庭をもっとカジュアルに愉しむ。smileスタイル
大きく育ったニューサイラン
2022.03.18

ニューサイラン(マオラン)の育て方や特徴

すらりと細長い葉が特徴的なニューサイラン(新西蘭)。
ニュージーランド生まれの多年草で、園芸用のカラーリーフとして人気があります。
葉の繊維がロープや漁網の材料として使われることも。
寒さや病害虫に強く、初心者にも向く。斑入り葉や銅葉など品種も多様。
 
関連記事はこちら⇩
シンボルツリーにおすすめの下草とは?植え方から組み合わせまで徹底解説
リュウノヒゲの育て方や特徴

基本データ

  • 分類草花
  • 学名Phormium tenax
  • 科・属名キジカクシ科フォルミウム属(リュウゼツラン科やユリ科に分類されることもある)
  • 別名フォルミウム、マオラン、ニュージーランドアサ

シャープな印象を出したいときに活躍するカラーリーフ

ニューサイランとは

 
ニューサイランは、キジカクシ科フォルミウム属に分類される多年草です。
地際から伸びる細く長い葉が特徴で、大きなものだと草丈2m以上になります。
葉の先端はとがっており、繊維が多く硬い手触りです。
 

スタイリッシュで個性的な草姿は、花壇や玄関アプローチのフォーカルポイントとしてよく用いられます。
 

オーストラリア/ニュージーランド系の植物には寒さに弱い品種も多いですが、ニューサイランは耐寒性に優れていて、温暖地や暖地なら屋外で越冬させられます。ただし、園芸品種の中には寒さに弱い品種もあります。
 

「フォルミウム・テナックス」「フォルミウム・クッキアナム」の2種がメジャーな品種で、もともとは二ューサイランというとテナックスのことを指していました。
今では、テナックスの近縁種であるクッキアナムと、両者をかけ合わせた品種もひっくるめてニューサイランと総称することが多いです。
 
テナックスは、特に寒さに強く、赤い花を咲かせるのが特徴です。
マオランやニュージーランドアサの別名を持ちます。
対して、クッキアナム系の品種の花は黄色です。
 
 

花も鑑賞できる

 
葉ものという印象が強いニューサイランですが、環境に適応すれば7月~8月ごろに花を咲かせます。
筒のような形した個性的な花は、やや珍しい存在として捉えられているようです。
 

オーストラリア原産のカンガルーポーの花とどこか似ています。
花色は品種により異なり、赤や黄色などさまざまです。
 
 

葉の繊維はかごやロープなどの材料になる

 
ニューサイランの葉は、硬く繊維質が豊富です。
葉の繊維を編み、かごや敷き物、ロープ、漁網などを作り出していました。
学名の「フォルミウム」は、かごや筵(むしろ)を意味するギリシャ語です。
 
日本でも明治末期ごろから、北九州などで繊維を採るために栽培されていたと言われています。
 
 

ニューサイランとコルジリネの違い

 
ニューサイランと姿が似た植物の「コルジリネ(コルディリネ)」と混同されることもしばしば。
姿は似ていますが、ニューサイランが草(草本)なのに対し、コルジリネは木(木本)に分類される別の植物です。
 

寒さに弱いコルジリネは、室内で楽しむ観葉植物として、耐寒性のあるニューサイランは、屋外の庭やベランダで楽しまれることが多いようです。
コルジリネのほうがコンパクトな品種が多い傾向にあり、ニューサイランほど大きくならないため、室内で管理するのに向いています。
草丈1mを超えることも珍しくないニューサイランは、室内で育てるには大きくなりすぎる植物と言えるでしょう。
なお、コルジリネの原産地もニュージーランドです。
 

ほか、ドラセナやサンスベリア、ユッカなどの観葉植物とも姿が似ていて、間違われがちです。
 

花壇や寄せ植え、シンボルツリーの下草などアレンジ自在

園芸品種が豊富なニューサイラン

 
多くの園芸品種が生み出されてきたニューサイラン。
さまざまな葉色の品種があり、周囲の植栽や外壁とのコーディネート、花との寄せ植えを楽しめます。
グリーンの葉がピンクの斑でふちどられる「ニューサイラン・ピンクストライプ」や、赤や黄色などカラフルな斑が入る「ニューサイラン・レインボークイーン」、銅葉の「ニューサイラン・プルプレア」などが代表的な品種です。
 

葉の色の違いだけでなく、耐寒性やサイズなども品種により異なります。
購入時にラベルをチェックしたり、園芸店のスタッフに問い合わせたりして確認しましょう。
 
 

株分けで増やせる

 
ニューサイランは、株分けで比較的簡単に増やすことができます。
4月ごろ、株を地面から掘り上げてハサミで切り分けます。
掘り上げるとき、根にダメージを与えないように気を付けてください。
 

株分けしたものは、葉先を短くカットしておくと、その後の根付きがよくなります。

育て方・管理方法

≪ 詳細情報 ≫

 
草丈・樹高
60cm~3m

 
栽培可能地域
関東以南

 
花色
赤、黄色、黄緑色

 
開花期
6月~7月

 
結実期
 

 
耐暑性/耐寒性
寒さに強い植物です。
越冬温度は0℃で、テナックスは-10℃ほどまで耐えます。
多少の雪や霜では枯れず、寒冷地以外ならマルチングなどの対策が無くとも冬を越せるでしょう。
寒さに弱い園芸品種もあります。一方、耐暑性は普通で、夏場の乾燥や西日には気を付けましょう。

 

≪ 育て方 ≫

 
植え付け・植え替え
植え付けや植え替えに適した時期は春で、3月~5月ごろです。
水はけがよく、適度に水分を保持できる土壌を好みます。極端に乾燥する土地は不向きです。
鉢植えの場合、2年~3年に一度は一回り大きなプランターに植え替えるか、株分けしてサイズを調節しましょう。
根が傷むと枯れることがあるので、植え付け時や植え替え時に、根にダメージを与えないよう丁寧に扱ってください。

 
肥料
地植えの場合、肥料はほとんど必要ありません。鉢植えでは、盛んに成長する春から夏にかけて、緩効性の化成肥料や油かすなどの有機肥料を施してください。

 
剪定
枯れた葉や傷んだ葉を見つけたら、根元から切り落とすようにしてください。枯れた葉をそのままにしておくと、見苦しくなるうえ、カビや病原菌の住処を増やしてしまいます。

 
病害虫
病気や虫の被害を受けにくい品種です。昆虫が苦手な人や、無農薬にこだわって庭づくりをしたい人にもおすすめです。

 
日当たり
日当たりのよい場所に植え付けると丈夫に育ちます。
日陰だと、斑の入り方や葉色が変化することがあります。

 
水やり
乾燥を嫌います。
地植えでも鉢植えでも、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。
特に、夏場の乾燥には気を付けてあげましょう。ただし、土が常にジメジメしている状態だと根腐れを起こすおそれもあるので、土がある程度乾いてから水やりします。

 

TOPへ