造園技能士は庭に関するさまざまな知識と技能の検定を行う国家資格で、現在、全国で約12万人が取得しています。一般家庭の庭づくりや維持管理といったお仕事の他、大規模な公園、街路樹、公共施設、オフィスや工場緑化などの公共工事では現場に参加することが義務づけられている資格です。

造園技能士の資格は、造園施工管理技士の受験資格や職業訓練指導員 (造園科)、職業訓練指導員 (森林環境保全科) の実技試験免除資格になっています。等級区分は1級、2級、3級の別があり、それぞれ上級、中級、初級と位置づけられています。

氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期か ら植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。 公園の設備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植 栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 お庭の窓口(転職情報)編集部

お庭の窓口転職情報の編集部です。 社内の造園・外構のプロたちから助言をいただきつつ、皆様に有益な情報を提供できるように頑張ります。

目次

資格を活かすヒント~世界で注目される日本庭園~

日本だけでなく、世界中にファンのいる「日本庭園」は、いまや外国の公園や個人宅にも造営されるほどになっています。狭いスペースに自然景観を再現する独特の庭園であるため、その手入れにも特殊な技能が求められ、「庭師」が活躍するアーティスクティックな分野となってきています。庭師に特別な資格は必要ありませんが、造園のスペシャリストを認定する資格として造園技能士が位置付けられており、世界で庭師として活躍するというのも一つの選択肢にしてはいかがでしょう。

資格 造園技能士

造園技能士の資格取得について

造園技能士は、技能検定制度の一種で、都道府県知事が実施する認定試験に合格することで取得できる国家資格です。1級、2級、3級の級位が用意されており、受験するにはそれぞれ7年、2年、1年以上の実務経験が必要です(職業訓練歴や学歴により年数が変わります)。試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技では実際に竹垣の製作や敷石の敷設、石の配置や植栽などをおこないます。

2020年の実施要項はまだ発表されていませんが(2020.02.25現在)年度内には発表されると思いますので、詳細が分かり次第お知らせいたします。

試験概要

受験資格

【1級】7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上、3級合格後4年以上の実務経験 ※学歴により必要な実務経験年数が異なる

【2級】実務経験2年以上、または3級合格者 ※学歴により実務経験が不要になる

【3級】不問

試験内容

【1級・2級】

学科試験庭園および公園、施工法、材料、設計図書、測量、関係法規、安全衛生
実技試験造園工事作業

【3級】

学科試験 庭園および公園、施工法、材料、設計図書、関係法規、安全衛生
実技試験 造園工事作業

受験申込・問合せ

中央職業能力開発協会
〒160-8327 東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿木村屋ビルディング
TEL:03-6758-2855
技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)
http://www.javada.or.jp/jigyou/gino/giken.html

2020.3.2追記 令和2年度の受験日程が発表されました。前期の受験受付は  2020年4月6日(月)から 4月17日(金)までですので、お忘れなく! 

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