『造園施工管理技士』とは、建設業の特定業種の技術を認定する施工管理技士のひとつで、国土交通省が管轄する国家資格です。造園に関する最高度の技術者である造園施工管理技士は、造園の立案から計画図の製作、施工、品質および安全の管理などを一手に引き受けることができます。造園とはいっても「造園技能士」の資格とは性質が異なり、職人の技術を認定する資格ではなく、設計から施工に至るまでの一連の管理監督をおこなう技術者を対象としています。1級を取得すると、営業所ごとに必置が義務づけられている専任の技術者、あるいは工事現場ごとに必ず配置しなければならない主任技術者および監理技術者になることができます。また、造園施工管理技士の資格を取得すると「社会保険労務士」の受験資格を得ることもできます。

氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期か ら植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。 公園の設備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植 栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 お庭の窓口(転職情報)編集部

お庭の窓口転職情報の編集部です。 社内の造園・外構のプロたちから助言をいただきつつ、皆様に有益な情報を提供できるように頑張ります。

目次

資格取得についてのポイント

造園施工管理技士は、試験に合格することで資格が取得できますが、管理者としての技術を認定するので、それなりの実務経験がなければ受験できません。しかし、高卒や中卒でも実務経験があれば直接1級にチャレンジ可能です。1級と2級の級位が用意されていますが、1級では3年から15年以上、2級では1年から8年以上の実務経験が必要ですので、受験資格を得るにはそれなりの年月を必要とします(必要年数は学歴などによって細かく異なります)。

造園施工管理技士

試験概要

受験資格

【1級】

・大学の指定学科卒業後3年以上の実務経験(指定外4年6カ月以上)
・短期大学または高等専門学校の指定学科卒業後5年以上の実務経験(指定外7年6カ月以上)
・高等学校の指定学科卒業後10年以上の実務経験(指定外11年6カ月以上)
・その他の学歴で15年以上の実務経験
・2級合格者で5年以上の実務経験

上記以外にも受験資格が多岐にわたるので要確認

【2級】

・大学の指定学科卒業後1年以上の実務経験(指定外1年6カ月以上)
・短期大学または高等専門学校の指定学科卒業後2年以上の実務経験(指定外3年以上)
・高等学校の指定学科卒業後3年以上の実務経験(指定外4年6カ月以上)
・その他の学歴で8年以上の実務経験
・ 職業能力開発促進法による1級又は2級「造園」の技能検定合格者 で実務経験が4年以上(ただし、1級「造園」の資格を取得した者、又は、平成15年度までに2級「造園」の資格を取得していた者は、実務経験年数の記載は不要 )

試験内容

【1級】

学科試験土木工学など、施工管理法、法規
実地試験施工管理法

【2級】

学科試験 土木工学など、施工管理法、法規
実地試験 施工管理法

受験申込・問合せ

一般財団法人 全国建設研修センター
試験業務局造園・区画整理試験部造園試験課
〒187-8540 東京都小平市喜平町2-1-2
TEL 042(300)6866
ホームページ http://www.jctc.jp/exam

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