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常緑ヤマボウシ 花

常緑ヤマボウシの育て方と特徴

ヤマボウシとよく似た中国原産の樹木で、白い花を密に咲かせる。品種によっては赤色や黄色の花を持つ。

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基本5データ

分類
庭木-常緑
学名
Cornus hongkongensis Benthamidia hongkongensis Dendrobenthamia hongkongensis
科・属名
科:ミズキ科 属:ミズキ属
別名
コルヌス・ホンコンエンシス(ホンコネンシス)、トキワヤマボウシ
草丈・樹高
品種によって多少変わりますが、基本的には3m~5mです。
栽培可能地域
東北以南
花色
花は白色の総苞片を4つ、中心に緑色の花序を持ちます。赤色や黄色の花を咲かせる品種も存在します。
開花期
6月から8月頃までを開花期とします。花持ちがよく、長く楽しめるのが特徴です。
結実期
結実期は10月から11月です。ぶつぶつとした赤い実は食べることもできます。
耐暑性 / 耐寒性
耐暑性は高いですが、ヤマボウシに比べて寒さに弱い樹木です。耐寒性は-5℃~-8℃まであります。暑さの心配がない常緑ヤマボウシですが、乾燥のしすぎは良くないので注意しましょう。

白い花が素敵な常緑ヤマボウシ

ヤマボウシより樹高が低い

ヤマボウシの樹高は10m~15mまで伸びるのに対し、常緑ヤマボウシは3m~5mほどです。品種ごとに多少の違いはありますが、それほど大きくならないため手入れしやすいというメリットがあります。狭いスペースに植える場合にも最適です。

常緑だが寒さに弱い

ヤマボウシと違い常緑樹ではありますが耐寒性が低く、地域によっては若干落葉することがあります。特に寒さが厳しい地域では、越冬できずに枯れてしまう可能性があるので注意しましょう。耐寒温度は-5℃~-8℃で、関東以西なら問題なく育てられます。

原産地は中国

ヤマボウシは日本の沖縄・九州・本州にも自生する樹木ですが、ホンコンエンシス(ホンコネンシス)とも呼ばれる常緑ヤマボウシは中国南部が原産地となっています。品種によってはラオスやベトナムのものもあり、より温暖な地域の樹木であることが分かります。

白い花を咲かせる

常緑ヤマボウシの花は、その呼び名の通りヤマボウシとよく似ています。花弁に見える白い部分は中心の花序を守る保護するための総苞片で、実際は花弁ではありません。
また常緑ヤマボウシには、花つきの良い「月光」という品種が存在します。かなりポピュラーな品種ですが、葉を見えなくするほどの花の数は圧巻です。

庭木に映える白い花が咲く木とは?季節ごとにご紹介

シンボルツリーとしての魅力

常緑ヤマボウシは、シンボルツリーとして人気があります。樹高が高くなりすぎないことや、剪定をしなくても樹形が整いやすいことがメリットとして挙げられ、ヤマボウシでは大きすぎるという方でも選びやすい樹木です。
さきほど紹介した月光以外にも、赤色の花を咲かせる「リトルルビー」や黄色の花を咲かせる「ヒマラヤ」など様々な品種があり、選択肢が多いのも魅力の1つです。

シンボルツリーとして人気のヤマボウシとは?育て方や特徴を徹底分析

常緑ヤマボウシの単幹と株立ち

枝葉のボリュームが出にくい単幹ですが、常緑ヤマボウシの場合は物寂しさや不足感はあまりありません。左右バランス良く樹形が整っているものが多く、剪定もしやすいため維持しやすいのが特徴です。
株立ちの常緑ヤマボウシは単幹に比べて繊細な雰囲気を持ちます。どうしても横に広がりやすいのがデメリットですが、適度に剪定していれば重苦しさを感じることもなく、エレガントな姿になります。

花は長い間楽しめ、秋になる実は食べられる

初夏から咲き始める花は花持ちが良く、8月頃まで楽しむことができます。花はヤマボウシに比べて小ぶりですが、数も多く満開時の姿は圧巻です。
常緑ヤマボウシは10月から11月頃まで赤い実を付けます。ぶつぶつの見た目は少し不思議な印象ですが、生でも甘くジャムにして食べるのがおすすめです。

季節で変化する葉を楽しむ

常緑ヤマボウシの葉は光沢があり、白い花と相まって大変鮮やかです。寒さに弱く、時期によっては全体の半分ほどが赤色に変化する場合があります。紅葉した葉は最終的に落ちてしまいますが、季節感を感じられるのがこの樹木の魅力です。

落葉ヤマボウシの詳しい解説はこちら

常緑ヤマボウシの育て方と特徴の育て方・管理方法

植え付け・植え替え

常緑ヤマボウシは耐寒性が低いため、寒さが厳しい時期の植え付けは避けます。適期は10月から11月、もしくは3月から5月です。
場所は日当たりと水はけを重視して選びます。半日陰でも問題ありませんが、花つきが悪くなる可能性があります。

植え付ける時は根鉢より二回りほど大きく穴を掘り、腐葉土を底に敷きます。穴を埋める土には、有機質肥料や緩効性化成肥料をすき込んだものを使用しましょう。植え付けが完了したら、根鉢の周りにしっかりと水を注ぎながら棒などでつつき、植え土をなじませます。また、根付くまでは支柱を立てる必要があります。

鉢植えの場合は定期的な植え替えが必要になりますが、常緑ヤマボウシは生育速度が少し遅めの樹木です。数年に1度行えば問題ないでしょう。鉢底の穴を定期的に確認し、根詰まりしているようであれば一回り大きい鉢に植え替えます。完了したらたっぷり水を与えましょう。春から夏にかけての暖かい時期に行うのが重要です。

常緑ヤマボウシをお庭に。育て方や成長の仕方についても解説します

肥料

肥料は寒さの厳しい1月から2月頃に与えましょう。寒さに耐えられるようになるまで2~3年はかかります。肥料は有機質肥料がおすすめです。

剪定

常緑ヤマボウシは自然と樹形が整うことがほとんどです。剪定は枯れた枝や伸びすぎた枝だけで問題ありません。適期は12月から2月頃で、枝が分かれている場所のすぐ上を切るようにします。切り口が大きい場合は、保護剤を塗ることで病気等を予防しましょう。

病害虫

病害虫に強くほとんど被害を受けませんが、アブラムシがつく場合があるようです。殺虫剤を使用して対策しましょう。
また、風通しが悪いとうどんこ病にかかることがあります。混み合った枝を適度剪定することで予防可能です。

植物の害虫や病気で困っている時!に見る|【害虫まとめ】も見てみよう。

日当たり

水やりは基本的に、土が乾いた時に行います。鉢植えの場合は特に重要ですが、庭植えの場合でも必ず管理するようにしましょう。自然の雨だけでは不十分な可能性があります。
また気温の高い時期は、根を傷めないよう日の出ていない朝晩に行うのが適切です。

水やり

水やりは基本的に、土が乾いた時に行います。鉢植えの場合は特に重要ですが、庭植えの場合でも必ず管理するようにしましょう。自然の雨だけでは不十分な可能性があります。
また気温の高い時期は、根を傷めないよう日の出ていない朝晩に行うのが適切です。

造園業界No.1店舗数!

剪定・伐採・草刈り・雑草対策等お庭周りのお悩みを解決!
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年間実績
3万件

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0円

瀬尾 一樹
監修者 樹木医 瀬尾 一樹

樹木医です。木も草も大好きで、将来は自分だけの森を持ちたいと思っています。木の美しさや育てる楽しさだけでなく、生きものとしての生態的な面白さも伝えていきたいです!好きな木はケヤキです。

執筆者 Matsuri.

熊本県の海と山に囲まれた田舎で育ち、幼少期からガーデニング好きの祖母を手伝う。高校時代には、音楽を中心に様々な芸術分野に興味を持つようになり、同時に自然の持つ面白さや奥深さに気づく。現在はライターとして活動し、多趣味を活かして幅広いジャンルで執筆。他にもカメラやデザインについて勉強中。自然に囲まれて暮らすのが1つの目標。

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