フェイジョア

熱帯の植物でありながらも寒さに強く、秋には実をつける。別名パイナップルグァバとも呼ばれる。

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瀬尾 一樹
監修者 樹木医 瀬尾 一樹

樹木医です。木も草も大好きで、将来は自分だけの森を持ちたいと思っています。木の美しさや育てる楽しさだけでなく、生きものとしての生態的な面白さも伝えていきたいです!好きな木はケヤキです。

執筆者 Matsuri.

熊本県の海と山に囲まれた田舎で育ち、幼少期からガーデニング好きの祖母を手伝う。高校時代には、音楽を中心に様々な芸術分野に興味を持つようになり、同時に自然の持つ面白さや奥深さに気づく。現在はライターとして活動し、多趣味を活かして幅広いジャンルで執筆。他にもカメラやデザインについて勉強中。自然に囲まれて暮らすのが1つの目標。

基本データ

分類
庭木-常緑
学名
Acca sellowiana(Feijoa sellowiana)
科・属名
科:フトモモ科 属:アッカ属
別名
パイナップルグァバ、アナナスガヤバ

シンボルツリーとしても人気のフェイジョア

寒さや害虫に強く、育てやすい

フェイジョアは、パラグアイやウルグアイを原産地とする熱帯の植物です。それでいて耐寒性が高く、年間の気温が10度を超える地域であれば庭や花壇に直接植えても育てることが可能です。

また病害虫に強く、被害を受けることはあっても、それが原因で育たなくなることはほとんどありません。

花も実、両方食べられる

フェイジョアは、実だけでなく花も食べることができます。
白い花弁にはほのかな甘さがあり、えぐみがなく食べやすい味です。しかし、赤い雄しべの部分は苦味があるので食べるのは控えましょう。
当たり前かもしれませんが、食べた花には実がつかなくなります。実を楽しみたい場合は花を食べすぎないよう気をつけましょう。

フェイジョアの実は、緑色の外見とパイナップルやりんごに似た味が特徴的です。ただしフェイジョアは、自家不結実性で1本だけでは実がつかない品種がほとんどです。
実を食べたい場合は、1本だけでも実がなる自家結実性の品種を選ぶと良いでしょう。

豊富な品種

フェイジョアには様々な品種があり、それぞれ実の味や形、収穫時期が違います。実を楽しみたい方には、自家結実性があるアポロやジェミニがおすすめです。

・アポロ:肉厚で甘さと香りの強さが特徴で、フェイジョアの実を存分に楽しむことができる中性品種です。

・ジェミニ:自家結実性が少し低いですが、味が濃厚な早生品種です。実を多くつけたい場合は、他の品種と育てて受粉させると良いでしょう。実が大きくなり、味もさらに良くなります。

フェイジョアの楽しみ方

1年間の変化を楽しむ

フェイジョアは、5月頃から鮮やかな花を咲かせ、秋には緑色の実を実らせます。常緑品種なので、冬でも葉を落とすことはありません。
四季に合わせて様々な表情を見せ、1年中その変化を楽しむことができます。

花や実を使った料理

白い花弁は、サラダの彩りとして加えたり、デザートの飾りつけに使うと良いでしょう。
実はもちろん生でも食べられますし、ジャムやヨーグルトスムージーにもおすすめです。果実酒にして楽しむこともでき、アイデア次第で様々な料理に活用できます。

剪定した枝を飾って楽しむ

剪定した枝は、捨てずにお部屋に飾りましょう。フェイジョアは枝だけでもかなり雰囲気を変えてくれます。
また、ドライにしても綺麗な葉を保ってくれるので、スワッグやリースにしても楽しめます。

生け垣として育てる

寒さや病害虫に強いことや、常緑品種であることを活かして生け垣として育てることも可能です。
目隠しとしての役割を果たしながら、お庭をよりおしゃれにしてくれます。特に洋風のお庭と相性が良くおすすめです。

フェイジョアの詳細情報

草丈・樹高
原種の場合、樹高は7m程度まで大きくなりますが、品種改良された品種の場合は、そのほとんどが3m程度になります。
栽培可能地域
関東以南
花色
厚みのある花弁は外側が白く、内側が赤褐色で食べると甘みがあります。また、非常に目立つ赤色の雄しべが特徴的です。
開花期
5月中旬から6月中旬までを開花期とし、8月頃まで花を咲かせます。
結実期
フェイジョアは、秋になると実を付け始め、10月から11月頃を収穫期とします。実は自然落下してから収穫しましょう。

また、実は寒さにさらされると味が落ちるといわれています。気温の低下する時期が早い地域では、収穫時期が早い品種を選びましょう。
耐暑性 / 耐寒性
熱帯を原産地としているため耐暑性が高く、-7℃程度まで耐えられる耐寒性も持ち合わせています。

フェイジョアの育て方・管理方法

植え付け・植え替え
3月中旬から4月中旬までに行いましょう。暖かい地域であれば、秋の植え付けも可能ですが、基本的には春がおすすめです。
フェイジョアは、日当たりの良い場所を好みます。水はけの良い土であることも重要です。

植え付ける時は、根鉢をくずして植えましょう。鉢に根がまわり過ぎている場合は、根を切ってから植え付けてください。

また、樹高が50cmを超える場合は切り戻しを行います。鉢で育てる場合は樹高30cmが基準です。

比較的寒さの厳しい地域で育てる場合は、敷わら等を使って寒さ対策しておきましょう。
-7℃まで耐えられるフェイジョアですが、幼木の場合は弱ってしまう可能性があります。
肥料
2~3月には寒肥として有機質肥料を、10~11月には速効性のある粒状肥料を追肥として施しましょう。
フェイジョアは生長しやすい植物なので、問題なく育っている場合は追肥の必要はありません。

また毎年3月には、アルカリ分やマグネシウムの補給として苦土石灰を施用すると良いでしょう。
剪定
剪定は3~4月に行いましょう。初めのうちは、1本を主幹としてまっすぐ伸ばしながら、徒長した枝を適度に剪定しましょう。

また、新たに発生した枝の先端は、1/3程度切り戻しを行います。年数が経って樹形ができてきたら、内側にも日が当たるよう混み合った枝を間引くようにしましょう。
病害虫
フェイジョアは病害虫に強い植物です。しかし被害を受けないわけではないので、ある程度の対策は必要です。

発生しやすい害虫として、アブラムシやハダニ、ハマキムシ等が挙げられます。殺虫剤を使用して、予防・駆除を行いましょう。また植え付け1~2年の苗木は、コウモリガの被害を受けることもあります。

フェイジョアは、「うどんこ病」にかかることがあります。この病気にかかると、葉や実が白い粉に覆われて光合成が難しくなり、最悪の場合枯れてしまうこともあります。
原因となるカビが繁殖しないよう、程よく風の通る場所で育てたり、葉が密集しないよう適度に剪定しておくと良いでしょう。
日当たり
フェイジョアは乾燥しやすい植物です。庭植えの場合、根付くと降水のみでも育ちますが、夏場に晴天が続くような時はしっかり水やりしましょう。生長が止まったり、落果する可能性があります。乾燥し過ぎないようマルチングすることも重要です。

鉢植えの場合は、土の表面が乾燥したら水を与えましょう。ただし、フェイジョアは過湿を嫌うため、与えすぎには注意が必要です。
水やり
フェイジョアは乾燥しやすい植物です。庭植えの場合、根付くと降水のみでも育ちますが、夏場に晴天が続くような時はしっかり水やりしましょう。生長が止まったり、落果する可能性があります。乾燥し過ぎないようマルチングすることも重要です。

鉢植えの場合は、土の表面が乾燥したら水を与えましょう。ただし、フェイジョアは過湿を嫌うため、与えすぎには注意が必要です。

出典(引用元)

フェイジョアの育て方 – みんなの趣味の園芸 NHK出版栽培管理
フェイジョアの育て方|住友化学園芸

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