「せっかく採用した社員が短期間でやめてしまう」
「採用について現場と人事の意見が合わず、人材像が決まらない」
といったお悩みはありませんか。
採用した社員がすぐにやめてしまう理由には、採用ミスマッチが考えられます。

採用ミスマッチとは、企業と求職者のニーズが一致しないことを指します。
時間をかけて採用したにも関わらず、「思っていた仕事内容と異なっていた・社風が合わない」などのミスマッチを理由に早期退職してしまう社員も多く存在します。
またせっかく人事で良い人材を採用したと思っても、現場社員がミスマッチを感じる場合もあります。
この記事では、採用ミスマッチが生まれる原因や現場社員との採用ギャップを埋める方法について詳しく解説します。

氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期か ら植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。 公園の設備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植 栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 お庭の窓口(転職情報)編集部

お庭の窓口転職情報の編集部です。 社内の造園・外構のプロたちから助言をいただきつつ、皆様に有益な情報を提供できるように頑張ります。

目次

採用ミスマッチが生まれる原因とリスク

そもそも、採用ミスマッチはなぜ発生してしまうのでしょうか。

まずは採用ミスマッチが生まれる理由と、採用ミスマッチによって発生するリスクについて紹介します。

採用ミスマッチが生まれる5つの原因

採用ミスマッチが生まれる原因には、主に以下の5つの理由が考えられます。

【採用ミスマッチの原因】
・応募者を集めるためメリットばかりをアピールしてしまう
・入社後のフォローが不足している
・面接官による評価のばらつきがある
・求める人材像が把握できていない
・求職者のことを理解できていない

よくある原因は、応募者数を増やすためにメリットばかりをアピールすることです。

企業側がアピールした内容と入社後の仕事内容や制度についてギャップが大きいことは、転職者が退職を検討する大きな理由となります。

採用活動を行う際はメリットばかりをアピールするのではなく、まだ自社に足りないと感じられる点も合わせて伝えると良いでしょう。

また入社後のフォローが足りないと求職者は不安を感じやすくなり、結果として採用ミスマッチにつながります。

内定を出したら終わりではなく、業務に慣れるまでフォローを行うことが重要です。

さらに、転職者ではなく企業側が採用ミスマッチを感じる場合もあります。

求める人材像がしっかりと定まっていない場合は、採用した後で思っていたような人材ではなかったことが判明し、企業側が採用ミスマッチを感じやすくなります。

求める人物像が定まっていないと、面接官によって評価がバラバラになってしまいます。

採用ミスマッチを防ぐためには、事前に採用基準や求める人物像をはっきりとさせることが重要です。

採用ミスマッチによって発生するリスク

採用ミスマッチは、ただお互いが残念な思いをするだけではありません。

採用ミスマッチが生まれると、以下のようなリスクが発生します。

【採用ミスマッチによって生まれるリスク】
・余計な採用コストや手間がかかる
・早期退職につながる

採用ミスマッチにおける一番大きなリスクは、せっかく採用した社員が早期退職することで、採用に関するコストや多くの手間が無駄になってしまうことです。

採用活動では、説明会や面談・面接など多くの手間がかかっています。

しかし採用ミスマッチによって転職者が退職してしまうと、採用活動を1からやり直さなければならなくなり、結果としてより多くの手間やコストが発生します。

また転職者がミスマッチを感じた場合にも、転職活動をやり直すことになります。

求職者と企業側両方に損がある採用ミスマッチは、できるだけ防ぐべきと言えます。

転職者だけでなく、現場社員も採用ミスマッチを感じている

採用ミスマッチと聞くと人事担当者と求職者だけが感じる問題の様に思えますが、現場社員も採用のミスマッチを感じています。

現場社員が感じるミスマッチは多く、会社の規模が大きい場合は人事担当者に現場の意見が伝わらず、仕事がスムーズに進まなくなることもあります。

次に、現場社員と人事担当者のギャップについて紹介します。

人事と現場社員のギャップが生まれる理由

人事担当者と現場社員のギャップが生まれる理由には、大きく2つの理由が考えられます。

【人事担当者と現場社員のギャップが生まれる理由】
・人事と現場で欲しい人材の条件すり合わせを行っていない
・現場社員が全く採用に関与していない

一番大きな原因は、人事と現場で欲しい人材についての条件のすり合わせが行われていないことです。

人事担当者が良い人材だと判断して採用しても、入社後に現場担当者から「思ったような人材ではなかった」との苦情が入ることも少なくありません。

また現場社員が全く採用に関与すること無く採用活動を終わらせてしまうことも、ギャップが生まれる原因になります。

人事部だけが主体となって行う採用活動では、現場の様子を把握しないまま採用活動が行われることで、人事担当者と現場社員との間にズレが生じてしまうのです。

現場社員と意見のすり合わせを行わず、人事部だけが採用活動を行うことは、採用ミスマッチを生む原因となると言えるでしょう。

採用ミスマッチを防ぎ、現場とのギャップを減らす5つの方法

では採用ミスマッチを防ぐためには、どの様な対策をすれば良いのでしょうか。

最後に採用ミスマッチを防ぎ、現場社員とのギャップを減らす方法について紹介します。

【人事と現場のギャップを減らす方法】
・現場社員に採用活動に参加してもらう
・求める人材像をはっきりさせる
・選考方法を見直す
・入社後のフォローを行う
・オフィス見学や懇談会を開催する

現場社員に採用活動に参加してもらう

人事と現場のギャップを減らすためには、まずは現場社員にも採用活動に参加してもらうことが効果的です。

説明会や選考などに参加してもらうことで、早い段階で合わない人材を判断できる様になり、ミスマッチの防止につながります。

求める人物像を明確にする

また選考に関わってもらうだけでなく、採用活動を始める前にそれぞれが求める人材について話し合っておくことも重要です。

採用してから「自社には合わない人材だった」と感じないようにするために、現場社員を含めて話し合いを行い、求める人材像をはっきりとさせておきましょう。

選考方法を見直す

現場社員に採用に参加してもらうため、面接の回数を増やしたり、説明会で話をしてもらったりすることも効果的です。

現場社員の採用への参加は、現場で活躍できそうな人材を見定めやすくなるだけでなく、求職者が現場社員の声を聞くことにより、ミスマッチを防ぐことにもつながります。

入社後のフォローを行う

また入社後のフォローが足りないことでも、転職者は不安を感じやすくなります。

入社後は業務についての説明だけでなく、声掛けを積極的に行うなど、転職者が会社に馴染みやすくする工夫が重要です。

オフィス見学や懇談会を開催する

採用ミスマッチは、勤務時間や給与・勤務内容についての認識が異なっていたことにより起こることも多いです。

懇談会など現場社員と求職者が直接話すことができる機会を設けることで、実際の業務内容や条件についてなど、面接では聞きにくい話をすることが可能になります。

また業務内容について話をする際には、入社後の仕事内容について詳しく解説するとギャップ減少に効果があります。

懇談会と合わせてオフィス見学などを実施することで、オフィスで働くイメージを掴むことができ、社員の不安軽減にもつながります。

採用ミスマッチを防ぐには、現場社員が採用活動に関わることが効果的

この記事では、採用ミスマッチや現場社員と人事のギャップを防ぐ方法について紹介しました。

最後にもう一度採用ミスマッチを防ぐ方法についてまとめます。

・現場社員に採用活動に参加してもらう
・求める人材像をはっきりさせる
・選考方法を見直す
・入社後のフォローを行う
・オフィス見学や懇談会を開催する

採用ミスマッチを減らすためには、人事部だけで採用活動を行うのではなく、現場社員にも積極的に採用活動に関わってもらうことが大変重要です。

採用ミスマッチによりお互い残念な思いをしないためには、メリットばかりを主張せず、現場の生の声を求職者に届けることがポイントと言えるでしょう。

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