働き方が見直されている現在、仕事探しの際に働きやすさや福利厚生の充実度を重視する人が増加しています。
中小企業の場合、大手の様な福利厚生制度を用意することは難しいかもしれません。
しかし「中小企業だから福利厚生は充実させなくても良いのでは」と考えていると、今後の採用活動に影響が出る可能性があります。
また福利厚生は、社員のモチベーションを保つためにとても重要な制度と言えます。
この記事では、中小企業が福利厚生を充実させるメリットについて解説しています。
中小企業でも導入できる低コストのサービスや注意点も合わせて紹介しているので、福利厚生でお悩みの方はぜひ参考にしてください。
愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期か ら植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。 公園の設備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植 栽工事に現場代理人として携わる。
目次
中小企業が福利厚生を充実させる4つのメリット
福利厚生の充実は社員が働きやすい環境を用意するだけでなく、企業イメージのアップや採用活動にも良い影響を及ぼします。まずは福利厚生を充実させる4つのメリットを紹介します。
【福利厚生を充実させるメリット】
・優秀な人材の確保に繋がる
・従業員満足度や企業イメージが向上する
・社員の健康維持に役立つ
・節税効果がある
優秀な人材の確保に繋がる
近年は職探しの際に、福利厚生の充実度を重視する人が増えています。
また条件が似た会社で迷った場合、福利厚生の内容で働く会社を決める人も少なくありません。
求職者は応募段階から福利厚生の内容を確認しているため、福利厚生を充実させることは応募数の増加にも繋がると言えるでしょう。
福利厚生の充実は採用活動において、働きやすさをアピールすることにも役立ちます。
また福利厚生を充実させより働きやすい環境にすることで、離職率の低下も期待できます。
従業員満足度や企業イメージの向上に役立つ
福利厚生を充実させると社員がワークライフバランスをとりやすくなり、結果として従業員満足度の向上にも繋がります。
ワークライフバランスが整った結果、社員のやる気や業務効率の上昇も期待できるでしょう。
また福利厚生が充実している企業は社員を大切にしている会社だと判断されることも多く、企業イメージの向上にも役立ちます。
社員の健康維持に役立つ
福利厚生サービスの中には、健康やリラクゼーションに関するサービスも多く存在します。運動教室などの健康に関する福利厚生の導入は、社員の健康維持に役立ちます。
会社の制度により社員が健康な状態を保てることは、結果として社員の定着率向上や満足度の向上にも繋がるでしょう。
節税効果がある
福利厚生にかかる費用は経費として計上することができます。経費とするには条件があり、費用全てが経費にできる訳ではありませんが、節税効果も期待できると言えるでしょう。
中小企業に導入できるおすすめの福利厚生
中小企業に福利厚生を導入する際は、コストや手間があまりかからないサービスの導入がおすすめです。
ここでは中小企業におすすめな3つの福利厚生サービスについて紹介します。
飲食系サービス
日々の食費を少しでも減らしたいと考えている社員にとって、飲食系福利厚生の充実は特に嬉しい制度です。
飲食系サービスと言っても社員食堂などの規模の大きなものではなく、栄養面に配慮した健康弁当宅配サービスや社内コンビニなど、様々なサービスが提供されています。
導入価格も比較的リーズナブルなサービスが多く、中小企業にぴったりな福利厚生と言えるでしょう。
また飲食系のサービスでは食事系の他にも、お菓子の販売やオフィスに本格的なコーヒーマシンを導入できるサービスもあります。
オフィスにお菓子やコーヒーマシンを導入することは、社員同士のコミュニケーションの増加にも役立つでしょう。
健康系サービス
飲食系サービスの他にも、運動不足や不規則な生活を改善するための健康系サービスの導入もおすすめです。
健康系サービスと言ってもスポーツジムの割引だけでなく、社内で運動教室を開催したり、食事についての指導を受けられたりするものまで幅広いサービスがあります。
また運動以外にも、社内マッサージや仮眠制度など日々の疲れを癒す福利厚生も人気があります。
健康系福利厚生の導入は、健康維持や業務効率のアップにも繋がります。
パッケージサービスの活用
色々なサービスの導入が面倒な場合は、福利厚生代行サービスが提供するパッケージサービスの導入が効果的です。
パッケージプランは幅広いジャンルのサービスがパッケージになった福利厚生制度で、資格取得のサポートから暮らしに関するものまで幅広いサービスが揃います。
パッケージサービスの導入により、低コストで充実した福利厚生制度を用意することも可能になります。
どの福利厚生サービスを導入しようか迷った場合は、パッケージサービスを検討すると良いでしょう。
中小企業が福利厚生を導入する際に気をつけたい2つのポイント
ここまで福利厚生を充実させるメリットやおすすめのサービスについて紹介しましたが、福利厚生の導入はメリットだけではありません。
最後に、福利厚生の導入時に気をつけたい2つのデメリットを紹介します。
福利厚生の充実はコストや手間がかかる
1つ目は、福利厚生の充実にはコストや手間がかかるということです。
社員に喜ばれる福利厚生を導入するためには、以下の様な作業が必要となります。
・社員のニーズの把握
・導入後の利用状況の把握
・定期的な見直し
せっかくサービスを導入しても、利用されなければ意味がありません。
サービスを導入して終わりではなく、導入後も利用状況や社員のニーズなどを定期的に把握する必要があります。
福利厚生サービスの充実は社員にとって嬉しい点が多いですが、担当者の負担増加にも繋がる場合があると考えた方が良いでしょう。
また制度によっては内容に不満を感じる社員もいるため、全てのニーズに応えることが難しい点もデメリットと言えます。
福利厚生費として認められるには条件がある
「福利厚生を充実させるメリット」で福利厚生に関する費用は経費にできると紹介しましたが、その全てが経費として計上できる訳ではありません。
福利厚生費用として認められるためには、以下の3つの条件を全て満たす必要があります。
・全従業員を対象としているか
・金額が常識的に考えて妥当な範囲内か
・現物支給ではないか
福利厚生費については事前に社内規定を作成しておき、経費として計上する際は明確に説明できる様にしておきましょう。
福利厚生の充実度は採用に大きく関わる
この記事では、中小企業の福利厚生について解説しました。
中小企業に大企業並みの福利厚生制度を導入することは難しくても、外部サービスを活用することで十分に福利厚生を充実させることは可能です。
福利厚生の充実には大きく4つのメリットがあり、社員の満足度や生産効率のアップにも大きく役立ちます。
【福利厚生を充実させるメリット】
・優秀な人材の確保に繋がる
・従業員満足度や企業イメージが向上する
・社員の健康維持に役立つ
・節税効果がある
中小企業における福利厚生の導入は、優秀な人材の確保に繋がると言えるでしょう。