1級造園施工管理技士の試験に挑戦する方にとって、難易度と合格率はとても気になるのではないでしょうか?

 

本記事では、1級造園施工管理技士の試験内容と、合格を目指すための勉強方法を詳しく解説しています。

 

試験に合格するには、出題される分野や試験日程、効率的な勉強方法を把握しておくことが鍵となります。

 

ぜひ、最後まで読んで合格への道を切り開いてください。

氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期か ら植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。 公園の設備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植 栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 ダーチー

工場に勤務しながらWebライターをしているダーチーと申します。これまで、建設業や製造業、物流業、飲食店のアルバイトまで経験しました。

目次

1級造園施工管理技士の合格率は?

一級造園施工管理技士の試験は、専門知識と技術が要求されるため合格率は低めですが、努力と正しい勉強により合格は十分可能です。

第一次検定、第二次検定に分けて合格率をお伝えするので、1級造園施工管理技士を受験する際の参考にしてください。

「第一次検定」の合格率

第一次検定の合格率は年によって変動があるものの、おおよそ35%から40%の範囲で推移しています。

年度合格率
平成30年度41.20%
令和元年37.00%
令和2年39.60%
令和3年35.90%
令和4年44.00%

平均合格率は39.55%となります。

超難関というわけではありませんが、基礎的な造園技術だけでなく、工程管理や法規の知識も問われるので、合格するためには幅広い知識を理解することが必要です。

「第二次検定」の合格率

「第二次検定」はさらに専門性が高い試験なので、合格率は「第一次検定」に比べてもあまり差はなく、おおよそ35%から40%程度で推移しています。

年度合格率
平成30年度37.50%
令和元年35.90%
令和2年39.60%
令和3年41.00%
令和4年40.00%

平均合格率は、38.44%となります。

実際の造園現場で直面するような、複雑で技術的な問題を解決する能力が求められるため、実務経験と高度な専門知識が不可欠と言えるでしょう。

 

今後、難易度が下がる可能性は?

国家資格試験の難易度は固定されているわけではありません。

社会情勢の変化や受験者数の推移、業界のニーズなどを踏まえて、適宜見直しが行われる可能性があります。

例えば、造園業界で人材不足が深刻化し資格取得者の確保が急務となれば、難易度を下げて合格者数を増やすかもしれません。

一方で、資格の質を維持するために難易度を下げないという判断もあり得ます。造園施工管理技士は工事現場で重要な役割を担うため、一定の専門性が求められるためです。


つまり、今後の難易度は造園業界を取り巻く環境次第と言えます。合格率が極端に低ければ難易度の見直しの可能性もありますが、現時点では大幅な変更は考えにくいでしょう。

1級造園施工管理技士の試験内容と試験日程

1級造園施工管理技士の認定試験は、造園業務に関する深い理解と専門的スキルの確認を目的としており、試験内容は非常に広範囲にわたります。

ですので、試験内容(出題分野)を知ることは合格率に直結すると言っていいでしょう。

本章で試験内容(出題分野)を詳しく紹介しますので、試験日程と合わせてしっかり把握しておきましょう。

「第一次検定試験」の出題分野

「第一次検定試験」では、主に造園に関連する工程管理、法規、および技術基礎知識が試されます。

具体的には

  • 造園原論
  • 造園材料
  • 植栽
  • 造園施設
  • 土木工学
  • 関連工事
  • 測量・設計図書
  • 施工管理
  • 法規

上記の分野から、四肢択一式の問題が計65問出題されます。

試験日程は午前午後に分かれ、出題内容は下記の通りとなっています。

日程科目試験時間
午前土木工学、施工管理法 36問午前2時間30分
午後施工管理法、法規 23問
施工管理能力(能力問題) 6問
午後2時間

(一財)全国建設研修センター

 

合格ラインは正答率60%例年39問以上となっています。

造園設計の基本から施工管理までのプロセスを理解しているかを測るため、幅広い知識が求められます。

さらには、効率的な現場管理や安全管理に関する問題、法令に関する問題も出題されるので、現場で直接使える知識が必要とされます。

計4時間半と長い試験時間になっているので、合格するためには高い集中力と体力も求められるでしょう。

「第二次検定試験」の出題分野

「第二次検定試験」ではより実践的な技術が問われるため、「第一次検定」で問われる知識領域に加え、具体的な施工計画の策定、問題解決能力、管理能力に関する問題が出題されます。

 

具体的には、記述問題5問が出題されます。

【記述問題】

記述問題では、植栽施工と施工管理問題が出題されます。

数字や専門用語を用いて具体性を高めることが求められます。

 

【経験記述問題】

経験記述問題では、指定されたテーマに基づき、実際に担当した現場概要や発生した問題点、対処策を具体的に記述します。

※令和5年度までは、植栽施工は必須回答、施工管理問題に関しては、工程管理・品質管理・安全管理の中から1問選択して記述回答する形式でした。

しかし、令和6年度からは、自身の経験に基づかない回答を防ぐために、工程・品質・安全管理の中から1つを選び答える問題はとりやめになっています。

 

選択式ではなく問題はすべて必須問題となるので、注意してください。

 

(参考文献 (一財)全国建設研修センター

出題形式が変わるため、合格ラインに関して確実な情報はありませんが、実際の現場で遭遇する具体的な問題に対して適切な解答を導き出す能力や、高度な専門知識と経験が必須になるのは間違いないので、高い合格率が求められると考えられます。

 

1級造園施工管理技士の試験日程

1級造園施工管理技士の試験は年に1〜2回、通常は春と秋に設けられています。

【令和6年度、試験日】

  • 1級第一次検定:令和6年9月1日(日)
  • 1級第二次検定:令和6年12月1日(日)

【申し込み受付期間】

  • 令和6年5月7日(火)〜5月21日(火)

 【合格発表】

  • 1級第一次検定:令和6年10月3日(木)
  • 1級第二次検定:令和7年3月5日(水)

 

ただし、具体的な試験日程は、社会情勢などの理由により毎年異なるため、受験を考えている方は必ず関連機関の公式サイトを確認するようにしてください。

全国建設研修センター

1級造園施工管理技士の試験地

1級造園施工管理技士は、第一次、第二次共に同じ試験地となります。

第一次検定の試験地は10地区です。

  • 札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇

 

お住まいの地域の試験地を選んで受験しましょう。

1級施工管理技士の勉強方法

1級造園施工管理技士の資格を取得するためには、効率的かつ戦略的に学習することが必須です。

勉強時間は、個人の学習能力や基礎知識の有無によってことなりますが、独学の場合1年程度の集中した学習が必要でしょう。

 

ここでは、主に独学、通信講座、学習アプリという三つの方法を深掘りし、それぞれの利点と活用法について解説していきます。

各学習方法には独自のメリットがあり、あなたのライフスタイルや学習スタイルに最適な方法を選択することで、合格する確率が上がりますので、ぜひ参考にしみてください。

独学で過去問を中心に学ぶ

独学で1級造園施工管理技士の試験に挑戦する際、過去問題を中心にするのが一般的です。

過去問を解き、試験の傾向と対策を掴んで実際の試験で問われる内容や形式に慣れることが重要です。

まず、過去数年分の試験問題を集め、それらを繰り返し解いてみましょう。間違えた問題は特に重点的に復習し、なぜ間違えたのか、正解の理由と自分の考えがどう異なっていたのかを理解することが重要です。

また、試験に出る法規や技術基準など、詳細な知識が求められる部分は、参考書や教材を用いて学習を深めていくことが望ましいです。

通信講座などを利用する

通信講座は、プロの講師からの指導を自宅で受けられる大きなメリットがあります。

通信講座では、講義のビデオやテキスト、模擬試験などがセットになっており、体系的に学習を進めることができます。

料金がかかってしまうことがデメリットですが、分からない点や不明点があれば、専任の講師に質問することもでき、そのフィードバックによって理解を深められることは大きなメリットになるでしょう。

また、通信講座のもう一つのメリットは、自分の空いた時間に学習を進められる柔軟性にあります。

忙しい日常生活の中でも、効率良く学習時間を確保することが可能なので、仕事や家庭との両立が求められる人にとって適した学習方法でもあります。

学習アプリなども活用する

最近では学習を支援するアプリが登場しており、1級造園施工管理技士試験の対策としても有効活用できます。

学習アプリは、スキマ時間を利用して手軽に学習を進めることができるため、忙しい人に特におすすめです。

多くのアプリでは、章別に内容が分類されており、苦手な分野をピンポイントで強化することができます。

また、クイズ形式で学習できるものも多く、遊び感覚で楽しく学べるのもメリットです。

1級施工管理技士の年収例

国が発表している1級施工管理技士の正確な年収情報はありませんでした。

しかし、大手求人サイトを調査したところ、以下のような造園施工管理技士の求人が掲載されていました。

  • 造園施工管理1級:予定年収500万円〜700万円
  • 造園施工管理(等級の記載なし):予定年収450万円〜700万円
  • 造園管理:予定年収400万円〜600万円

経験年数によっても変わってきますので、予想年収は、400万円〜700万円またはそれ以上と考えられます。

まとめ:1級造園施工管理技士でキャリアアップのチャンスを掴もう!

本記事では、1級造園施工管理技士の試験内容から勉強方法まで、詳しくご紹介してきました。

1級造園施工管理技士は合格率が40%前後となっており、しっかりと対策を立てれば、独学でも合格は可能です。

しかし、1級造園施工管理技士として活躍するためには、高い専門性が求められるため、第一次検定試験と第二次検定試験の両方で、幅広く学習しておく必要があります。

合格を目指すには、過去問を使った独学や、通信講座の受講、さらに学習アプリの使用が有効です。

ぜひ本記事を参考にして資格を取得し、年収アップやキャリアアップのチャンスを掴んでください。

 

なお、造園や土木に特化した求人サイト「GARDEN-JOB」では、関東、東海、関西エリアの造園・外構業界の優良企業情報を得られるほか、入社が決定すればお祝い金も支給されます。

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