履歴書の自己PR欄を書く時、長所や短所は何を書くべきなのか分からなくなったことはありませんか?履歴書には長所や短所を記入する項目がありますが、自身の性格や長所、短所を記入するのは考えているよりもずっと大変です。
中には長所が一つも思いつかず、短所ばかり記入してしまうケースもあります。面接官に印象良く見せるためにも、性格や長所・短所を書くポイントについてご説明しましょう。
愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期か ら植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。 公園の設備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植 栽工事に現場代理人として携わる。
目次
なぜ履歴書の性格欄を記入しなければならないのか
履歴書の性格欄を記入するのは想像しているよりもずっと大変です。自分の性格を客観的に見たことがない人にとって、改めて考えると自分の性格がどんなものなのか分からない人も多いのではないでしょうか。
それでは、なぜ履歴書の性格欄を記入しなければならないのかご説明しましょう。
その人の人となりを知るため
性格欄を記入する必要性があるのは、企業側がこれから採用する見込みがある人の人となりを知っておきたいからです。上下関係に関わらず、一緒の企業で働くにあたってその人の性格を知ることは信用に足り得る人材かどうかを判断する必要性があります。
どんな人であっても信用がおけない人に仕事を任せることはできません。どんな性格をしているかどうかが分かれば、その人の人間性を知るため、そして社風に合った人間かどうかを知るためにも性格欄を記入しているかどうかを確認しているのです。
自己分析ができているかどうかを確認するため
自己分析は就活の基本であり、最も重要な部分です。企業は性格欄を見て自己分析がしっかりとできているかどうかを判断しているため、性格欄が記入されていない、もしくは性格欄が適当に記入されている人は性格を正しく伝えることができないということになります。
自己分析ができていないということは自分の性格を正しく伝えることができないということであり、就活に対して真剣ではない、あるいは企業への志望度が低いと思われてしまい、不採用になる可能性が高いでしょう。
長所の書き方
長所を書かなければいけないと分かっていても、「自分に長所なんて……」と思う人が多くいます。ただ、自分に長所がないからといって空白にすると、自分を客観的に見ることができないと判断される可能性があるばかりか、長所に期待できなくなってしまいます。
それらを防ぐためには、長所の書き方を知ることが大切です。それでは、長所の書き方についてご説明しましょう。
リーダーシップ
リーダーシップの高さをアピールする時は、
「自分ができることに率先して取り組み、新人をこまめに指導してきました。チームの目標を達成するためにフォローし合うといった雰囲気作りも行ってきました」
以上のように、自分がリーダーになった時にチーム全員をまとめられていたことをアピールするのが得策です。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力の高さをアピールする時は、
「みんなが理解しやすいように専門用語を使わず、分かりやすい言葉で伝えるように心がけていました。疑問や不明点を残さないように的確な質問をすることで顧客の紹介に繋げられるよう信頼関係を得ることに尽力しました」
以上のように、自身のコミュニケーション能力を活かしてどのようにチームをまとめてきたのかアピールするのが得策です。
協調性
協調性の高さをアピールする時は、
「チーム全員が同じ目標に向かって尽力できるように、立場が違うメンバーであってもコミュニケーションを重ねることに尽くしました。お互いに協力し合える関係になるように、協調性を持ってプロジェクトにあたりました」
以上のように、協調性を発揮できるように自分がチーム内でできたことは何かをアピールするのが得策です。
短所の書き方
短所ばかり思い浮かぶかもしれませんが、実際に短所ばかり記入するとネガティブな人だと思われかねません。だからといって短所が一つもないというのもおかしな話なので、かえって懐疑的な印象を与える可能性があります。
それでは、短所の書き方の参考になる例文をご説明しましょう。
我が強い
我が強いと聞くと自己中心的なイメージがつきやすくなりますが、以下のような例文が参考になります。
『自分の意見を主張する前に周囲の人の意見を聞くことを重要視すること、そして目的や状況にマッチしているかをよく考えるようにフォローする』
世話焼き
一見すると短所に感じられないかもしれませんが、世話を焼くことが押し付けになっている可能性もあります。世話を焼くことは悪いことではありませんが、以下のような例文が参考になります。
『自分の行動が押し付けになっていないか、相手の反応に注目し、話をよく聞く』
流されやすい
何でも相手の言うことを聞いて流されやすくなるのが短所であれば、以下のような例文が参考になります。
『何でも同意するのではなく、自分の立場や譲れないポイントを押さえ、ハッキリと意見を言う』
優柔不断
何か選択肢を迫られた時にすぐに決断できない人も多くいます。慎重になるのと迷うのとではまるで違うので、優柔不断が短所なのであれば、以下のような例文が参考になります。
『目的やルールなど優先すべき基準を決めて、選択肢を迫られた時に即断即決ができるように心がける』
まとめ
履歴書に長所や短所を書く必要性があるとはいえ、何を書けばいいのか困る人もいるでしょう。自分を客観的に見る機会などそうそうないので、自分にどんな長所や短所があるのか分からないのではないでしょうか。
極端に長所ばかり、短所ばかりに偏って記入してしまっては、面接官を呆れさせてしまうでしょう。それを防ぐためには、自己分析をしっかり行って自分の長所と短所を明確にすることが大切です。自己分析がしっかりできていると判断されれば、志望度が高く、信頼がおける人材として見られるでしょう。