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シラカシ どんぐり
2020.09.02

シラカシ

防風林として屋敷などに植えられた、どんぐりのなる木。昔から人々と共にすごしてきた。

基本データ

  • 分類庭木-常緑
  • 学名Quercus myrsinifolia Blume
  • 科・属名ブナ科コナラ属

昔から人々と共にあるシラカシの木

昔から植えられてきた木

 
シラカシは関東地方に多いカシの仲間で、防風などのために屋敷林の北側に多く植えられてきました。カシの仲間の中では最も寒さに強いと言われており、東北地方でも植栽されることがあります。関西の方では近い仲間のアラカシが植えられることが多いです。
 

関東平野はカシの森

 
関東平野にはシラカシがとても多いですが、人間の影響が全く入らなかった場合、内陸部の多くはシラカシを基調としたカシの森が広がっていたと言われています。今あちこちにあるクヌギやコナラの雑木林も、管理が行われなくなるにつれだんだんシラカシが目立つようになってきています。それだけ地域の気候になじんだ育てやすい木というわけですね。もちろん、西日本や東北でも育てることができます。
 

寒さや病害虫に強いカシ

 
シラカシは、たくさんいるカシ類の中でも比較的強い木であることが特徴です。寒さに最も強いといわれ、本来の自生地ではない東北の岩手県などでも大きな木が育っています。病害虫はあるにはありますが、枯れるおそれのあるような病気にかかることはほぼないし、葉っぱが害虫に全て食べられてしまうようなこともありません。
 

弱ると落葉樹のように葉っぱを落とす

 
病害虫に強いとはいえ、シラカシも弱ることがあります。極端に弱ると落葉樹のように葉っぱを落としてしまうことがありますが、多くの場合土が締め固まるなどの土壌条件の不良です。造園屋さんや樹木医の意見をあおぎながら対処するようにしましょう。

シラカシの楽しみ方

高生垣として活用

 
シラカシの魅力は、風よけや目隠しなどの機能面が大きいです。刈り込みにもある程度耐える木なので、並べて植えて高生垣のようにするとよいでしょう。風よけにする場合、枝葉を密にしすぎて壁のようにすると、かえって内側で風が吹き荒れるようになります。多少風が通るように隙間をあけてあげると良いです。見た目としても細長い爽やかな印象の葉っぱが美しいので、目隠しや風よけついでに観葉植物として植えてみてもいいですね。
 

立派なシンボルツリーに

 
シラカシの木は高さ20mクラスの大木になるので、めいっぱい大きく育ててみても良いです。はるか上まで伸びて、なおかつがっしりとたくましいその姿は、立派な庭のシンボルとなってくれることでしょう。成長するとどんぐりができるようになりますが、年ごとのできる量に変動があります。毎年の変化がみられるのも楽しいですね。
 

どんぐりやカブトムシとりで遊ぶ

 
小さなお子様のいるご家庭では、シラカシの木一本植わっているだけでたくさん遊ぶことができます。シラカシは樹液の出るクヌギやコナラに近い仲間なので、シラカシの樹液にもカブトムシやクワガタが集まってきます。クヌギやコナラだと樹液がたくさん出て木がボロボロになっているのをよく見かけますが、シラカシは材の密度が高いので、あまり気にすることもありません。また、どんぐりを集めて工作したり、あく抜きして料理に使ったりしても楽しいです。

育て方・管理方法

詳細情報

 

草丈・樹高

10~20m

 

栽培可能地域

東北以南

 

花色

クリーム色

 

開花期

4~5月

 

結実期

10~11月

 

耐暑性/耐寒性

どちらもやや強い
 

 

育て方

 

植え付け・植え替え

水はけのよい土に植え付けましょう。植え替えは少し難しいのでちゃんと根回し等しないといけないですが、4~7月または9~10月上旬頃が移植適期になっています。

 

肥料

あまり必要ありませんが、気になるようであれば1~2月頃に寒肥として鶏糞などの有機質肥料を与えましょう。
 

剪定

大きく育てる場合はあまり必要ないですが、防風林のように生垣として活用する場合、大きくなりすぎないよう剪定での管理が必要です。芽吹きやすいカシの仲間では、株立ちにして横枝を切った「棒ガシ仕立て」や、主幹をちょうどいい高さで切り、横枝も短く切り戻す「寸胴仕立て」などが用いられます。刈り込んでもいいですが、枝先を切り戻すようなイメージで剪定するときれいに仕上がります。

 

病害虫

病害虫には比較的強いです。病気としては紫カビ病や円斑病などがあります。それぞれ葉っぱに異常がでる病気であまり致命的なものではありませんが、多く発生すると美観を損ねます。病気にかかった葉っぱを集めて焼却処分するようにしましょう。害虫も大きな被害になるものは少ないですが、チョウやガの幼虫が葉っぱを食べたり、アブラムシの仲間がついていたりします。アブラムシは葉っぱが黒いカビに覆われるすす病を併発することがあるので、美観的に気になる場合は薬剤などで対処するとよいでしょう。害虫という感じでもないですが、どんぐりはゾウムシの仲間などが食べていることが多いです。
 

日当たり

明るい日なたでも半日陰でも育ちます。どんぐりから芽生えた苗は、あまり日差しが強いと育たないので、半日陰で育ててみるとよいでしょう。
 

水やり

植え付け時以外は特に気にする必要はありません。
 

育てやすさ

★★★★★

出典(引用元)

日本樹木医会
「樹木医必携」
矢口行雄監修
「樹木医が教える緑化樹木事典―病気・虫害・管理のコツがすぐわかる!」
成美堂出版
「増補改訂版 実用庭木・花木の手入れと剪定」
村越匡芳監修
「庭に植えたい樹木図鑑」

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