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アジサイとカタツムリ
2020.09.30

アジサイ

土壌の性質によって花色を変える落葉低木樹。元々は日本原産のガクアジサイから生まれた園芸品種だが、交配が容易で現在は世界中で多種多様な品種が生まれている。
半日陰でもよく育ち、シェードガーデンにも適する。

基本データ

  • 分類庭木-落葉
  • 学名Hydrangea macrophylla
  • 科・属名ユキノシタ科 アジサイ属
  • 別名ハイドランジア 八仙花 七変化 手毬花等

アジサイは花色が変化する落葉樹

日本原産の落葉低木樹

 
アジサイは、日本原産の落葉樹「ガクアジサイ」の園芸品種の総称です。元々は奈良時代以降の日本で作られましたが、交配の難易度が低く今や世界中で数多くの品種が誕生しています。
 

土壌によって花色が変わる

 
ご存知の方も多いと思いますが、アジサイの花は土壌のpHによって色が変化します。ベースとなる紫色はアントシアニンという色素によって作られますが、土に含まれるアルミニウムをアジサイが吸収し、花に含まれる補色色素と結合すると色が変化します。
酸性の土壌では青色に、アルカリ性の土壌ではピンク色が強くなると言われています。アジサイの中には白い花を咲かせる品種もありますが、これはアントシアニンを持たない品種で、土壌が変化しても色は白のままです。※ピンクや青の品種の中にも、色が変わらないものがあります。
 

紫陽花と書くのはなぜ?

 
「紫陽花」は元々、中国の詩人がある寺を訪れた際に、そこに咲いていた紫色の花に付けた漢字です。これにアジサイの訳が付けられ、一般的に広まりました。しかし、この花はアジサイではなかったと言われています。
なお現在の中国では、「綉球花」や「八仙花」という漢字がアジサイを指すそうです。
 

アジサイは結実しない?

 
アジサイは雄しべや雌しべが退化しており、結実することはありません。そのため繁殖には挿し木や株分けが必要になります。原種であるガクアジサイの場合は、両性花を咲かせ結実します。

好みの色で花を楽しむ

花色を調整する方法

 
アジサイは、土壌のpHを調整することで好みの色に変化させられます。身近な方法としては、卵の殻を利用する方法があります。
洗った卵の殻を粉状に砕き、アジサイに撒いておきましょう。卵の殻には弱アルカリ性の成分を持つ炭酸カルシウムが含まれているため、花を赤に変化させることが可能です。
予めアジサイ用に販売されている培養土や、苦土石灰などを使用しても良いでしょう。
 

季節の終わりには生花に

 
アジサイの花は時期が終わっても、自然に散ることはありません。そのため花は剪定が必要です。まだ花が綺麗な状態でも、時期の過ぎた花は早めに切っておきましょう。次の花に栄養が行き渡りやすくなります。
少しもったいないようにも感じられますが、切ったものは生花として楽しみましょう。
 

シェードガーデンにもおすすめ

 
シェードガーデンは、日陰・半日陰に作る庭のことを指します。日当たりが十分に得られない環境でも、日陰に強い植物を選べば雰囲気の良いガーデンを作ることが可能です。アジサイは耐陰性が高く初心者にも育てやすい植物なので、シェードガーデンにおすすめできます。
 

アジサイの品種

 

アジサイには非常に多くの品種があり、アジサイだけをまとめた図鑑があるほどです。今回はその中から数種類を紹介します。
 
ダンスパーティー
 
アジサイ_ダンスパーティー
 
ダンスパーティーは、日本のガクアジサイとアメリカの園芸品種を交配させて作られた品種です。花はシャープな形状で非常に華麗な姿をしています。色は基本的にピンクですが、pHを調整することである程度赤や青紫に寄せることが可能です。夏場は乾燥に注意する必要がありますが、育てやすく人気があります。
 

ババリア
 
アジサイ_ババリア
 
ババリアは、オランダの品種を交配させて作られた西洋アジサイの1つです。テマリ咲きと呼ばれる咲き方をするアジサイで、半球型にまとまった花房をつけます。青と白のコントラストが非常に美しい品種で、土は酸性に調整しておくのがおすすめです。アルカリ性ならピンク色になりますが、基本的には青の方が良く発色します。
 

アナベル
 
アジサイ_アナベル
 
アナベルは、北アメリカ東部に自生するアジサイの変種を品種化したもので、元々は野生のアジサイです。花の咲き始めは緑色ですが、次第に美しい白へと変化していきます。手毬状のまん丸とした形も相まって、とても可愛らしい印象を感じさせます。耐暑性・耐寒性ともに高く、初心者にもおすすめできる品種です。ただし、一般的なアジサイよりも日光を好む傾向があります。

育て方・管理方法

詳細情報

 

草丈・樹高

1.5~2m

 

栽培可能地域

北海道南部以南

 

花色

青、紫、ピンク

 

開花期

6月~9月上旬

 

結実期

結実しない

 

耐暑性/耐寒性

耐暑性:やや低い 耐寒性:普通

 

育て方

 

植え付け・植え替え

植え付けは落葉している冬場に行いましょう。地植えの場合は樹高・幅ともに大きくなるため、植えるスペースに注意します。
また、アジサイは湿り気のある環境を好む植物です。土は水はけと保水力が高いものを、場所は半日陰になるところを選びましょう。日当たりの良い場所でも良く育ちますが、夏場の日差しや西日で葉が傷むことがあるので注意が必要です。
植え替えは2~3年に1度行い、鉢は一回り大きいものを使用使用します。
 

肥料

3月までに有機質肥料や緩効性肥料を寒肥として与え、花後にもお礼肥として施肥します。鉢植えの場合は肥料の成分が流れ出てしまうため、お礼肥に液体肥料を使用することもあります。
 

剪定

アジサイは4~5年で2mほどの高さまで大きくなることもあり、花の位置が高く観賞しづらくなってしまいます。そのため切り戻しが必要です。時期は花が終わった後の7月~9月中旬頃までに行いましょう。アジサイは10月頃に次の年の花芽を作るため、時期が遅れると翌年の花をが見られなくなってしまいます。

 

病害虫

害虫としてはカイガラムシやアブラムシなど、病気としてはうどんこ病や斑点病などがあります。
カイガラムシは成虫になると薬剤での除去が難しいため、葉や枝を傷つけないよう注意しつつ、歯ブラシなどで擦って取り除きましょう。
うどんこ病は風通しを良くすることで予防できます。
 

日当たり

半日陰でも良く育ちますが、花つきを良くしたい場合は日当たりが良い場所がおすすめです。ただし、乾燥に弱く強い直射日光で葉が傷んでしまうことに注意します。
 

水やり

地植えでも鉢植えでも、水切れには注意が必要です。乾燥気味になると生育や花つきが悪くなり、枯れてしまうこともあります。表面が乾き始めた際に、水をたっぷり与えましょう。
乾燥が酷い場合は、落ち葉などを根元に被せておくと効果的です。
 

育てやすさ

★★★★★

出典(引用元)

アジサイ(紫陽花) – 庭木図鑑 植木ペディア
アジサイ(ハイドランジア)とは – 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版

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