「現在の仕事とは異なった業界に転職したいと考えてはいるけれど、未経験でも応募できる仕事はあるだろうか?」
「未経験でも応募しやすい業種について知りたい」といったお悩みはありませんか。

確かに転職は、現在の仕事と同じ業界や経験があるジャンルの仕事の方が決まりやすいものの、未経験者を積極的に採用している業界も複数あります。

この記事では、未経験者でも就職しやすい業界や職種について詳しく紹介します。
未経験業界への転職でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期か ら植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。 公園の設備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植 栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 お庭の窓口(転職情報)編集部

お庭の窓口転職情報の編集部です。 社内の造園・外構のプロたちから助言をいただきつつ、皆様に有益な情報を提供できるように頑張ります。

目次

未経験でも転職できる3つの理由

履歴書

そもそも、企業はなぜ未経験者を採用するのでしょうか。
知識の少ない未経験者を採用する理由は大きく3つあります。

まずは未経験者を採用する理由と、転職活動前に知っておきたい「未経験」の基準について紹介します。

未経験者を採用する3つの理由

知識の少ない未経験者を採用する理由を知っておくことは、今後の転職活動に大きく役立ちます。
まずは未経験者を採用する理由を確認してみましょう。

1,人手が不足している

1つ目の理由は人手不足です。
当然ですが経験者数には限りがあるため、経験者のみの募集では思ったように人が集まらないことも多いです。

中でも特殊なスキルが必要な業界では人材が不足しやすく、経験者だけを募集すると応募者が極端に少なくなってしまいます。

未経験者・経験者を問わず募集することで、応募人数の増加が期待できるだけでなく、他業界についての豊富な知識を持った人を採用することも可能になります。

2,経験よりも優秀さを重視している

2つ目の理由は、より優秀な人材を確保したいとの考えによるものです。
企業は常に、会社を共により良い方向へと導く柔軟性がある人材を求めています。

未経験者は業界の常識や業務内容にとらわれない自由な発想をすることができるため、「会社に新しい風を入れたい・斬新なアイディアを取り入れたい」といったことを目的として未経験者を採用する企業もあります。
業界での勤務経験がなくても、「今までの経験を活かし自社で活躍してくれそうだ」と面接官が感じたことで採用される人は多いです。

3,自社の方針に馴染んでくれる人を育てたい

また未経験者採用は、自社の方針に馴染んでくれる人材を採用したい場合にも行われます。

経験者を採用すると研修などの手間が省けるものの、「以前働いていた会社とやり方が異なる」といった理由で会社に馴染めなかったり、業務をスムーズに進められなかったりする人も存在します。

未経験者を採用する場合はまっさらな状態から業務の進め方を覚えていくため、そのような心配をする必要がありません。
また新卒採用者よりも教育コストがかからず、即戦力になる点も未経験者を採用する理由の1つです。

知っておきたい「未経験」の3レベル

未経験の業界へ転職する際に一番気をつけたいポイントは、企業が求める「未経験」には3つのレベルがあるということです。

募集要項に「未経験者歓迎」と書かれていると、業務に関わる仕事を全くしたことがない人でも積極的に採用する企業と考えがちです。

しかし企業が求める未経験には主に以下の3つのレベルがあり、どのレベルの未経験者を望んでいるかは企業によって異なります。

・業界未経験:実務経験はあるが、業界での勤務経験はない
・実務未経験:独学などにより基礎知識はあるが、実務は未経験
・完全な未経験:業界経験も実務経験もない

募集要項に「未経験者歓迎」との記載があっても、完全な未経験者だけを募集している訳ではないことを把握しておきましょう。
未経験者歓迎と書いてあっても、同時期に応募した経験者が優先される可能性は十分にあります。

当然ですが、完全な未経験は不利になりやすいです。
自分が3つのうち”どの未経験”に当てはまるのかを確認してから転職活動に望むことをおすすめします。

転職先の業界を選ぶ4つのポイント

未経験業界への転職を考えてはいても、現在の仕事と大きく異なった業界や職種での仕事に大きな不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
転職先の業界選びをする際には、気をつけたいポイントが複数あります。

ここでは、転職先の業界を選ぶ4つのポイントを紹介します。

離職率が低く、労働条件が良い

業界選びの際に最も重視すべき点は、労働条件や離職率です。

未経験者を積極的に採用しているからといった簡単な理由で応募先を決めてしまうと、入社後にミスマッチを感じる可能性が高くなります。

もちろん各企業の募集要項に注目することも重要ですが、まずは業界全体の離職率や平均年収・平均休日などの情報に注目してみましょう。

未経験者を歓迎している

また、業界が未経験者を歓迎しているかどうかも重視したいポイントの1つです。

年齢や経験に関わらず積極的に人材を募集している業界がある一方、長期のキャリア形成のために年齢制限を行ったり、募集対象者を経験者のみに限定したりしている業界も存在します。

転職活動をはじめる前に、業界全体の募集傾向をよく確認しましょう。

業務内容が厳しすぎない

仕事内容によって、休日が少ない・残業が多いなどのマイナスな特徴がある業界も多いです。
業界選びをする際は、ワークライフバランスや給料など希望する条件の優先順位を明確にし、自分に合った働き方ができる業界を選択しましょう。

業務の傾向や特徴を確認せずに転職活動を行うと、「現在の仕事が体力的に辛いため転職したのに、転職先は休日が少なく思ったように休めない」「残業が多くワークライフバランスがとりにくい」などのミスマッチが発生してしまいます。

業界全体の傾向や業務の特徴を必ず確認して、自分の希望する働き方に合った業界を選択したいですね。

今後も需要があると考えられる

また、今後も重要がある業界かどうかも重要なポイントの1つです。

例え内定をもらっても今後需要が落ちていくと予想される業界では、給料やボーナスなどの待遇も期待できません。

複数の業界で迷った場合は、将来性も1つの重要な判断基準になります。

未経験での転職におすすめの職種5選

転職の際は業界選びはもちろん、職種に注目することも重要です。

最後に、未経験でも比較的転職しやすいおすすめの職種を5つ紹介します。

ITエンジニア

ITやWEB業界は、未経験でも比較的応募しやすい業界の1つです。

業務では専門的な知識が求められることがほとんどですが、多くの企業では入社後に研修期間を設けています。

また未経験入社でも仕事をしながらしっかりと知識を身に着けていくことで、キャリアアップも期待できます。

営業職

営業職は経験よりも人間性が重要視される職種のため、未経験でも採用されやすい仕事です。
業界が異なっていても、営業職の経験があれば採用される可能性が高くなります。

営業職は業界を問わず募集されている仕事なので、職種に特にこだわりがない場合にもおすすめです。

介護士

介護業界は人手不足が深刻化しており、求人数も増加傾向にあります。

IT業界同様スキルが求められますが、充実した研修制度が用意されているため未経験者でも応募しやすい仕事の1つです。
完全未経験でも就職しやすく、年齢や経験を問わず比較的採用されやすい仕事と言えるでしょう。

土木・造園業の仕事

土木業・造園業も人材が不足しており、未経験者が採用されやすい傾向にあります。
土木業・造園業には、土木建設や造園・エクステリアなど幅広い職種があります。

土木業・造園業に転職する際は、管理側なのか職人側なのかなど、事前に業界研究を行い、自分のやってみたい仕事内容をはっきりとさせておくことが転職活動を成功させるポイントです。

ドライバー業

トラックドライバーなどの運送業界も人材不足に悩まされているため、運転免許を所持している人であれば未経験でも採用されやすい仕事です。

運転免許の他にもフォークリフトなどの資格が必要になることもありますが、入社後の取得でも問題ありません。
また高齢になっても比較的働きやすい職種なので、長く同じ仕事を続けたいと考えている人にも向いています。

未経験の業界や業種でも転職は可能

この記事では、未経験業界への転職や業界選びのポイントについて紹介しました。

未経験者は転職にとても不利ではと感じるかもしれませんが、スキルがあり即戦力になる経験者よりも、じっくり育てられる未経験者が採用される可能性は十分にあります。

未経験者の採用傾向は業界によっても異なりますので、求人傾向を確認してから転職活動をはじめることが転職活動を成功させるポイントです。

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