造園業をメインとする株式会社ガーデンメーカーに取材する機会を得ました。
同社は、お庭づくりに関する全ての業務を自社で完結できる体制と全国200店規模の職人ネットワークを有した、お庭業界でも稀有な会社です。

事業開始から約11年で、造園業界No.1の店舗数を誇るに至ったビジョンと歴史に迫ります。

目次

創業者の氏永代表に会社設立の経緯を聞いてみた

氏永勝之
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
smileグループCEO
氏永 勝之

造園業界への危機感

ーーーでは早速ですが、ガーデンメーカーを設立した経緯について教えてもらっていいでしょうか?

氏永さん  はい、私がガーデンメーカーを設立した背景には、長年見てきたお庭業界の現状に対する強い問題意識がありました。
この業界は、造園業、植木業、エクステリア業など、細かく分かれた複数の業者が存在しています。
しかし、それぞれの業者が特定の分野に特化しているため、一般の顧客にとってはどの業者に依頼すべきかが分かりにくい状況が続いていました。

さらに、この業界は中小零細企業が中心で、大企業がほとんど存在しません。
そのため、顧客が信頼できる業者を見つけることが難しく、依頼先を選ぶ際に不安を感じる方が多かったのです。

ーーなるほど。ユーザーにとって分かりやすい窓口がないんですね。

氏永さん  また、働く側にとっても、労働環境は3Kとされ、社会保険が整っていないなど、基本的な労働条件が満たされていないことが多く、将来に対する希望を持つことが難しい状況でした。

このような現状を目の当たりにし、私は「業界の構造を変え、もっとお客さんにとって利用しやすい業界にしたい。そして、この業界で働く人が誇りを持てる環境を作りたい」と強く思いました。
この思いを実現するために、2012年にガーデンメーカーを設立しました。

「ハウスメーカー」はあるのに「ガーデンメーカー」はない。

ーー社名の「ガーデンメーカー」にはどのような思いがあるのでしょうか?

氏永さん  はい、「ガーデンメーカー」という社名には深い思いがあります。

「ガーデンメーカー」という名前には、お庭の業界を根本から変革し、新しい価値を提供する存在になりたいという強い願いが込められています。

ハウスメーカーが家を提供するのと同じように、私たちはお庭を提供し、顧客にとって安心できる存在になりたいと考えました。

ーー先程の「顧客にとって信頼できる業者がない」という話に繋がるわけですね。

氏永さん  さらに、「ガーデンメーカー」という言葉には、ただサービスを提供するだけでなく、業界全体をリードし、革新をもたらす存在になりたいという思いも込められています。
私たちは、顧客にとって信頼できるパートナーであると同時に、このガーデン業界で働く人々にとっても誇りを持てる職場環境を提供したいと考えています。

同業他社との差別化ポイント

ーーガーデンメーカーにしかない強みは何になるのでしょうか?

氏永さん  はい、まず第一に、私たちはお庭業界における「トータルガーデンプロデュース企業」としての位置づけを目指しています。

多くの同業他社は剪定や植栽などの造園系なら造園のみ、庭づくりなどの外構系なら外構のみなど、特定のサービスに特化していますが、私たちはお庭に関するすべてのニーズに対応できる包括的なサービスを提供しています。

庭木の植栽から庭のメンテナンス、庭リフォーム、エクステリアの設計・施工、さらにガーデン業界専門の求人サイト運営まで、一貫したサービスを提供することで、顧客にとって一つの窓口で全てを解決できる安心感を提供しています。

ーー庭に関する全てのことに対応できる、というわけですね。

氏永さん  そうです。次に、私たちは高品質なサービスを提供するために、業界のスタンダードを超えるプロフェッショナルなスタッフを育成しています。
ガーデンメーカーでは、職人のスキル向上を支援するための研修プログラムを充実させています。
現在はその体制をさらに強化するため、『ガーデンビジネス協会』という新たな組織の立ち上げを進めています。

ーー協会ですか!? もはや一企業の範疇を超えて、業界全体の活性化に繋がりそうですね。

氏永さん  そうですね、造園業界は年々従事者が減っています。
トータルガーデンプロデュース企業を名乗るからには、業界全体を盛り上げていく責任があると思っています。

さらに、私たちは業界としては珍しく、デジタル化を推進しています。
2012年にWEBサイトが普及していない時代から、インターネットを活用したマーケティングや顧客管理を積極的に行い、顧客との接点を増やしてきました。
これにより、顧客にとって分かりやすく、アクセスしやすいサービスを提供しています。

ーー業界のIT化にいち早く対応していたんですね。

氏永さん  はい。現在も積極的に新しいマーケティングツールを取り入れていっています。

地域密着型のサービス展開も私たちの強みです。
造園系の専門店smileガーデンでは全国に約200店舗を展開し、それぞれの地域の特性やニーズに合わせたサービスを提供しています。これにより、地域の皆様に愛され、信頼される存在として成長してきました。

ガーデンメーカーの理念・ビジョンについて聞かせてください!

ーーガーデンメーカーさんには、理念・ビジョンがあるのですね。詳しく教えていただけますか?

氏永さん  はい、ガーデンメーカーの理念は「Smile&Casual~業界で働く全ての人に誇りと希望を、業界に関わる全ての人に笑顔と満足を~」というものです。

この理念には、心身ともに明るく希望を持ち、そして信頼される会社を作るという思いが込められています。
私たちは、お客様が気軽に信頼して利用できる会社づくりと、業界で働く人々が将来の希望を持て、この業界で働いていることに誇りを持てる業界づくりを目指しています。

「smileガーデン」というサービスについて

ーーそれでは次に、主力事業のsmileガーデンについて教えていただけますか?

氏永さん  はい、smileガーデンは、料金が明確で誰でも気軽に頼むことができる植木屋さんを目指して設立されました。ちなみに、インタビュアーさんは職人についてどのようなイメージを持たれていますか

ーー庭職人のイメージですか?…悪く聞こえてしまうかもしれませんが、こだわりがあったり気難しい感じでしょうか…。依頼するにしても飲み物の差し入れはしたほうがいいのかな、なんて気を使いそうです。

氏永さん  そうですよね、皆さんそのようなイメージだと思いますし、実際そのような面があります。
私は現役の造園職人なのですが、昔からその状況に違和感を感じていました。

造園業界には古くから根強く残る職人気質な伝統や料金体制があって、例えば料金については

「このお庭の規模だと3人はかかるから○○円」
「やはり、終わらなかったのでもう2人分の料金が必要です。」

と、作業ベースというより人数ベースでの料金体制が昔からの通例になっていて、例え素人が来ても1人は1人とカウントされる事実があります。これでは普通のお客様は分かりづらいし納得できないですよね。

そのような状態の造園業界にサービス精神を取り入れたのがsmileガーデンというサービスです。

お庭の手入れを必要とするお客様が、費用や日数が不透明で悩むことがないように、明朗会計を徹底しています。
また、ユニフォームの着用や作業後のきれいな掃除など、お客様に安心していただけるサービスを提供しています。

ーー具体的にどのようなサービスを提供しているのでしょうか?

氏永さん  具体的なサービスとしては、庭木の剪定や伐採、草刈り、芝生の手入れ、季節ごとの花の植え付けなど、庭全般に関わる作業を行っています。いわゆる造園サービスです。
お客様が庭師に気を遣うことなく、安心して依頼できるよう、作業前に詳細な見積もりを提供し、作業後には必ずきれいに掃除を行います。
また、お客様のご希望に応じて、庭のデザインやプランニングも行っています。

ーーお客様からの反応やフィードバックはいかがでしょうか?

氏永さん  おかげさまで、多くのお客様から高い評価をいただいております。
「料金が明確で安心できる」
「作業が丁寧で信頼できる」
「庭が美しくなってうれしい」
といった声をいただくことが多いです。
特に、お庭の完成を見たときのお客様の笑顔や「ありがとう」の言葉が、私たちにとって大きな励みとなっています。
また、お客様からのフィードバックをもとに、サービスの改善や新しいサービスの導入にも取り組んでいます。お客様の満足と笑顔を第一に考え、常に進化し続けることを心がけています。

店舗数脅威の増加率。その理由

ーー現在smileガーデンの店舗数は200に迫る勢いですね。

氏永さん  はい、おかげさまで、smileガーデンの店舗数は順調に増加し、200に迫る勢いとなっています。
恐らく2024年の秋ごろには200店舗を達成しているかと思いますが、これは、お客様からの信頼とご支持をいただいている証と思いますし、弊社の各店舗スタッフが地域に根ざし、お客様一人ひとりのニーズに応えることを目指している結果だと思います。
私たちは、全国どこでも一貫した品質のサービスを提供できるよう、各店舗のスタッフの教育やサポートにも力を入れています。

ーー店舗数が増えると教育が大変かと思いますが、品質の維持はどのようにされていますか?

氏永さん  各店舗のスタッフには定期的な研修を実施し、技術やサービスの向上に努めています。
また、エリアごとに品質管理の本部担当者を配置し、定期的にサービスのチェックを行っています。
さらに、お客様からのフィードバックを真摯に受け止め、改善点があれば迅速に対応する体制を整えています。

ーー新しい店舗展開について、今後の計画はどのように考えていますか?

氏永さん  今後も、さらに多くの地域でsmileガーデンのサービスを提供できるよう、積極的に店舗展開を進めていく予定です。
しかし、単に店舗数を増やすだけでなく、smileガーデンに所属してくれる職人さん全てが充分な案件を持てることが重要だと考えています。
同じエリアに必要以上に職人がいると一人ひとりの案件が少なくなり、十分な稼ぎを得ることができないからです。
そのため、新規店舗の開設にあたっては、事前に地域のニーズ調査を行いエリアごとに店舗数に制限を設けています。

ーー加盟する職人さんのためにそこまで考えているんですね!驚きです。

社員インタビュー:マーケティング部 岩佐さん

ーー続いて、ガーデンメーカー マーケティング本部の岩佐さんにお話を聞きたいと思います。よろしくお願いいたします。

岩佐さん  よろしくお願いします。

株式会社ガーデンメーカー 
マーケティング本部 ブランド推進部
チーム長
岩佐 拓人

入社のきっかけと入社後の印象

ーー前職のことと、転職するに至った理由について簡単に教えてもらえますか?

岩佐さん  前職では主にWeb広告や営業を数年に渡って担当していましたが、もっとキャリアの幅を広げたいと考えたことがきっかけです。

どうせなら全くの異業種で新たな経験をしたいと思い転職先を探していたところ、お庭業界の当たり前を変えようとチャレンジをしている面白そうな会社を見つけたので、入社を決めました。

ーー実際に入社してみた印象はいかがですか?

岩佐さん  入社後の印象としては、思っていた以上に業務の垣根がないことにびっくりしました。

もちろん部署ごとにメインの仕事はありますが、社員数が少ないため状況に応じて他部署の仕事をすることもあります。
その分会社全体のことが見えるようになるので、毎日勉強することが多く刺激的な毎日を送れています!

今取り組んでいる仕事やそのやりがいは?

ーー岩佐さんが現在取り組んでいる仕事について教えてください。

岩佐さん  GARDEN-JOBという造園や外構業界に特化した求人サイトの運営に携わっています。
具体的には、掲載企業を募りながら求職者を集める業務を行っています。

造園・外構業界特化求人サイト「GARDEN-JOB」

建築業界全体に共通する課題ですが、専門技術を持つ職人が不足しています。
特に中小企業が多い造園・外構業界では、社長が現場に出ることも珍しくなく、人材確保業務が後手に回りがちです。

GARDEN-JOBは、Webからの掲載申し込みと成果報酬型の低リスクスタートという2つの特徴を持ち、忙しい社長が手軽に、余計なコストをかけずに人材確保できるモデルを提供しています。

ーーなるほど、業界特有の事情があるということですね。GARDEN-JOBを運営する中でやりがいを感じる瞬間についてはいかがですか?

岩佐さん  人材確保を通じて造園・外構業を営む会社の成長に関われることがモチベーションに繋がっていますね。

成長できていると実感すること

ーーガーデンメーカーに入社して、スキル&精神的に成長できたと実感したことはありますか?

岩佐さん  はい、ガーデンメーカーに入社してから、スキル面でも精神面でも大きく成長できたと感じています。
まず、スキル面では、前職で培ったWeb広告や営業のスキルを活かしつつ、新しい業界特有の知識や技術を学ぶことができました。
特に、造園や外構業界の専門的な知識や、人材確保に関するノウハウを身に付けることができました。
また、GARDEN-JOBの運営を通じて、ウェブマーケティングやデータ分析のスキルも向上しました。

精神面では、業務の垣根がなく、多岐にわたる業務に挑戦する機会が多いことで、自己成長を強く実感しています。
未知の業務に直面するたびに、自分の限界を超え、新たな挑戦を楽しむ心構えが養われました。
また、チームメンバーと協力し合うことで、コミュニケーション能力やリーダーシップも磨かれました。
お互いに助け合いながら仕事を進める環境は、非常に刺激的であり、自分自身の成長に繋がっています。

会社の理念・ビジョンについてどう思いますか?

ーー会社の理念・ビジョンについてどう思いますか?

岩佐さん  はい、会社の理念とビジョンには深く共感しています。
ガーデンメーカーは「お客様に安心と笑顔を届ける」という理念を掲げていますが、これは私が日々の業務を行う上での原動力となっています。

ーー岩佐さん自身が仕事を通じて達成したい目標は何ですか?

岩佐さん  私自身の目標は、ガーデンメーカーのサービスをさらに多くの人に知ってもらい、利用していただくことです。
特に、GARDEN-JOBを業界全体のスタンダードな求人サイトに成長させたいと考えています。
そのために、サイトの機能を充実させ、使いやすさを向上させることに注力しています。
また、造園業の魅力を広めるためのプロモーション活動を積極的に行い、業界全体の発展に貢献したいと考えています。

社内文化と働き方

ーー続いて、ガーデンメーカーの店舗管理本部チーム長である盛さんに、1日のスケジュールと社内文化について聞いていきたいと思います!

株式会社ガーデンメーカー 
店舗管理本部
チーム長
盛 賢慈

働き方紹介【店舗管理本部 盛さんの場合】

08:00出社・メールチェック
08:30加盟店へのフォロー電話
09:30店舗管理部ミーティング
11:00昼食・休憩
12:00加盟店の成績確認
13:30法人顧客への営業活動
16:00デジタル推進部と業務効率化ミーティング
17:00退社

ーー盛さんは8時出社なんですね。ガーデンメーカーの従業員は皆8時出社なのでしょうか。

盛さん  いえ、私は早番なので8時出社ですが、遅番メンバーだと10時出社の人もいます。
勤務時間とテレワークは柔軟に設定されていて、業務内容や個々の生活リズムに合わせて調整しています。これにより、効率的に働ける環境を整えています。

ーー朝の時間帯はどのように過ごされていますか?

盛さん  8時に出社してからは、まずメールチェックを行い、その日の予定や重要な連絡事項を確認します。
その後、8時半から加盟店へのフォロー電話をかけ、各店舗の状況を把握し、必要なサポートを提供します。
9時半からは店舗管理本部のミーティングがあり、チーム内で情報共有や進行中のプロジェクトの確認を行います。

ーー午前中は特に忙しいですね。昼食後はどのような業務を行っていますか?

盛さん  はい、午前中は特に忙しい時間帯です。
昼食と休憩を取った後の12時からは、加盟店の成績確認を行います。
これは各店舗の売上や業績をチェックし、必要に応じて改善策を提案するためです。
その後、13時半からは法人顧客への営業活動を行い、新たなビジネスチャンスを探ります。
16時からはデジタル推進部との業務効率化ミーティングがあり、業務の改善点や新しいツールの導入について議論します。
これらの業務が終わったら、17時に退社します。

ーー非常に充実した1日ですね。盛さんの業務の中で特に重要だと感じる部分はどこでしょうか?

盛さん  特に重要だと感じるのは、加盟店へのフォローと法人顧客への営業活動です。
加盟店へのフォローでは、各店舗が順調に運営されているかを確認し、必要な支援を提供することで、全体の業績向上に繋げています。
また、法人顧客への営業活動では、新たな取引先を開拓し、ガーデンメーカーのビジネス拡大に貢献しています。どちらも会社の成長に直結する重要な業務だと感じています。

納得感のある評価制度

ーー会社の評価制度について教えてください

盛さん  はい、ガーデンメーカーの評価制度はあしたのチームという人事評価専門ツールを利用しています。
年間の全社事業計画に基づいて、四半期ごとに上司と擦り合わせながら自ら目標を定め、それがどれくらい達成できたかで評価が決まります。
結果を出した人と出せなかった人の間で、給料や賞与に明確な格差をつけることを基本ルールとしていて、これにより、従業員一人ひとりが成果を出すために努力する動機づけとなっています。

ーー上司の匙加減で評価が決まらないということですね。非常にやる気が出そうです。具体的にはどのような基準で給与が決定されるのでしょうか?

盛さん  具体的には、基本給、手当、賞与の3つの要素で給与が決定されます。
基本給は過去の実績や入社時の経験・職歴に基づいて決められます。
手当については、福利厚生に関するものが多く、職務手当は経験や職歴を考慮して決定されます。
賞与は、どのような成果を出したかによって決まり、全社的な売り上げなどの数字や社員が具体的に何を達成したかが重要な評価ポイントとなります。

ーー新入社員の評価はどのように行われますか?

盛さん  新入社員の場合、入社月の次の四半期から評価を開始しますが、最初の2~3四半期については昇給・降給や昇格・降格は発生しません。
新入社員が業務に慣れる時間を確保するため、そのような仕組みにしています。

「褒め合い」ツールで皆仲がいい

ーー従業員同士が褒めあえるツールがあると聞いたのですが…

盛さん  はい、当社ではRECOGという社内コミュニケーションアプリを導入しています。
これは従業員同士が会社の理念や行動指針に基づいて行動できているかを評価し合う仕組みで、称賛や感謝の気持ちを簡単に伝え合えるツールです。
RECOGを使うことで、グループ理念の浸透やチームワークの強化、個々のモチベーションアップを図ることができます。
また、称賛の内容が見える化されることで、社内のコミュニケーションがさらに活性化しています。

ーー皆が仲良くなれそうな良い仕組みですね!RECOGの具体的な使い方について教えてください。

盛さん  RECOGでは、毎月1日に従業員一人ひとりに1000ポイントが配布されます。
このポイントを使って、同僚に感謝や称賛のメッセージを送ることができます。
例えば、困っている人を助けた時や、お客様のために素晴らしいサービスを提供した時などにポイントを贈ります。
また、贈られたポイントは弊社独自の社内ポイントとして、SP(smileポイント)が記録され、一定のポイントが貯まるとピアボーナスとして報酬に交換することができます。
これにより、日常的にお互いの良いところを見つけ、称賛し合う習慣が根付いています。

ーーRECOGの導入による効果はどのようなものがありますか?

盛さん  RECOGの導入によって、従業員同士の理解や信頼関係が深まりました。
お互いの努力や貢献を見つけやすくなり、自然とチームワークが強化されました。
また、称賛を受けることでモチベーションが上がり、自分の仕事に対する自信ややりがいも増しています。
さらに、社内のコミュニケーションが見える化されることで、どのような行動が称賛されるべきかが明確になり、従業員一人ひとりの行動指針が統一される効果もありますね。

ーー今後、RECOGをどのように活用していきたいと考えていますか?

盛さん  今後もRECOGを積極的に活用し、従業員のモチベーションアップとチームワークの強化を図りたいと考えています。
特に、新入社員や他部署とのコミュニケーションを促進するためのツールとしてさらに活用していきたいです。
従業員全員が主体的に称賛し合い、より良い社内文化を築くために、RECOGを最大限に活用していきたいと思います。

OJT・社内研修制度・社外研修制度

ーー会社の教育制度について教えてください。

盛さん  はい、ガーデンメーカーでは、新入社員が1日でも早く会社の方針や業務を理解し、活躍できるようにOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)制度を導入しています。
特に、ブラザー&シスター制度を採用しており、同じ部署の入社が一番若い先輩社員が指導役となり、仕事の進め方や考え方を教えるほか、社会生活の不安や心配事にも対応しています。
この制度により、新入社員だけでなく、教える側の若い社員も共に成長できる環境を整えています。

ーー具体的にどのような取り組みが行われているのでしょうか?

岩佐さん  具体的には、各部署・各業務別のスキルチェックリストを作成し、新入社員の成長を計画的にサポートしています。
また、教育の負担が特定の上司に集中しないよう、全員が参加する仕組みを整えています。
新入社員には、入社時から明確なゴールと全体像を示し、教育プロセスを見える化することで、安心して成長できる環境を提供しています。

ーーOJTの他に、どのような教育・訓練が行われていますか?

盛さん  年度初めの経営計画発表会はもちろん、四半期ごとの目標設定や評価面談、新入社員オリエンテーション、そして社外研修なども実施しています。
特に、経営計画書は私たちの日々の活動の教科書として重要な役割を果たしています。

経営理念やビジョンを深く理解し、従業員全員が同じ方向を向いて行動できるようにするためです。
また、ビジネス書を読む習慣を推奨しており、書籍購入補助制度も設けています。

ーー教育制度の成果や効果について教えてください。

岩佐さん  教育制度の成果として、昔より社員の定着率が向上し、全員がグループ理念を共有して行動するようになったことが挙げられますね。
新入社員が早い段階で会社の方針を理解し、業務に慣れることで、全体の業務効率も上がりました。
また、ブラザー&シスター制度によって、社員同士の信頼関係が深まり、チームワークの強化にもつながっています。

ーー今後、さらに改善したい点や目標はありますか?

盛さん  はい、今後は、各部署のマニュアルやスキルマップの整備を今以上に進め、全体の教育環境をより一層充実させたいと考えています。
特に、新入社員が自分の成長を実感できるよう、定期的なフィードバックと評価の仕組みを強化する予定です。
また、従業員のキャリアパスを明確にし、長期的な成長をサポートする体制を整えていきます。

ーー外部の研修についてはいかがですか?

盛さん  はい、外部研修も積極的に取り入れています。
外部の専門家から最新の知識やスキルを学ぶことで、従業員一人ひとりが成長できるようサポートしています。
外部研修を受けた従業員には、研修報告書を3日以内に経営管理部に提出してもらい、その内容を全従業員と共有することで、学びを組織全体に広げています。
これにより、個々の成長が会社全体の成長につながるようにしています。

ーー外部研修の具体的な内容について教えてください。

岩佐さん  外部研修の内容は多岐にわたります。
例えば、マーケティングやリーダーシップの研修、最新の技術やトレンドを学ぶセミナーなどがあります。
従業員が自分の業務に直接関連する内容だけでなく、幅広い視点で学べるよう、多様なプログラムを選んでいます。
また、研修で得た知識やスキルを実際の業務にどう活かすかを重視し、実践的な研修を選定しています。

社内外でのイベントとアクティビティ

全国のパートナーが集まる決起大会!

ーーsmileガーデンに所属している全国の職人さん達が集まる、smileガーデンAward(旧名称:総決起大会)というイベントがあるみたいですね。

盛さん  はい、以前は総決起大会という名前で開催していましたが、今年から「smileガーデンアワード」という新しい形に変更しました。
このアワードでは、ビジネスパートナー様とブランドの共有を図り、成績優秀店舗への表彰も行います。
また、ビジネスパートナーの皆様の功績を称える場として、懇親会も設けています。
情報収集や業務改善のための会話ができる場を提供することで、より一層の結束力を高めることを目指しています。

ーー参加者からの反応はいかがですか?

盛さん  参加者の皆様からは非常に好評をいただいております。
特に、表彰されることで日々の努力が認められることに喜びを感じているという声が多いです。
また、懇親会では普段なかなか会えない他地域の仲間たちと交流できることが刺激になるという意見も聞いています。
このアワードを通じて、全体のモチベーションが高まり、チームワークが強化されていることを実感しています。

ーー今後、このイベントをどのように発展させていきたいと考えていますか?

岩佐さん  今後も、smileガーデンアワードを通じて、ブランドの価値向上と全体の結束力をさらに高めていきたいと考えています。
また、新しい取り組みや技術を積極的に紹介し、常に進化し続ける企業でありたいと思っています。
さらに、ビジネスパートナーの皆様との協力関係を一層深め、共に成長していくことを目指しています。
このアワードが、smileガーデンの発展に寄与する重要なイベントとなるよう、内容の充実を図っていきます。

目標達成パーティと年間ヒーローの表彰

ーー先程写真を見せていただきましたが、全社での売上達成会などの社内イベントも楽しそうですね。

盛さん  はい、売上計画達成記念パーティは、上半期と下半期の売上計画を達成した際に開催される社内のお祝いイベントです。
前回は高級中華料理屋さんで、従業員全員で楽しみました。
こうしたイベントを通じて、従業員一人ひとりの努力が認められ、チームの結束力が強まります。
皆が一緒に喜びを分かち合い、次の目標に向けてのモチベーションも高まります。

ーーそういったイベントは従業員のモチベーションアップに繋がりそうですね。具体的にはどのようなプログラムがありますか?

岩佐さん  イベントでは、スピーチやゲーム、クイズ大会など、さまざまなプログラムを用意しています。
ゲームやクイズ大会は、従業員同士の交流を深める良い機会となり、普段なかなか話す機会のない他部署の従業員とも楽しい時間を過ごすことができます。
お互いの距離が縮まり、より強固なチームワークが築けると感じています。

また、表彰式では、全社での年間ヒーローの表彰、半期ごとにMVPが表彰され、社長のポケットマネー(笑)から金一封や商品が贈呈されています。
特に優れた成果を上げた従業員を称え、その努力を認めることでモチベーションを高めています。

ーー従業員の皆さんからの反応はどうですか?

盛さん  非常に好評です。多くの従業員が、達成会を楽しみにしていますし、毎回新しいプログラムやサプライズがあることで、次回への期待感も高まっています。
特に、表彰されることで日々の努力が認められる喜びや、他の従業員からの祝福を受けることで、自分の役割に対する誇りを感じるという声が多いです。
これが、日々の仕事に対する意欲ややりがいに繋がっています。

インタビューを終えて

ーー造園業というとレガシーなイメージがありましたが、ガーデンメーカーはそのイメージを大きく覆してくれました。
従業員一人ひとりがその理念を共有し、日々の業務に取り組んでいる姿勢がとても印象的でした。

また、名古屋オフィスの開設をはじめとする新たな取り組みや業界変革への意欲も伺え、今後の成長が非常に楽しみです。

執筆者 お庭の窓口編集部

お庭の窓口編集部です。 社内のお庭のプロたちから助言をいただきつつ、日々お庭について考えています★