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マルバノキ
2021.03.15

マルバノキ

春には緑鮮やかに秋には赤や黄色に色変わりするマルバノキは、かわいいハート型の葉を持ち、四季を美しく感じさせてくれます。

マルバノキは自宅の庭のシンボルツリーとして美しく丈夫に生長してくれる手間のかからない庭木です。

基本データ

  • 分類庭木-落葉
  • 学名Disanthus cercidifolius
  • 科・属名マンサク科 マルバノキ属
  • 別名ベニマンサク

庭木としてふさわしいマルバノキ

マルバノキとは

 
マルバノキは、カツラの葉のように丸みを帯びたハート型の葉を持つ落葉低木で日本が原産です。
本州から四国に分布しており、一部の県では絶滅危惧種に登録されています。
しかし、日本では古くから四季が楽しめる庭木として親しまれ、縁起のよい庭木です。あの千利休が愛した「利休の選花」の1つです。
 

初心者でも育てられる簡単な強い庭木

 
マルバノキは暑さに強く、寒さに弱い性質ですが、基本的に関東地方ぐらいまでの気温であれば、寒さ対策もそれほど必要なく、庭木として植えられます。
また、日当たりのよい場所を好みますが耐陰性もあるため少しの陰りや暗所でも育ちます。
そして、何より病気や害虫に強く、自宅の庭に虫を呼びつけることもなく、他の庭木と比べると虫の被害が少ない庭木です。
生育環境が合えば、育て方は初心者でも簡単でほぼ手間がかかりません。
 

大木にはならない

 
マルバノキの葉は非常にカツラの葉に似ています。一見葉だけを見ても混同しがちです。
カツラの木と同じように紅葉し楽しめる樹木ですが、カツラのように大木にはなりません。
庭木として丁度よいサイズの2m〜4mぐらいまでしか大きくならず、直立した1本木ではなく、数本の木がまとまって生える美しい樹木です。
 

風情あるマルバノキ

 
マルバノキは1年でとても色彩豊かなで趣きのある風情を庭にもたらします。
春にはみどり鮮やかな若葉を出し、秋には緑、黄、赤色など美しく紅葉をするのです。紅葉が終われば、赤紫色の星形の花を開花させます。1年を通してさまざまに色変わりする美しい樹木です。
 

手間いらずの庭木

 
庭木やシンボルツリーを選ぶ際にはさまざまな条件や状況を考慮しなければなりません。
特に温度と日当たりが植物にとって大事なことです。
しかし、マルバノキでしたら、その条件や状況が悪くても、庭木として植えられるのです。
マルバノキはこれまで解説した通り、本当に大きな作業を必要としない樹木です。
真冬と真夏には注意が必要ですが、それでも簡単に育ってくれます。日当たりも西日さえ気をつければ、日陰でも問題ありません。また、病害虫に強いことが、大きなポイントとでしょう。

美しさとかわいさを持ち合わせた庭木

秋がマルバノキの魅力

 
秋はマルバノキの美しさが見れる時期で、マルバノキの魅力は何といっても、色鮮やかに彩る紅葉です。
ハート型の葉が赤になるとそれは正にハートを思わせ、愛らしい秋となるしょう。
また、面白いことにマルバノキを十分に日当たりのよい場所で育てると、葉は真っ赤に紅葉します。
逆に半日陰で育てると葉は赤色を始め、橙や黄、緑色などグラデーション掛かった色になるのです。秋の紅葉に向けて、日当たりよく育てるか育てないかで、色をコントロールできます。
 

秋が終わると

 
マルバノキ
 
マルバノキは他の木とは変わったことがあります。
鮮やかな彩の紅葉が終わると、マルバノキは花芽を付け開花するのです。11月には花は見頃を迎え、樹木は赤く色づきます。また、花の形も独特で2つの星が合わさったような花で、かわいい花です。
花が咲く頃には、葉は散ってとても儚げで、庭木でしたら風情ある庭になるでしょう。
 

さまざまな姿を披露してくれる

 
マルバノキ
 
マルバノキを庭木と植えていたら、さまざまな姿を見れることでしょう。
花が終わった翌年の9月〜10月にマルバノキはハート型の実をつけるのです。
ハート型の若葉と紅葉といい星形の花といい、マルバノキは本当にかわいい姿を披露するばかりで、非常に1年を通して楽しませてくれる樹木です。
 

白と緑の混色のマルバノキ

 
マルバノキには「恵邦錦」という別に品種があります。
このマルバノキの特徴は葉が、観葉植物のアイビーのように縁周りが白く、中心が緑色という混色をもつ品種です。恵邦錦も通常のマルバノキと同様に秋には紅葉するので、色さまざまな紅葉を楽しむことができます。
 

庭のシンボルツリーに最適

 
庭のシンボルツリーにしている人が多いマルバノキですが、マルバノキは庭を彩り、風情ある雰囲気に変えてくれる美しくてかわいい樹木です。
ですので、シンボルツリーとして庭に植えると、自宅の庭も季節ごとに楽しめる美しい庭になることは間違いありません。育て方や管理も簡単で初心者でもできます。
庭木のシンボルツリーを何にしようか悩んでいる方は、ぜひマルバノキを検討するのもよいでしょう。

育て方・管理方法

詳細情報

 

草丈・樹高

2m〜4m

 

栽培可能地域

全国
 

花色

赤色

 

開花期

11月
 

結実期

9月〜10月

 

耐暑性/耐寒性

強い/ふつう
 

 

育て方

 

植え付け・植え替え

植え付けや、植え替えの時期は、2月中旬〜3月ごろが最適期です。極限な寒さに弱いので、真冬に行うことはおすすめしません。用土は水はけが悪いと根腐れの原因になるので、水はけがよい、なお湿度も保てる土を用意しましょう。
地植えにおいて水はけの悪い土壌の場合は、赤玉土、川砂、バーミキュライト、腐葉土などを多めに入れて改善できます。
鉢植えの場合は、培養度がよいですが、その際腐葉土も多めに入れるとさらによいです。
 

肥料

肥料は地植えと鉢植えで異なります。地植えは1月に有機肥料を株元を掘って、肥料を埋め、鉢植えは3月に化成肥料を株元に撒きます。与える際は活力剤も一緒に合わせるとより効果的です。発根がよくなり、土の中に溶け出した肥料を、効率よく吸い上げてくれます。また、植え付けや植え替えやの際にも肥料を撒くことがおすすめです。
効果的に与えることで、新芽や花芽の付き具合がよくなり、樹木自体も疲労回復や根張りの強化に繋がります。
 

剪定

剪定はなるべく控え、自然樹形を楽しむことがよいです。
しかし、周りの植物の日当たりの問題などで剪定する場合は11月〜2月に行います。重なった枝を間引きする程度に行い、若い芽を残しながら切り戻しもすることです。

 

病害虫

特に病害虫の心配はなく強い木です。
しかし、まれにコナジラミ類の害虫が葉の裏につくことがあります。葉は白くカスリ状になり、スス病を引き起こす場合もあるので、すぐに農薬などの散布が必要です。
被害を最小限にするためにも各家庭にあった防虫対策も行いましょう。

 

日当たり

マルバノキは日当たりのよい場所が適しますが、反日陰でも育ちます。
しかし、西日の当て過ぎはよくありません。
植物への過度のストレスと葉焼けや、乾燥しやすいです。マルバノキは適度な湿度を好み、乾燥は非常に苦手です。特に夏場の管理には気をつけましょう。
 

水やり

鉢植え、地植えのどちらの場合でも、植え付けから2年未満の株には、たっぷりと水を与えましょう。土の表面が乾いて白くなっていたら、水やりのサインです。
特に夏場は乾燥に陥りやすいので注意が必要になります。必要であれば、株元の水が蒸発しないようにマルチングを行って、それ自体にもたくさんの水をあげるとよいです。
2年以上経った株は、根がよく張り始めているのでたっぷりと水をあげる必要はありませんが、乾燥だけは気をつけましょう。
 

育てやすさ

★★★★★★

出典(引用元)

みんなの趣味の園芸 NHK出版ー「マルバノキの育て方」
重井薬用植物園-「園内花アルバム マルバノキ」

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