes Miq. var. glabra Miq.
  • 科・属名スイカズラ科スイカズラ属
  • 別名ウグイスノキ

春先に咲く、雑木林の木

ウグイスカグラの特徴

 
ウグイスカグラはスイカズラ科スイカズラ属に分類される落葉低木で、北海道南部から九州まで広く分布しています。
園芸植物のハニーサックルやツキヌキニンドウ、ロニセラ・ニティダなどと近い仲間で、それらとよく似た細長いラッパのような花を咲かせるのが特徴です。
 
日本に自生する種にも近縁種が多く、葉っぱなどに毛が生えるヤマウグイスカウラ、ねばつく腺毛の生えるミヤマウグイスカグラに加え、身近なつる植物のスイカズラ、庭木としても植えられるヒョウタンボク類など、様々な種類があります。
 
ウグイスカグラという名前については諸説あり、小鳥などを捕らえるための「狩り座」が訛ってカグラとなった説や、この木をウグイスが移動する様子が神楽を舞っているように見えた説など、ハッキリとはわかっていません。
ただ、別名のウグイスノキはウグイスが鳴く頃に花が咲くというところから来ているようです。

 

花や実がかわいらしい

 
ウグイスカグラの実
 
ウグイスカグラは、春先の他の木々が芽吹くころに花が咲きます。
ピンク色の下向きの花が美しく、派手さはないですが独特のかわいらしさがあります。
初夏ごろにサクランボのようにぶら下がる実もかわいらしく、見ていて飽きません。
 
また、葉っぱも若木や徒長した枝だと托葉と呼ばれる部分が発達し、枝が葉っぱを貫いているような変わった見た目になります。
姿の美しさもあってか、庭に植えられるだけでなく盆栽として活用されることも少なくありません。

 

良く手入れされた雑木林に生える

 
ウグイスカグラは雑木林によく生えますが、放置されて暗くなった雑木林にはあまり生えず、昔ながらの里山的管理をされたような明るい雑木林に多いです。
 
もちろん全部が全部そうというわけではありませんが、ウグイスカグラが元気に育っていることを、明るい庭が保てている指標としてみても良いかもしれません。
また、日本に広く分布する植物のため、同じような環境を再現すれば育て方もそう難しくないです。

かわいらしい花を楽しむ

春を告げる花として

 
ウグイスカグラは他の春に咲く木より少し早く花が咲きます。
この木が咲いたら春が来た、というように、ウグイスカグラを植えておくことで季節を感じることができます。
多くの春に咲く花よりも少し早めに咲くので、一年中花の咲く庭にしたい場合などは特におすすめです。
ロウバイ、マンサクの後に咲く花として植えることができます。

 

風情のある庭に

 
ウグイスカグラの花や実は小さく、桜やバラのような華やかさや派手さはありません。
しかし、その主張しないささやかな美しさが庭に風情をもたらしてくれます。
 
和風の庭や雑木風の庭のように、調和された美しさのある庭だと特に輝くかもしれません。

 

実をちょっとしたおやつに

 
花が散った後の初夏ごろに熟すウグイスカグラの実は、食べることができます。
地域によっては「グミ」と呼ばれることもあり、甘くておいしいです。
 
花数の分しかならないのであまりたくさんは食べられませんが、ちょっとしたおやつとして最適です。
売られるようなことも基本的に無いので、知る人ぞ知る味として楽しむことができるでしょう。
 
ただ、近縁種のキンギンボクなどの実には毒があるので、ウグイスカグラの近縁種を植える場合は実が食べられない場合もあるので注意してください。

育て方・管理方法

≪ 詳細情報 ≫

 
草丈・樹高
 
1~2m
 
栽培可能地域
 
全国
 
花色
 
ピンク
 
開花期
 
4~5月
 
結実期
 
6月
 
耐暑性/耐寒性
 
どちらも強い
 

≪ 育て方 ≫

 
植え付け・植え替え
 
早春の3~4月ごろに行います。
土壌を選ばずよく育ちますが、可能であれば腐植質に富んだ肥沃な土に植えてあげましょう。

 
肥料
 
基本的に、肥料が無くてもよく育ちます。

 
剪定
 
11月~3月の葉っぱが落ちている時期に行います。
ウグイスカグラは花が咲くのが早く、3月ごろからつぼみが出たり咲いたりしていることもあるので、剪定は早めに行いましょう。
次の年に咲く花芽は花が終わったあとにできますが、大きくなってくると枝先以外の枝の途中につく芽にも花芽ができるので、花数が減るのはあまり気にしなくてもかまいません。
気になるのであれば花が終わってすぐの、花芽ができる前に剪定するようにしましょう。

 
病害虫
 
目立った害虫はつきませんが、病害として葉っぱに斑点が出る黄褐斑病や黒紋病などがあります。
いずれも木を枯らすほどの病害ではないですが、たくさん発生すると成長が遅くなったり見た目が悪くなったりするので、発生に気づいたらなるべく早く斑点の出ている部分を取り去り、焼却処分してしまいましょう。

 
日当たり
 
やや半日陰くらいの、明るい場所を好みます。
カンカン照りになるような場所より、少し陰になる場所に植えてあげると良いでしょう。

 
水やり
 
地植えの場合、植え付けてから根付くまでしばらく水やりをしますが、旺盛に枝葉が伸び始めてからは気にする必要はありません。

出典(引用元)

日本樹木医会
「樹木医必携」
山と渓谷社
「樹に咲く花 合弁花・単子葉類・裸子植物」

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