ハナミズキ

ハナミズキ

庭木、街路樹、公園樹などいろいろな場所で人気な、北アメリカ原産の落葉樹。春に咲かせる大きな花や、日本の気候に合った育てやすさが人気を呼んでいる。大きくなると10mを越え、枝いっぱいに花を咲かせている様子は壮観。

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氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 瀬尾一樹

樹木医です。木も草も大好きで、将来は自分だけの森を持ちたいと思っています。木の美しさや育てる楽しさだけでなく、生きものとしての生態的な面白さも伝えていきたいです!好きな木はケヤキです。

基本データ

分類
庭木-落葉
学名
Cornus florida L.
科・属名
ミズキ科ミズキ属
別名
アメリカヤマボウシ

記念樹から公園樹まで、古くから親しまれる「親善の木」

ハナミズキとは

ハナミズキは、北アメリカ原産の落葉樹です。大正時代に東京市長がアメリカにサクラの苗を贈ったとき、その返礼で贈られてきた木です。そのため、「日米親善の木」なんていわれます。春の終わりごろに大きな花を咲かせるのが特徴で、花の色は白、ピンク、赤など、葉っぱも黄色い模様が入るものなど色々な品種があります。

ヤマボウシとの違い

ハナミズキ白花

ハナミズキ白花

ヤマボウシ花

ヤマボウシ花

ハナミズキは別名アメリカヤマボウシと呼ばれることもあり、日本に元々自生するヤマボウシにとてもよく似た花を咲かせます。大きな4枚の花びらに包まれた花を咲かせるのが特徴なのですが、実はこの花びらは厳密には花びらではなく、総苞片という花を包む葉っぱのような部分です。この総苞片の先が凹むのがハナミズキ、尖るのがヤマボウシ、というところで見分けがつきます。また、ヤマボウシは丸い大きな実をつけるのに対し、ハナミズキは赤いドングリのような実をつけるのも見分けのポイントです。

記念樹として人気

「日米親善の木」と呼ばれることもあってか、ハナミズキは記念樹としての人気があります。昔とある雑誌で記念樹に植えたい木を募集したところ、見事1位に輝いたという話も。ハナミズキの花言葉が「永続性」なところとか、育てるのが比較的簡単な割に成長が遅くて剪定の手間が少ないとか、そういうところも人気の秘密なのかもしれません。また、他にもシンボルツリー、街路樹、公園樹と色々なところで植えられる木です。

どの季節でも楽しめる魅力バツグンの木

シンボルツリーとして

ハナミズキはシンボルツリーとしても人気です。玄関先や庭の目立つところに植えておくと、家全体が西洋風のさわやかな印象となります。季節ごとの変化を楽しめる木なので、毎日見ても飽きがきません。家を建てた際の記念樹として植えてみるのも良いですね。また、長い付き合い方ができる楽しみ方として、盆栽にするという楽しみ方もあります。小さい鉢に大きな花が咲いている様子はまた雰囲気が違って美しいです。

季節の違いを楽しむ

ハナミズキ 紅葉

ハナミズキ 紅葉

ハナミズキ冬

ハナミズキ冬

ハナミズキは花だけでなく、季節ごとの変化も楽しむことができます。春には大きな花が、夏はツヤツヤしたきれいな葉っぱ、秋は紅葉と赤いどんぐりのような実、冬はかわいらしい花芽を楽しめます。あまり知られていませんが、冬に葉っぱが落ちると目立つ花芽は、まるでインドの世界遺産タージマハルの屋根のような独特の形をしています。季節ごとの変化が大きいので、飽きずに楽しむことができる木です。

いろいろな品種を植えてみる

ハナミズキには、よく植えられる白やピンク以外にも、赤いものや花びら(総苞片)にグラデーションの入るもの、葉っぱに模様の入るものなど、様々な種類があります。それでも花の色が白、ピンク、赤と統一感のあるものばかりなので、色々な品種を植えてもゴチャゴチャしないのが魅力です。スペースを存分につかって、ハナミズキの庭を作ってみても楽しいかもしれません。

ハナミズキの詳細情報

草丈・樹高
5~10m
栽培可能地域
東北以南
花色
白・ピンク・赤など
開花期
4~5月
結実期
9~10月
耐暑性 / 耐寒性
どちらも普通

ハナミズキの育て方・管理方法

植え付け・植え替え
水はけのよい砂質の土に植えるのがおすすめです。日当たりのよいところが好きなので、陰にならない場所に植えるようにしましょう。植え替えをする場合、3月~4月上旬くらいに行います。
肥料
植え付け時に元肥として緩効性肥料を与え、その後は花の終わった6月ごろにお礼肥えとして化成肥料などを与えるのがおすすめです。11月~2月の落葉期に寒肥として腐葉土などの有機肥料を与えるのもよいでしょう。夏の終わりに肥料を与えるとうまく紅葉しないことがあるので、避けた方が良いです。
剪定
花水木(ハナミズキ)の剪定作業は花の終わった5~6月か、落葉期の11月~3月頃行います。基本的には主幹を立てる樹形を意識するときれいに仕上がるので、それに合わせて枝を切り詰めたり、徒長した枝を切ったりするようにしましょう。また、落葉期に行う場合は既に丸い形の花芽ができているので、花芽をなるべく落とさないような剪定を心掛けます。ただ、徒長枝には多くの場合花芽がつかないので、気にせず切ってしまって大丈夫です。切るときは枝の途中で切らず、付け根で切るようにすると余計に枝分かれしないのでうまく整います。成長の比較的遅い木ですが、花が見えるように大きくなりすぎないように管理するのがコツです。
病害虫
病気で代表的なものは、葉っぱ表面が白くなる「うどんこ病」があります。特にこれが原因で枯れるということはありませんが、見た目が悪くなるので気になる場合は対処しましょう。白くなった葉っぱの上で菌糸が冬を越すので、秋に落葉した際に落ち葉を土に戻さず、焼却処分することで発生を防ぐことができます。発生初期なら薬剤での対処も有効です。また、病気ではありませんが日当たりが強すぎたり、乾燥がひどかったりすると、葉っぱの表面が赤茶けたようになったり、葉っぱの先の部分から枯れていったりすることがあります。周囲の環境を見てそれらの原因が考えられる場合は、土にわらを敷いて乾燥をふせぐなどの方法で対処します。
害虫は、「アメリカシロヒトリ」「カイガラムシ」の仲間などが少しやっかいです。アメリカシロヒトリはガの仲間で、幼虫がハナミズキの葉っぱを食べます。毒針を持たない毛虫なので直接害はないですが、集団で葉っぱをたべるので丸坊主にされてしまうおそれが。基本的には直接取って駆除するか、薬を散布するかで対処することになります。糸で葉っぱをつづり、集団で葉っぱを食べる姿が特徴的なので、おかしな葉っぱがないか注意しておくようにしましょう。カイガラムシの仲間はいくつか種類がいますが、多くの場合枝に張り付いて動きません。直接こそぎ落すか、普通の薬は効かないことがあるのでマシン油などで対処するのがよいです。
日当たり
植え付け後しばらく以外は基本的に気にする必要はないですが、真夏など乾燥がひどくて葉っぱが変色、部分枯れを起こしている場合は水やりをするようにしましょう。乾燥が続くと花が小さくなる傾向があります。
水やり
植え付け後しばらく以外は基本的に気にする必要はないですが、真夏など乾燥がひどくて葉っぱが変色、部分枯れを起こしている場合は水やりをするようにしましょう。乾燥が続くと花が小さくなる傾向があります。

出典(引用元)

日本樹木医会
「樹木医必携」
山と渓谷社
「山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花 離弁花②」
岩谷美苗著
「散歩が楽しくなる樹の手帳」
村越邦弘監修
「庭に植えたい樹木図鑑」
佐藤勇武監修
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