履歴書には特記事項があることを知っていますか?
特記事項は履歴書を書く際に埋める必要性がある項目ですが、何を書けばいいのか分からない人も多くいるでしょう。
何を書けばいいのか分からない場合は空欄でもいいのか気になるところですよね。

それでは、特記事項とは何か、空欄でもいいのか、特記事項を書く際の例文についてご説明しましょう。

氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期か ら植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。 公園の設備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植 栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 中里 涼子

ライター歴8年以上の中里 涼子です。 引っ越しや不動産投資、美容、医療、クレジットカード、ビジネス、ペット、株式投資、食品、健康、占い、住宅、宝くじ、防犯、リフォーム・リノベーション、ダイエットなどの多種多様なジャンルの記事を執筆しております。

目次

特記事項とは何か?

不安、悩み

特記事項とは履歴書の本文に書ききれなかった内容を記載する場所です。
書ききれないからといって特記事項を書かないケースがありますが、せっかくアピールできるポイントなのに何も書かないのは非常に勿体ないでしょう。

特記事項は履歴書の様式によって記載する場所が違うため、場合によっては資格や検定を記載する場所の下や志望動機を記載する欄の横などに項目があることもあります。

特記事項に記入する内容は、基本的に希望する職種や勤務時間、勤務地など、入社可能日、特筆すべき既往歴、持病の有無、転居の予定などです。
必要がある場合は長文にならないように完結に記入することが大切です。

空欄でもいいのか?自己アピールなどを書いてもいいのか?

特記事項欄は基本的に「特になし」か「貴社規定に従います」と記入しましょう。
これは特に何か記入する必要性がない時に記入するもので、空欄のまま提出するのはNGです。

また、自己アピールを書いても問題ありませんが、1行~3行程度の簡潔な文章に留めることが大切です。
特記事項は比較的何を書いても自由ではありますが、ここで長々と自己アピールを記入すると自己アピール欄で伝えられないのかと思われる可能性があるでしょう。

長々と書かれた履歴書を読み上げるのも苦労してしまうので、面接官の心象を悪くする可能性も少なからずあります。
そこまで長いと結果的に内容がまとまらない文章になってしまい、相手にメッセージが上手く伝わらないことになりかねません。

さらに、自己中心的な内容を書かないように気を付けましょう。
残業は絶対にしたくないというような自己中心的な内容を書くと、自分のことしか考えてない人だと思われて不採用になる可能性があります。
ここで待遇などについて書くよりも、真っ当な理由があることを面接で伝えれば済む話です。

空欄にするのはなんでダメなの?

特記事項欄に「特になし」か「貴社規定に従います」と記入しなければならないのは、悪目立ちしたり書き忘れたと誤解されたり、応募意欲が低いと思われたりするからです。

履歴書は基本的に全ての項目を埋める必要性があるため、空欄があると履歴書の作成に手を抜いたと思われる可能性があります。
たとえ書く内容が何もなかったとしても、「特になし」か「貴社規定に従います」と記入するだけで印象がガラリと違ってきます。

空欄にしていただけで不本意なイメージを与えてしまう以上、空欄にせずに「特になし」か「貴社規定に従います」と書きましょう。

また、履歴書に空欄があるほど応募意欲が低いと思われる可能性があります。
応募しているのは一人だけでないので、履歴書の出来栄えを比較することもあるでしょう。
そんな時に空欄がない履歴書と特記事項欄が空欄になっている履歴書では、明らかに前者の方が良い印象を与えます。

応募意欲がある応募者を積極的に採用したいと考えるのは当然のことなので、特記事項欄は空欄にしないように「特になし」か「貴社規定に従います」と必ず書きましょう。

特記事項を書く際の例文

特記事項に書く内容は、基本的に希望する職種や勤務時間、勤務地など、入社可能日、特筆すべき既往歴、持病の有無、転居の予定などが挙げられます。
これらの内容を全て記入する必要性はないので、これだけは絶対に伝えておきたい内容だけを簡潔に記入するようにしましょう。

たとえば入社可能日は内定をもらってから1ヶ月~2ヶ月以内にするのが理想的です。
あまり入社可能日が遠いと入社する気がないと思われかねないので、あまり悠長な期間を記入しないようにしましょう。

もしも特定の職種を希望する場合は、必ず「希望職は○○です」と伝える必要性があります。
ただし、希望職種を記入する場合は、募集要項に記載されている名称の通りに記入しましょう。
ここで勝手に職種名を変えて記入してしまうと、採用担当者が混乱してしまうので無用な誤解を与えないようにしてくださいね。

その他の特記事項を描く際の例文は、以下の通りです。

・持病や治療中の病気がある時
持病の定期検診のため、2ヶ月に一度、午前休暇を希望いたします。
薬を服用しているため、業務に支障はございません。

・ブランクがある時
年齢的な問題から未経験でエントリー可能なポストがなかなか見つからず、○年○月~○年○月までの期間は転職活動に専念しておりました。

・引っ越しを予定している時
現在は●●県に在住しておりますが、▲▲月に都内へ転居予定です。
自宅から貴社まで通勤時間が10分ほどになるので、素早く出社できます。

・引っ越しする意思がある時
現在は●●県に在住しておりますが、採用となりました際には、貴社の通勤圏内へ転居を予定しております。

・転居できない理由がある時
現在母の介護が必要なため、恐れ入りますが、当面は転勤ができない状況です。

・入社日に制約がある時
引継ぎ作業の関係上、入社は●月●日以降を希望いたします。
(●月●日現職を退職予定)
・前職の在籍期間が短い時
事業売却により、入社時に想定していた業務内容から大幅に担当業務が変更となり、やむを得ず短期間での退職をしております。

まとめ

履歴書を書く際に忘れがちなのが、特記事項欄です。
特記事項といっても何も書くことがない場合もあるので、書くことがない場合は必ず「特になし」か「貴社規定に従います」と書きましょう。
どんな項目でも空欄があるほど応募意欲がないとみなされる可能性が高いため、特記事項欄も必ず記入することが大切です。

その他にも要望や現在の状況に応じて記入する内容が違いますが、一番大事なのは長々と書かないことです。
長々と書いてしまうとマイナスのイメージに繋がる恐れがあるので、簡潔に書きましょう。

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