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落葉ヤマボウシ
2020.07.08

落葉ヤマボウシ

日本にも自生する落葉樹で、ハナミズキと似た花が特徴。現在はシンボルツリーとして人気が高い。

基本データ

  • 分類庭木-落葉
  • 学名Cornus kousa Benthamidia japonica
  • 科・属名ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属
  • 別名ヤマグワ コウサ ヤマボウ

ハナミズキによく似た花が咲く、落葉ヤマボウシ

ヤマボウシとは

 

落葉ヤマボウシは日本にも自生する落葉中高木樹で、育てやすいのが特徴です。近年ではシンボルツリーとして人気がありますが、もともとはお寺や山に植えられる程度の樹木でした。
落葉ヤマボウシが注目されるようになったキッカケは、同属のハナミズキにあると言われています。桜が花を咲かせたすぐ後に開花するハナミズキは、昭和40年頃を境に全国的に普及し始めました。これに合わせて、落葉ヤマボウシも次第に人気を得ることになります。
 

ハナミズキに似た花

 

ヤマボウシの花に見える白い部分は総苞と呼ばれるもので、葉が変化して花のような姿をしています。見た目はハナミズキと良く似ていますが、ヤマボウシは全体がよりスッキリした印象を持ちます。どちらか分からない場合は、総苞を見比べましょう。総苞の先端にくぼみがなくとがっているものはヤマボウシ、くぼみがあるものがハナミズキです。
 

枝が横に広がりやすい

 

落葉ヤマボウシは、成長する過程で枝が横に広がりやすい特徴があります。あまり伸びすぎると花のつきが悪くなるため、スペースに余裕を持って育てましょう。
狭い場所で育てる場合は、剪定を行うことで枝の広がりを防ぎます。この時、誤って花芽を落とさないよう注意しながら、樹形全体のバランスを見て慎重な剪定が必要になります。

シンボルツリーとして人気の落葉ヤマボウシ

シンボルツリーとしてのヤマボウシ

 

自生する雑木としては野性的で堂々とした印象ですが、株立のヤマボウシは華奢で穏やかな表情を見せることからシンボルツリーとして人気があります。和風と洋風どちらの家にもマッチしやすく、イメージ通りの庭を作りやすいのがポイントです。
また、ヤマボウシは上向きに花を咲かせるため、2階からもその姿を見ることができます。家のどこからでも楽しめるのも、落葉ヤマボウシの魅力の1つと言えるでしょう。
 

季節の変化を楽しむ

 

落葉ヤマボウシは6月中旬から7月中旬に白い花を咲かせ、その白と新緑のコントラストが非常に美しい樹木です。初夏の庭を非常に涼やかな雰囲気にしてくれます。
また、10月頃には食べられる赤色の実をつけます。甘みがあり、そのまま食べても十分楽しめますが、果実酒やジャムにして食べるのもおすすめです。
その他紅葉も楽しむことができるなど、1年を通して季節の変化を感じられるのが落葉ヤマボウシ最大の魅力でしょう。常緑ヤマボウシにはできない楽しみ方です。
 

実をつけるための注意点

 

赤い実が特徴の落葉ヤマボウシですが、実をつけるためには注意点があります。それは乾燥対策です。ヤマボウシは強い日差しや乾燥を好まないため、特に夏場は水をこまめに与えるようにします。また、植える場所は水はけの良さを意識し、土は保湿力の高いものを用意してあげると元気に育って実を付けます。
ただし、若木のヤマボウシは実を付けないので注意しましょう。
 

ヤマボウシの名前の由来

 

ヤマボウシという名前は、花の中央にある丸い花序を僧侶の頭として、4つ白い総苞を頭巾として見立て、比叡山延暦寺の「山法師」になぞらえたとされています。
また別名のヤマグワは、ヤマボウシの果実の表面が桑のようであることが由来とされています。
 

ヤマボウシの種類

 

落葉ヤマボウシには、通常の品種以外にも様々な種類があります。ここではその中からおすすめの2つを紹介します。
 
◇ミルキーウェイ
たくさん花を楽しみたいという方におすすめなのがこのミルキーウェイです。通常のものよりも花つきが良く、葉焼けにも強いという特徴を持ちます。
 
◇ウルフアイ
こちらは白い模様が入った葉が特徴的な品種です。直射日光に弱く当たりすぎると葉が波打ってしまうため、西日の当たらない半日陰で育てるのがおすすめです。洋風なお庭により映えるでしょう。
 
常緑ヤマボウシの詳しい解説はこちら

育て方・管理方法

詳細情報

 

草丈・樹高

10~15m

 

栽培可能地域

東北以南

 

花色

 

開花期

6月中旬~7月中旬

 

結実期

10月頃

 

耐暑性/耐寒性

普通

 

育て方

 

植え付け・植え替え

植え付けは休眠期の12月から3月の間に行います。
地植えする場合は水はけが良くなるよう注意しましょう。まずは幅・深さともに根鉢より2割ほど大きな穴を掘ります。根鉢を置く高さは水はけを考慮し周囲よりも少し高くし、腐葉土を底に混ぜてから植えるようにしましょう。土には緩効性化成肥料と堆肥を混ぜ込み、穴の半分程度まで敷き詰めます。木の根元が少し見えるくらいの高さがポイントです。後は十分に水やりし、支柱を立てましょう。乾燥と多湿対策として、マルチングするのもおすすめです。
鉢植えの場合は赤玉が6~7:腐葉土3~4の土を用意し、7号程度の鉢にネットと鉢底用の石を敷いておきます。苗木は軽く根鉢を崩して植え、鉢の8割ほどまで用意した土を入れます。地植え同様支柱を立てます。植え替えは2~3年に1度のペースで、時期は植え付けと同じ休眠期に行います。

 

肥料

肥料は1月から2月頃に、緩効性のものを施肥します。油かすと骨粉を同じ割合で混ぜ合わせたものが良く、鉢植えの場合はこれに加えて花後と落葉直前の紅葉期にも1度ずつ化成肥料を適量施します。

 

剪定

早い段階で樹形が安定するため、基本的には必要ありません。しかし、枝が横に広がりすぎてしまった場合は12月から3月の休眠期に剪定を行いましょう。枝は切り詰めず、分岐点から間引きます。花後の軽い剪定も可能ですので、休眠期での剪定でも足りなかった場合はこの時期に追加で行いましょう。もとの自然な樹形を崩さないよう意識するのがポイントです。

 

病害虫

病気はうどんこ病、害虫はテッポウムシやイラガ、毛虫類が発生することがあります。うどんこ病は梅雨時に発生しやすく、放置すると木全体まで広がってしまうため早めに対策しましょう。風通しが良くなるよう剪定したり、殺菌剤等が有効です。
テッポウムシは発見次第取り除き、イラガや毛虫は殺虫剤で対処します。

 

日当たり

ある程度日当たりが良く、少し乾燥した場所が適しています。ただし西日は当たらないことが重要です。

 

水やり

地植えの場合は、根付けば水やりは基本不要です。夏場に日が照り続けるようなときは早朝にたっぷりと水を与えます。鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水やりのタイミングです。

 

育てやすさ

★★★★★★

出典(引用元)

ヤマボウシとは – 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版
ヤマボウシ – 木のメモ帳

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