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ドウダンツツジ
2020.09.23

ドウダンツツジ

日本原産の落葉低木で、酸性寄りの土壌を好む。繊細な樹形とスズランに似た花、美しい紅葉が特徴。刈り込みに強く、シンボルツリーから生垣まで幅広く利用されている。兵庫県の安国寺には、樹齢100年を超える株が存在し、観光名所にもなっている。

基本データ

  • 分類庭木-落葉
  • 学名Enkianthus perulatus C.K.Schneid"
  • 科・属名ツツジ科 ドウダンツツジ属
  • 別名トウダイツツジ ドウダンモミジ"

スズランに似た花と紅葉が美しい落葉低木

日本原産の落葉低木

 
ドウダンツツジは、房総半島南部や本州の西側、四国~九州に分布している落葉低木です。稀に、蛇紋岩地帯というマグネシウムを多く含んだ土壌に自生していることがあります。自生のものは、栽培のものよりも葉が大きく、枝も粗めに出るのが特徴です。
 

樹形が美しい

 
ドウダンツツジは樹高1~2mほどで、自然に整う美しい樹形が特徴です。主幹は真っ直ぐ伸びますが分岐も多く、輪状に伸びる小枝が繊細な雰囲気を醸し出します。
樹皮はなめらかで光沢があり、樹齢が長くなると一部が剥がれ落ちるようになります。
 

垂れ下がる白い花

 
花はスズランのようなつぼ型で、5mmほどの大きさです。枝の先から垂れ下がるように4~6個程度の花がまとまって咲き、可愛らしい姿が印象的です。開花時期は春の4月中旬~5月上旬となっています。
 

秋には紅葉も

 
落葉樹のドウダンツツジは、秋に美しい紅葉を見せます。非常に濃い紅色に染まるその姿は圧巻です。ただし、うまく紅葉させるにはいくつか条件が必要なので注意しましょう。
日当たりの良いことはもちろんですが、昼と夜の寒暖差が大きいことも重要になります。軒下などの温度変化が小さい場所では、綺麗に紅葉させることができません。
あとは葉が傷まないよう十分に水やりを行い、病害虫の対策を怠らないようにします。”

シンボルツリーから生垣まで楽しめる

シンボルツリーや生垣におすすめ

 
ドウダンツツジは、シンボルツリーにおすすめできる庭木の1つです。春には可愛らしい花を咲かせ、秋には紅葉するため、1年中その姿を楽しむことができます。シンボルツリーにする場合は、刈り込みを行わず自然な樹形で育てるのがおすすめです。
また、ドウダンツツジは萌芽力が強く、落葉樹ながら生垣にも最適な庭木です。実際庭園や街の植え込みにも利用されています。刈り込むほど枝の密度が高くなるため、葉が落ちてもあまり透けません。
 

ドウダンツツジは盆栽にも

 
ドウダンツツジは、盆栽でも楽しむことができます。病害虫も少なく、盆栽初心者の方にも適していると言われています。盆栽では、シンボルツリーや生垣とは一味違う、ドウダンツツジの持つ魅力を感じることができるでしょう。
 

名前の由来

 
「ドウダンツツジ」という名前は、花の形状や枝の様子が「結び灯台」と呼ばれる昔の室内照明に似ていたことが由来とされています。結び灯台から「トウダイツツジ」となり、これが訛ってドウダンツツジになっていきました。
また、漢字では「満天星」と表記されます。こちらは中国の故事に由来しているそうです。
 

中には観光名所なっているものも

 
兵庫県の安国寺には樹齢100年を超えるドウダンツツジがあり、観光名所の1つとなっています。本堂越しに見ることができる紅葉はとても美しく、まるで絵画と評されるほどです。毎年11月中旬から一般公開され、夕方にはライトアップされているそうです。
その他、三重県の朝熊山周辺などもドウダンツツジの観光名所となっています。
 

ドウダンツツジの品種

 
サラサドウダンツツジ
 
サラサドウダンツツジ
 
こちらは北海道や本州に自生する品種です。通常のドウダンツツジと異なり、花びらの先端が赤に染まります。寒さに耐性がありますが、その反面暑さに弱く暖地での栽培には向きません。
 

ヒロハドウダンツツジ
 
ヒロハドウダンツツジは日本固有の品種で、通常のものよりも葉が大きく枝数は少ないのが特徴です。一般的に流通しているドウダンツツジは、このヒロハドウダンツツジから優良なものを厳選したものと言われています。
 

アブラドウダンツツジ
 
こちらは葉の裏面がテカテカとしていることから、アブラドウダンツツジと呼ばれている品種です。中部地方より北の山地に自生しており、花はドウダンツツジよりも花茎が長く緑がかっています。

育て方・管理方法

詳細情報

 

草丈・樹高

1~2m

 

栽培可能地域

全国

 

花色

 

開花期

4月中旬~5月上旬

 

結実期

花の後に結実し、10月頃に熟す

 

耐暑性/耐寒性

耐暑性:高い 耐寒性:高い

 

育て方

 

植え付け・植え替え

植え付けは3月~4月の新芽が生長を始める前、もしくは厳寒期以外の落葉期が適期です。
地植えの場合は、酸度未調整のピートモスと腐葉土を混ぜ込み酸性になるよう調整しましょう。根鉢を1/3ほど崩して浅めに植え付け、ぐらつきがあるようなら支柱を立てます。
鉢植えの場合は、株よりも一回り大きな鉢を用意し、根鉢を崩してから植え付けます。こちらも庭植え同様、浅く植え付けるようにしましょう。植え替えは2年に1度のペースです。

 

肥料

ドウダンツツジは、2月~3月の休眠期に寒肥を、花後にはお礼肥を施肥します。肥料は油かすなどの有機質肥料や、緩効性化成肥料が適しています。
窒素分の多いものは葉が茂りすぎてしまうため避けましょう。

 

剪定

シンボルツリーとして育てる場合は、自然な樹形が美しいため枯れ枝などを取り除くだけで構いません。
生垣として利用したい場合は、幹を切って樹高を低く抑えても良いでしょう。幹を切った後は、伸びすぎた枝などがあるときだけ刈り込みを行います。万が一樹形が崩れすぎた場合は、落葉期にも刈り込みましょう。
なお剪定の適期は新芽が生長する5月中旬~6月中旬となります。

 

病害虫

病害虫の被害を受けることはあまりありませんが、8月下旬~9月にかけての乾燥した時期にはハダニが発生することがあります。ハダニの被害を受けると葉がかすれたような色に変化するため、ハダニがついている葉は早めに除去します。
ハダニは葉水をすることで予防出来るため、乾燥する時期には必ず行いましょう。

 

日当たり

ドウダンツツジは日当たりの良い場所で育てましょう。日陰では花つきが悪くなり、紅葉の美しさも落ちてしまいます。
ただし、鉢植えの場合は土が乾燥しやすいため、夏場は西日が当たらない場所で育てましょう。

 

水やり

地植えする場合、基本的には夏の乾燥が厳しい時期以外は必要ありません。夏場は朝夕の気温が低い時間帯にしっかり水やりしましょう。
鉢植えの場合、気温が高くなる5月~9月は土が乾いてから水やりを行い、落葉期は水を控えめにします。

 

育てやすさ

★★★★★

出典(引用元)

ドウダンツツジとは – 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版
ドウダンツツジ – 庭木図鑑 植木ペディア

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