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ナンテン
2022.06.30

ナンテンの育て方や特徴

秋になると赤い実をつけるナンテン。縁起がいいとされ、昔から庭木や正月飾りなどに重宝されてきました。
秋から冬に鑑賞できる赤い実が大変美しく、冬の閑散とした時期を明るく彩ります。盆栽、寄せ植え、魔除けなど、さまざまな用途で使える常緑低木です。

基本データ

  • 分類庭木-低木・下草
  • 学名Nandina domestica
  • 科・属名メギ科・ナンテン属
  • 別名南天竹(ナンテンチク)

根強い人気を誇るナンテン。難を転ずる縁起木として有名

ナンテンとは?

 
ナンテンは本州、四国、九州など、暖地の山々で自生するほか、中国大陸やインドにも広く分布している常緑低木です。
 
「難を転ずる」ことから、日本では古くから縁起木として庭に植栽され、厄除け・魔除けなどの役割も担っていました。
 
秋から冬になる赤い実は薬用成分が含まれ、咳止めやのど飴の原料にも利用されています。
葉は赤飯に飾られたり、枝ごと切り取って生花などの花材にしたりするなど、いろいろな場面で活躍。
成長が遅く育て方も簡単なことから、ガーデニング初心者にもおすすめできる庭木です。
 

ナンテンの特徴

 
ナンテン
 
ナンテンの開花時期は初夏。
円錐花序を出し、6mm程の白い花を多くつけて6月頃から見頃を迎えます。
 
10月頃には実が赤く色づき始め、秋から冬までの間に美しい姿を鑑賞できるでしょう。
葉は濃緑色で光沢があり、広披針形で先が尖っています。
 
樹皮は灰褐色で縦に溝が入っており、若枝は赤褐色に色づくのが特徴。
株立ちで育つことから、放任でも自然に美しい樹形を作り出してくれるでしょう。
また、ナンテンは実生、挿し木、株分けで増やすことが可能です。
 

ナンテンの種類

 
シロナンテン…従来のナンテンとは異なり、クリーム色の実がなるのが特徴です。
ナンテン
 
オタフクナンテン…高さが50cm程度とコンパクトに育つ矮性種です。
ナンテン
実がならない特徴があるものの、紅葉が美しく、育て方が簡単で寄せ植えにも最適。
病気や害虫に強く、丈夫に育ちます。
 
レモンライム…葉色が黄色からライムグリーン、そして濃緑色へと変化する種類です。

紅葉時は黄色い葉色が鑑賞できますが、実がならないためカラーリーフの役割で重宝するでしょう。
洋風の庭づくりにおすすめです。
 
トワイライト…葉にピンクや白の斑が入る種類です。
暑さに強い、成長が遅い、コンパクトに育つことなど、育て方が簡単で管理しやすいことが特徴。
新芽と紅葉時も華やかな葉色を鑑賞できます。
和風・洋風の庭づくりでも活躍する人気の高い種類です。
 

ナンテンの花言葉

 
ナンテンの花言葉には「私の愛は増すばかり」「良い家庭」「福をなす」などがあります。
ナンテンの花は白ですが、やがて結実し、最終的には真っ赤に色づくことから「私の愛は増すばかり」という花言葉がつけられたのだそう。
 
このような花言葉がつけられたナンテンは、新築祝い、結婚祝いなどのプレゼントにも最適ですね。

ナンテンはさまざまな用途で使える常緑低木

和風、洋風にもマッチする庭木

 
ナンテンは常緑低木で秋には紅葉も楽しめることから、庭のアクセントツリーにぴったりです。
冬の寂しげな時期は葉の緑と赤い実のコントラストで、庭に彩りを与えてくれます。
また、ナンテンはさまざまな種類があるため、カラーリーフや寄せ植えにも重宝するでしょう。
 
基本的には和風の庭に向く植栽ですが、レモンライムやトワイライトなど明るい葉色のナンテンなら洋風の庭にもマッチする植栽となります。
 

家の魔除け・厄除けに

 
ナンテン
 
ナンテンを家の魔除け・厄除けとして植えるなら、鬼門に植栽するのがおすすめです。
 
ただし、一般的に鬼門は北東の方角を指しますが、北東の方角は日当たりが悪く、ナンテンの実がならない原因となったり、生育が悪くなったりするケースも見られます。
従って、ナンテンは裏鬼門にあたる南西の方角に植えるのがベストです。
 

正月飾りやドライフラワーも楽しめる

 
ナンテン
 
縁起物のナンテンはマツを一緒に束ねることで、華やかな正月飾りをつくれます。
飾り方は玄関先に飾るのが基本ですが、玄関に飾れないマンション住まいの人などは玄関の内側に飾るといいでしょう。
 
しめ縄や水引きを活用すれば、おしゃれでモダンな正月飾りもつくれそうですね。
ほかにも生花はもちろん、フラワーアレンジメントやドライフラワーにして楽しむのもおすすめ。
 
ナンテンのスワッグをつくり、そのままドライフラワーになる家庭を楽しむのも面白みがありますよ。
 

ナンテンは盆栽、苔玉も人気

 
ナンテンは盆栽で育てることもできます。
花や実をつけるのは難しいものの、一年中美しい葉を鑑賞できることから人気が高く、紅葉や新芽も大変魅力的です。
 
また、最近注目を集めている苔玉もおすすめ。
室内で植物を楽しみたい人は、ナンテンの苔玉を育ててみると、自然の趣や風情を感じられるでしょう。

育て方・管理方法

≪ 詳細情報 ≫

 
草丈・樹高
 
2〜3m

 
栽培可能地域
 
東北以南

 
花色
 
白色

 
開花期
 
6月〜7月

 
結実期
 
11月〜2月

 
耐暑性/耐寒性
 
普通/普通

 

≪ 育て方 ≫

 
植え付け・植え替え
 
ナンテンを植える時期は2月〜4月が適しています。植え替えをする場合もこの時期に行うようにしましょう。
植える場所は水はけがよく肥沃な土壌を選ぶか、赤玉土や腐葉土、黒土をすき込んでナンテンに合う土づくりをしてください。
 
植え替えは根詰まりを防ぐために、鉢植え栽培で必要になります。少なくとも2年に1度は一回り大きい鉢に植え替えるといいでしょう。

 
肥料
 
肥料は冬の2月頃に寒肥を与えます。
 
有機質肥料の鶏糞や油かす、骨粉などを混ぜえたものを与えますが、根が肥料に直接触れないように、株元から少し離れたところへ穴を掘って寒肥を与えましょう。

 
剪定
 
ナンテンの剪定時期は3月〜4月の上旬です。風通しをよくするための間引き剪定なら、基本的にいつでも行うことが可能です。
 
剪定の仕方は、伸びすぎた枝や混み合っている箇所、弱った枝などを付け根からカットします。日がまんべんなく当たることを意識して剪定するといいでしょう。また、景観が乱れるような枝も剪定し、全体のバランスを整えてください。

 
病害虫
 
ナンテンは病気や害虫の被害が少なく、丈夫な樹木です。しかし、風通しや日当たりが悪いとカイガラムシがつくケースも見られます。カイガラムシの排泄物はすす病などの病気を引き起こすこともあるので、見つけ次第駆除しましょう。

 
日当たり
 
ナンテンは日陰でも植栽できますが、日陰で育てると花や実がならないこともしばしば。そのため、午前中のみ日が当たる半日陰の場所が育てるのに適しています。
 
また、夏の強い直射日光は葉焼けを起こすケースも見られることから、西日を避けられる場所に植えたり、直射日光を遮る工夫をしたりするなどの対策も必要です。

 
水やり
 
ナンテンは適度な湿気を好むので、乾燥に気をつけることが大切なポイント。
 
庭植えの場合は根がしっかりと根付きさえすれば、その後の水やりは不要です。とはいえ、雨が降らない日が続くような場合は、たっぷりと水やりを行いましょう。
 
鉢植え栽培なら、土の表面が白っぽく乾いたタイミングで水やりをします。夏は水が乾きやすく、水切れも起こしやすいため、朝と夕方の涼しい時間帯に1日2回水やりをしてください。冬は加湿になりやすい時期なので、水やりは控えめに与えます。

出典(引用元)

・ナンテンの育て方 – みんなの趣味の園芸 NHK出版
・北隆館『スタンダード版 APG樹木図鑑』

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